2050年までに二酸化炭素排出量を50%削減
登録日: 2008年08月18日 最終回答日:2008年08月31日 地球環境 その他(地球環境)
No.29078 2008-08-18 09:11:52 ZWlb85e たく
2050年までに二酸化炭素排出量を50%削減が日本の目標とされていますが、質問です。
現在の排出量を50%削減すると、大体何年前の排出量と同じになるのでしょうか?
1990年以降の排出量のグラフは見つけたのですが、1990年以前のグラフを見つけることが出来ませんでした。排出量の集計はいつ頃から行われていたのでしょうか?
お手数をお掛けいたしますが教えてください。
よろしくお願い致します。
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No.29079 【A-1】
Re:2050年までに二酸化炭素排出量を50%削減
2008-08-19 07:52:57 ごろり (ZWl6014
というわけで、同じ手法で推計した資料としては1990年以降しか見つからないことになるようですが、大体の推計値はエネルギー消費量から計算できる筈。と思って、ネットで検索してみたら、この資料がひっかかりました。
http://www.city.kishiwada.osaka.jp/hp/m/m302/05gyousei/0502/0502image/V2.pdf
5頁のグラフの出典を見るところ、(財)日本エネルギー経済研究所計量分析部編「EDMC/エネルギー・経済統計要覧」に、1965年からの部門別CO2排出量の推計値が出されているようです。
この推計、1990以降現在までの排出量推計で用いられている手法とは異なる方法での推計と思われますし、原典を当たってないので曖昧ですが、2006年の二酸化炭素排出量(他の温室効果ガスを含まない)は炭素換算で3.47億トン、これの50%を上述の資料に載せられていたグラフで辿ると、相当するのは1969年頃の数値と思われます。・・・すごくいい加減ですけど。
回答に対するお礼・補足
早速のご返答ありがとうございます。
やはり、1990年以前のデータは計算されたデータなのですか。確かに、フロンガスなどの温室効果ガスがメインで二酸化炭素が騒がれ始めたのは最近の事ですね。気にもしていなかった物質が騒がれる、二酸化炭素しかり、アスベストしかり。
しかし、1969年ですか。昭和44年の生活水準まで戻せるでしょうか?小さな事からコツコツとやれることをやっていきましょう。
No.29084 【A-2】
Re:2050年までに二酸化炭素排出量を50%削減
2008-08-19 19:50:47 環境担当者 (ZWl471b
気象庁の世界の温度のグラフをみると、過去ずっと一直線に温度上昇しています。
69年頃は温度が一定であったわけではありません。
http://www.data.kishou.go.jp/climate/cpdinfo/temp/an_wld.html
それはなにもしないより6%減らせ、半減しろというのは悪い方向ではないでしょうけど、温度上昇が止まるという理屈もないようです。
そのへんはどうなんでしょうか?
回答に対するお礼・補足
ご返答ありがとうございます。
確かに、温暖化の面からのみかんがえますと原因が温室効果ガスだけではないと思います。実際にいただきましたグラフの通り世界の温度は上昇し続けているようですね。実際に今年の夏でも、最高気温が39℃。37℃を超える日も何日も続いています。一昔は35℃を越えただけでも大騒ぎ。38℃を超えようものなら観測史上最高!と言われていたのではないでしょうか?上昇幅が1℃どころではありません。温暖化は着実に進んでいるのではないでしょうか。二酸化炭素を減らすと温暖化が止まるとは思いませんが、緩やかにはなるのではないでしょうか。さらに、排出量50%削減という目標は非常に困難ですがわかりやすい目標かと思います。その目標達成のために、化石燃料の使用量削減や太陽光などの自然エネルギー技術の発展へとつながるのではないでしょうか。排出量削減という目標は技術の発展や私たちのように環境について考えるきっかけになると思います。あまり、良い返事にはなりませんでしたどうでしょうか?
ただ余談ですが、私は削減のために行われている排出量取引というのが分かりません。
No.29094 【A-3】
Re:2050年までに二酸化炭素排出量を50%削減
2008-08-20 19:17:53 ごろり (ZWl6014
もう少し詳しく書くと、
◎現在、大気中の二酸化炭素濃度が(平均して)上昇しつづけている。これは、排出量が、自然システムによる吸収量を上回っているため。なりゆきにまかせていれば、二酸化炭素濃度の上昇は100年たっても止まることはなく、それによって気温上昇量も増え続ける。
→ できるなら、深刻な影響を回避できる時期までに、排出量を自然システムの吸収量以下に減らし、気温上昇量を許容量以下にとどめられる濃度までで大気中濃度を均衡(安定化)させることが望ましい。
◎では「許容量以下の気温上昇量」「深刻な影響を回避できる時期」とは?
→ 生態系や、水資源・農林水産業・人の健康などへの負の影響が著しくなってくると推測される温度上昇量は2℃超。ここで、「気温上昇量を2℃以下に抑えるには、2050年の世界全体の温室効果ガス排出量を1990年レベルの50%以下に削減する必要があるとの試算」が、脱温暖化2050プロジェクトの研究チーム等から出されている。
参考:第30回総合エネルギー対策推進閣僚会議への環境省提出資料、3枚目に試算結果あり。(数年前のものなので、研究の進捗で若干変わっているかもですが)
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/energy/siryou/dai30/30siryou4.pdf
回答に対するお礼・補足
ありがとうございます。
非常にわかりやすかったです。
もっと、勉強していきます。
No.29095 【A-4】
Re:2050年までに二酸化炭素排出量を50%削減
2008-08-20 20:50:48 環境担当者 (ZWl471b
ご教示ありがとうございます。
なるほど、止めるのではなく2度程度までなら許容できるだろうということなのですね
回答に対するお礼・補足
勉強たらずなところをお見せし誠にお恥ずかしい限りです。これから、皆様にお伝えできるような知識を増やしていきたいと思います。
No.29210 【A-5】
Re:2050年までに二酸化炭素排出量を50%削減
2008-08-31 13:43:08 rdaneelolivaw (ZWl64
・CDIAC(米国立オークリッジ研究所のサイト):1751年から
http://cdiac.esd.ornl.gov/trends/emis/em_cont.html
・IEA(国際エネルギー機関):有料
http://www.iea.org/Textbase/publications/free_new_Desc.asp?PUBS_ID=1825
・CAIT(WRIのサイト):無料だけど登録必要
http://cait.wri.org/
CAITはデータとしてはIEAのものと国連のものを使っているし、『〜要覧』も、たしかデータとしてはIEAのものを使っていたはずです。
一番てっとりばやく見れるCDIACで見てみると、CO2だけに限った場合、「半減」とは1963〜1964年くらいの排出量に相当します。
ただし、今、「半減」といっているのは、CO2以外の温室効果ガスも含んだ全体を「半減」といっています。この場合、CO2以外のものについては、そんなに古いデータがないので、何年に相当するかという計算ができません。
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