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環境Q&A

高水温障害 

登録日: 2008年08月12日 最終回答日:2008年08月16日 水・土壌環境 その他(水・土壌環境)

No.28996 2008-08-12 05:04:01 ZWl8559 いわこー

当機場は標準活性汚泥法で処理を行っている処理場です。夏場にエアタン水温が24〜26℃を超えると、処理が悪化します。高水温が下水処理に与える悪影響の例やその対策、苦労話などがありましたら、教えてください。宜しくお願いします。

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No.29012 【A-1】

Re:高水温障害

2008-08-14 09:14:50 ラテ (ZWlb23f

http://www.chikusan-kankyo.jp/osuiss/trouble/fuka/bunse01.htm
が役にたつかもしれませんのでURLのせました。

回答に対するお礼・補足

早速のご返答、有難う御座います。試しに計算してみた所、心当たりのある診断結果が出ました。エアタンのMLSSが少し高い様です。今後の運転に役立てさせて頂きます。

No.29051 【A-2】

Re:高水温障害

2008-08-15 21:45:14 papa (ZWl998

>水温が24〜26℃を超えると、処理が悪化
この程度の水温なら高水温と言うほどのことではないと思いますが、
まず、腐敗による負荷増防止対策から
@ちょうどこの程度の水温から汚泥の腐敗が急激に進むことになります。従って一沈からの生汚泥引抜には注意が必要です。界面形成が起こらないようできる限り低濃度で大量に濃タンへ引き抜く必要があります。
A濃タンでも界面形成が起こらないよう引抜濃度計などを監視しながら多少低濃度でも引き抜く必要があります。(夏場は界面30cm以下を目標としています)
B脱水ろ液の負荷が上昇するようでしたら濃縮汚泥貯留槽の滞留時間を最小にするよう槽数やタイムスケジュールを変更します。
送風機の運転から
@吸込温度(気温)が上昇すると効率が低下して定格の送気量が確保できなくなります。この時期は昼間の電力料金が割増になりますが、必要送風量確保のため契約容量に注意しながら稼動台数を増やす必要があるかもしれません。
A硝化や脱窒も順調に進みやすいので汚泥保持量を少なくすることができます。低水温期の汚泥保持量のまま運転すると確実に送風機能力が不足します。
あまりよいアドバイスができず申し訳ありません。この程度の水温でしたら高水温障害と言うほどのことではなく、高水温への過渡現象と考えていたほうが良いと思います。温泉水の流入するような処理場では夏場は30℃を超えるような状態になることが日常的ですから、温泉地を処理区とするような近くの処理場に尋ねてみるのもよいと思います。

回答に対するお礼・補足

丁寧なご回答を有難う御座います。生汚泥の腐敗には気を付けています。ブロワも硝化を維持する必要最低量で送風しています。放流水の水質はそれ程悪くは無く、ただ汚泥の凝集性が悪くなり、SVIが高くなります。MLSSをもっと下げても良いという事なのでしょうか?

No.29055 【A-3】

Re:高水温障害

2008-08-16 12:48:09 papa (ZWl998

嫌気ゾーンの維持と硝化が順調なら汚泥保持量を少なくすることは可能ですが、どうやっも多少の腐敗性返流水は不可避ですから、注意深くMLSSを下げてゆく必要があります。汚泥保持量を少なくすれば内生呼吸量も減少しますので送風機の効率低下を相殺する効果があります。
水温が高くなる時期にどの程度のSRT、MLSSで運転するのか限界を確かめておくことも将来にわたっての貴重な運転データとして把握することも必要であると思います。
標準法でMLSS1000以下で運転したこともありますし、4000以上にしたこともあります。水温が30℃を超える処理場や5℃の処理場も経験しました。ひどいバルキングも解体も経験しました。後から考えてそれぞれのケースにはそれなりの理由が理解できるようになりました。
同じケースは2度ないのですが、どれも貴重な経験と思ってます。どう対処するかは近隣の処理場などの情報や指針をもとに少しづつ自分で確かめてゆくことをおすすめします。

回答に対するお礼・補足

有難う御座いました。幸か不幸か、大きなトラブルはまだ経験したことが無いので、他の処理場の情報にも積極的にアンテナを張りたいと思います。

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