一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境Q&A

糖の影響について 

登録日: 2008年09月03日 最終回答日:2008年09月17日 水・土壌環境 水質汚濁

No.29257 2008-09-03 08:42:05 ZWlb93c 技術者の卵

はじめまして。

先日から梅干を作る際に使用する調味液の廃液の処理の研究を行っているものです。

排水処理について質問させて頂きたく書き込みさせていただきました。

先ず一般的な成分としては

塩濃度が2〜3%
pH 2〜3
BOD 100,000〜300,000
COD 同上
N.Pについては正しいデータは無いのですが比較的少ない傾向にあります。
後は味付けに糖分(液糖)が大量に使用されています。

濃度が高い為希釈しながら活性汚泥処理をする(バッキ槽流入時のBOD2000前後)のですがなかなか上手くいかずに困っています。問題としては粘度による沈降性の悪化、それと後は単純に未処理です。

酸については中和をしているので問題は無いかと思っているのですがどうも糖が一番の原因ではないかと最近感じている所存です。

そこで糖質の分解にはUASB等が良いとの文献をよく目にするのですが何せ排水量が1日あたり1〜3立米程度なので現実難しいかと思われます。

もしこの排水の処理法で何かいい案があればこちらでお知恵を拝借できればと思い質問させていただきました。

よろしくお願いします。

総件数 6 件  page 1/1   

No.29258 【A-1】

Re:糖の影響について

2008-09-03 13:18:48 排水処理 (ZWlb936

高濃度なので蒸発乾固が良い。
真空蒸発などを用いランニングコストを低減する
方法もある。

回答に対するお礼・補足

ご返答有難うございます。実際そういったプラントもあるようですが蒸発された後の蒸留水のBODも1000〜3000と高く後段での更なる処理が必要なようですし、しかも蒸発残留物の産廃処理費も含めるとランニングが嵩んで現実的ではないようです。

No.29261 【A-2】

Re:糖の影響について

2008-09-04 08:41:31 K太郎 (ZWlb516

排水処理さんのお答に賛成です。
メタン発酵も考えられますが梅干絡みなので
塩分もかなり濃厚に含まれていると思います。
以前梅干屋さんが廃液を乾燥処理して塩の固まりをつくり
北海道の牛の舐める為の塩に使っているのを
テレビで見たことあります。
味付きだから牛も喜んでいたような気がします。

回答に対するお礼・補足

ご返答有難うございます。
やはり嫌気には塩分が高すぎますか。
それとK太郎様の仰るとおりそういった取り組みをされているメーカー様はございます。しかしながらそれをライン化できる程の体力を持ったメーカー様はごく一部でして現実は産廃処理として引き取ってもらっているのが梅干加工業界では大多数のようです。しかも調味廃液に関しては各メーカー毎に味付けが違うため商品(飼料)としての質の統一が難しいのも難点の一つです。

No.29269 【A-3】

Re:糖の影響について

2008-09-04 17:28:38 K太郎 (ZWlb516

>塩濃度が2〜3%
>pH 2〜3
>BOD 100,000〜300,000

補足させて下さい
メタン発酵は塩素イオン15000mg/Lで阻害されるとありました。
計算すると
15÷35.5×58.5÷1000×100=2.47%
あれっ?
やっぱり阻害されますね。

うーむ…糖分が沢山あるので酵母菌を入れて
アルコール発酵させ梅味焼酎を作るのはどうでしょう?
単なる思い付きですが

回答に対するお礼・補足

やはり塩化物イオンが問題となるんですね。
実際酵母を用いた調味廃液の処理も発案はされておりいい結果は出ているようです。現状では一番現実味のある処理法かもしれません。梅味焼酎は確かに美味しそうですね(笑)

No.29274 【A-4】

Re:糖の影響について

2008-09-04 23:15:50 環境アドバイザーのひかる (ZWl954a

>BOD 100,000〜300,000
>COD 同上

 いくら何でも濃すぎませんか?

 土地があるならのんびりと。希釈などせずに直接混合で酸化池とかラグーンでのんびりと、曝気も表面曝気で十分でしょう。
 ゆっくりとショックロードにならないようにすれば、訓化も出来ます。
 150日滞留で500m3の水槽ですから、水深1mとして50m×10mの楕円形水槽。形状としてはODのような形にして。

 窒素燐が少ないようですから、栄養塩類は補充が必要でしょう。洗剤廃液は出ないのでしょうか?

回答に対するお礼・補足

仰るとおり濃すぎるんですよ。
現状では家内工業的に運営している商店が7〜8割を占めており、そういう商店でも一日当たり1立米近くの調味廃液が出るため敷地面積や費用から考えても大型の処理場を作ることは現実難しいのが現状です。

洗浄水は調味廃液の約50倍程度の水量でBODとしては1000〜3000程度で出ます。今はこちらの処理で精一杯で調味廃液は産廃処理と言うのが一般的となっております。またその洗浄水の組成も同じように塩類は乏しいため仰るとおり塩類の補充は必要です。

No.29313 【A-5】

Re:糖の影響について

2008-09-09 13:25:17 イニシャル泥 (ZWl8133

話がずれますが、
排水処理で使う栄養剤(C源、N源、P源)の廃物利用が拡大しています。
引取先を探すのは大変ですが、可能なら有価物として全量引き取ってもらうのが一番だと思います。
距離にもよりますが、輸送コストに見合った価値=バージンのメタノールなどを買うよりも、BOD単価でアドバンテージが出せる場合があると思います。
具体的には排水処理で脱窒にメタノールを大量に使っているような施設や、過少負荷あるいは原水の処理性に難のあるような条件でなかなか活性汚泥が形成されない施設、などが考えられます。

No.29458 【A-6】

排水処理方法

2008-09-17 14:50:13 katsu (ZWlba16

はじめまして。

ひとつ参考までに、酸化分解は如何でしょうか。
排水中の塩分(NaCl)から次亜塩素酸が発生し、強力酸化により、BOD成分が分解可能であると思いますし、処理水目標値も安定させることが出来るのではないかと思います。

ただし、経済性から言うと、新規設備費がかかりますし、ランニングコストも現状よりアップするものと思います。

以上、参考になれば幸甚です。

総件数 6 件  page 1/1