一般廃棄物について
登録日: 2008年06月09日 最終回答日:2008年06月10日 ごみ・リサイクル ごみ処理
No.28276 2008-06-09 10:08:41 ZWlb43c 渡る世間はゴミばかり
当社はテナントとしてビルに入居しております。
当社が排出した一般廃棄物はビル(清掃会社)が持っていき、
ビル内で集約したのち、収集運搬業者が市の処理場などに運んでいるようです。
そこで疑問なのですが、
@当社は収集運搬業者の許可証や、ビルと収集運搬業者との契約を確認する必要があるでしょうか?
A運搬先が市の処理場でなく、民間の処分業者だった場合、その処分業者の確認をする必要があるでしょうか?
疑問の出所は、
廃掃法第6条の2(市町村の処理等)で、
「事業者は適正業者に委託しなければならない」という趣旨のことが書いてあり、
その「事業者」とは、テナントビルの場合、ビルなのかテナントなのかという議論があったからです。
普通に考えれば、テナント(当社)が排出事業者だと思うのですが、
そうなると、上記@Aの確認をする必要が出てくると思い、質問させていただきました。
ご意見いただければ幸いです。
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No.28282 【A-1】
Re:一般廃棄物について
2008-06-09 20:01:45 おせんち (ZWlb24a
異なった法人・個人が特定の領域に共同で事業・生活を営む事例はいくらでもあります。そのビルなり、土地なりの管理者がそこから生じる廃棄物を自らの廃棄物として取りまとめて対外的な責任を持つのが普通です。例えば、市場、デパート、ショッピングセンター、貸ビル、見本市、博覧会場、空港、建設工事現場、工業団地ビルなど多くは、管理会社なり管理組合が領域内の廃棄物処理を共用部分の廃棄物も併せてひとまとめに、まれには複数に分けて、管理しています。しばしば、それらの管理者は、多量排出事業者としの義務を果たしています。もちろん管理者が共用の廃棄物処理施設で引き受けられない廃棄物は、排出者が責任を持ちます。
ビル・土地全体の廃棄物を一カ所又は複数箇所で管理するような共用の廃棄物保管場所がある場合に、廃掃法が、そこ持ち込まれる以前にまで、ささかのぼって仕切ろうとすると収拾が付かなくなります。灰皿の中の吸い殻、給湯室の茶かす入れ、廊下通路のゴミ箱など中身の由来をさかのぼることにもなりかねません。
ビル等の管理者が各テナント(区分所有法上の占有者又は共有者など)のために、管理規約共用部分の廃棄物保管場所を設けている場合は、対外的には、そこを廃棄物の発生場所とした方が合理的です。そのビルなど内部の廃棄物管理は、管理者が独自の手続きを設けているはずです。もちろん、各テナントが独自に廃棄物を処理することを管理者が認めることもあるでしょう。
なお、「渡る世間はゴミばかり」には、おそれ入りました。ドッキリしました。
回答に対するお礼・補足
ご丁寧な説明をありがとうございます。
たしかに、あまりゴミの由来を突き詰めますと、大変なことになりそうです。
ある程度、実情に合わせてスキームを組み立てた方がよさそうですね。
「渡る世間はゴミばかり」につきましては、ごく自然に頭に浮かんだフレーズです。
何も考えずにニックネームにしましたが、言われてみると確かにインパクト大ですね(笑)
No.28290 【A-2】
Re:一般廃棄物について
2008-06-10 10:41:39 たる吉 (ZWl47e
>その「事業者」とは、テナントビルの場合、ビルなのかテナントなのかという議論があったからです。
産廃について過去に回答したことがあったので、紹介しておきます。(一廃も考え方は同じと思います)
http://www.eic.or.jp/qa/?act=view&serial=23761
>@当社は収集運搬業者の許可証や、ビルと収集運搬業者との契約を確認する必要があるでしょうか?
>A運搬先が市の処理場でなく、民間の処分業者だった場合、その処分業者の確認をする必要があるでしょうか?
@必要のある無しだとあるかもしれませんが、そもそも一般廃棄物の処理委託に委託契約書は不要な為、委託契約書がなくても法違反ではありません。
A一般廃棄物の排出事業者責任についてのスレッドを添付しておきます。
http://www.eic.or.jp/qa/?act=view&serial=15603
尚、産業廃棄物も含め、法的に「処分業者を確認しなければならない」と明記されている部分はありませんので、御社のリスク管理上の問題と捉えられたほうが良いと思います。
回答に対するお礼・補足
ご回答ありがとうございます。
産廃についてのやり取りにつきましては拝見しておりました。
また、@Aにつきましても大変参考になりました。
考え方としては当方のものと一致しており、意を強くさせていただいた次第です。
卑近な話になりますが、悩みどころは、ISOでの実務として書類がない部分をどう埋めるか、また、法的とまではいえない部分を現場にどう納得させるかです。
「これ!」というものがない分、産廃よりも苦戦しております・・・
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