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環境Q&A

採掘作業中のアスベスト対策について 

登録日: 2008年05月16日 最終回答日:2008年05月20日 大気環境 大気汚染

No.28020 2008-05-16 04:02:01 ZWlb32c 環境保全

はじめまして。
日本国内で有り得る事例はあまり無いのではないかと思うのですが、採掘作業及び掘削作業中に石綿鉱石が出現した場合の対策について、現状ではどのような法の規制、対策方法が有るのでしょうか?
但し、石綿自体を採掘するわけではなく、他の物質の採掘作業中に石綿が出現した場合です。現状の法律では建物等に使われている石綿についての環境基準、対策方法、規制が設けられていると思うのですが、石綿鉱石については色々と調べてはみたのですが良くわかる資料がありませんでした。
漠然とした話で申し訳ないのですが、どなたか詳しい方がいらっしゃいましたらご教授願えないでしょうか?
宜しくお願いいたします。

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No.28021 【A-1】

Re:採掘作業中のアスベスト対策について

2008-05-16 17:23:34 火鼠 (ZWl8329

日本でも。蛇紋岩系の岩石は多くそのようなところから、石綿(クリソタイル)がでるかもしれません。また、滑石等の出るところでは、トレモライト等の角閃石系の石綿もでるかもしれません。ただし、すでに日本では、商業ベースの石綿鉱山は、無いと思います。
ということは、トンネル工事とかの問題でしょうか?
そうなると、粉じん則扱いで処理されると思いますが?
粉じん則と、石綿則では、マスクフィルターのレベルが違いますが、鉱石状態の石綿(開綿してない、また、」結晶化度の低い石綿なら)そんなに飛ばないのでは、無いかと思いますが?
さらに、日本では、主に石綿としては、クリソタイルが多く、クリソタイルは、他の粒子を吸着するので、防塵マスクさえしっかりしていれば、問題はないのでは?
粉じん則では坑内作業は、防塵マスクの使用が義務づけられていませんか?

回答に対するお礼・補足

ご回答ありがとうございます。
今回、ご回答の中にある滑石の採掘現場において、石綿が出るおそれがあり、この対策として思案していたところです。仮に、採掘中に石綿が出てきた場合、そのまま埋め戻しをかけてその地点を触らないようにするだけでよいのでしょうか?現在考えておりますのは、法による縛りがどのようになっているのかわからないのですが、建築物に係る石綿の対策にある封じ込めを行ってから埋め戻しを行うことを考えております。但し、建築物とは違い、屋外作業となるため養生して密閉空間での作業は事実上出来ないため、この当りもどのように配慮すべきか悩んでおります。粉じん則扱いのみでよければ、現地での安全性確保が行える方法により処理すべきだと考えておりますがいかがでしょうか?

No.28049 【A-2】

Re:採掘作業中のアスベスト対策について

2008-05-19 10:22:43 やわなどぼくや (ZWla89

採掘作業及び掘削作業中に石綿鉱石が出現した場合
掘削状況、岩塊の選別状況等がわかりませんが

1.本当に石綿だとしたら
   オープン掘削時の法規定はありませんが
   作業従事者の労働安全衛生
   大気拡散した場合に周辺住民の補償
 の問題が出てきます。
   要はなにかあったら、原因発生者として
  民事上の補償請求リスクがあると思いますが?
2.もし、常時岩塊を破砕していたりすると、
 大気汚染防止法上の施設に該当する可能性
 もあり、地方条令に上乗せ規定があるかも
 しれません。
3.実際の現場では、掘削時に石綿等、ダイオキシン
 などの有害物質が出てきたら、まず大気拡散防止
 のため、テントで拡散防止を行い、負圧集塵機で
 テント内の吸気と汚染物質の除去を行い、作業者
 はマスク等による曝露防止措置を行っています。
4.有期の現場で、且つ、汚染物質の発散源もないの
 で作業環境測定も該当しませんが、測定法に準じた
 方法で測定するとともに、周辺環境も測定します。
 石綿、ダイオキシンだと、フィルターも作業服も
 特管物です。
5.自己防衛のためには必須の実施要件だとおもいます。
 最低限、作業者の防護と、空気中の濃度測定を行い、
 基準値以下を確認しながら掘削すべきでしょう。
 

回答に対するお礼・補足

ご返答ありがとうございます。お礼が送れたことお詫び申し上げます。
私共としましても、このような状況下において粉じん等の環境問題の発生を招かない為に、どのような手段が望ましいのか?という観点からの思案をしております。
おっしゃるとおり土壌汚染対策の対策工事においては、テント等による周辺への飛散防止を行い、現場を管理されていることと思います。
但し、この場合は事前調査による汚染物質の範囲の確定があるからこそ行える対策ではないかと思います。
滑石の層の近くには、石綿の層が存在することがあるという学術的なことが言われていると思います。(実際に存在した例は、稀だと思いますが)
今回の事例では、滑石の採掘という作業の中で仮に石綿の層が出てきた場合の対策として思案しております。偶発的な発生となりますので、採掘時にテントでの養生を行いながら作業するということは非現実的はことだと考えます。
通常の滑石採掘現場における対策としては、どのようになされているものなのでしょうか?
存在の可能性は、ほぼ0%に近いと考えているのですが、もしものことを考えての安全対策としてお知恵をお借りできればと思っております。

No.28052 【A-3】

Re:採掘作業中のアスベスト対策について

2008-05-19 20:28:40 火鼠 (ZWl8329

返信の内容からすると、やたらなことがいえなくなりますが。言っちゃいます。(かなり、返答に困るところがある)
まず、仮に滑石を採掘するところであれば、粉末ではなく石ですよね?私の知ってる範囲では、中国の一部の地域の滑石に繊維が多かったのを覚えております。そこの、石は、原石の表面にわずかですが線維がありました。1g積めるのに1時間かかりました。アスベストの問題は。0.1%以上あるものを扱うの何のかんの(製品)採掘の原材料まで言ってません。心配であれば、滑石中のアスベストを適時測定されたらいかがでしょう。滑石として、原材料採掘としたら、アスベスト含有の滑石なんて販売できないし、業者が買わないと思うのですが?採掘現場であれば、販売のための製品管理がさきではないでしょうか?そんなに、繊維状鉱物がでるのでしょうか?日本ではでないのでは?仮に、繊維が多いのなら、研究のためサンプルが欲しいくらいです。確かに、アスベスト肺は、怖い障害ですが、ダイオキシンとか。サリンとかとは、違います。単なる。塵肺の一種です。そんな急性毒性はないので、長い間暴露するのが困るのです。そんなに、恐がらなくてもいいのではないでしょうか?

回答に対するお礼・補足

ご返信ありがとうございます。お礼が遅くなりまして申し訳ありません。
採掘中ということで、おっしゃるとおり鉱石です。
学術的に石綿の存在が無いとも限らないものですから、その対策としてどのようにすべきかを考えております。
石綿そのものの採掘を行うわけではありませんし、それ自体が規制対象になっているわけですから、出来ません。
もちろん、原材料としての石綿含有の有無は確認すべき事項だと考えております。この場合、仮に石綿が0.1%以上の含有物であった場合、特別管理産業廃棄物としての適用になるのでしょうか?
採掘作業中における、作業環境の安全性及び周辺への飛散等についてが疑問として抱いております。
私共としましても、もしもというときの対策・安全性の確保を想定すべきではないかと考えご質問させていただきました。

No.28060 【A-4】

Re:採掘作業中のアスベスト対策について

2008-05-20 16:19:38 ののむら (ZWl704f

 細かい話ですが、トンネル掘削、土地造成などではなく、「鉱石を採取」する場合は適用法令が変わってきます。
「滑石」を採掘、採取する場合は、石綿の有無に関係なく、「鉱業法」が適用されます。鉱区を取得した後、採掘許可を得なければなりません。

 鉱業法の適用される事業場になると、労働安全衛生法に代わって鉱山保安法が適用されます。
 粉じん対策、石綿対策はほぼ同等といってよいかと思います。

 鉱業法に関しては経済産業局の鉱業課などが窓口になると思いますので、事業内容が微妙な場合は一度問い合わせるのがよいと思います。

回答に対するお礼・補足

ご返信ありがとうございます。お礼が遅くなりまして申し訳ありません。

私も鉱山保安法については、一読してみました。
粉じん対策についての記載、並びに石綿粉じん発生施設についての記載はあるようなのですが、いずれも採掘石中の石綿に関するものでは無いように読み取れました。

いずれにしましても、行政等との綿密な打合せが必要だと思っております。打合せに先立ち、こちらで予備的な知識を得ることが出来ればと思っております。

No.28068 【A-5】

Re:採掘作業中のアスベスト対策について

2008-05-20 22:47:12 おせんち (ZWlb24a

>石綿の原石をご覧になったことがありますか。
 私が以前に見て知っているのは、緑色から青色の透明な美しい結晶で極めて硬いものでした。私は、石綿については、まったくの素人ですが、その時、石綿の専門家がおりました。その方が、石綿の原石は、初めてみました、こんなものだとは知りませんでした、と言って驚いていました。
 石綿の繊維がしっかりと密着して透明な鉱石を作っているようです。そのままでは、決して飛散するようなものではありません。この鉱石を機械的にほぐして行って繊維状にするそうですが、たいへんなことだなぁーと思ったものです。
 既に、繊維状になった石綿原石が出鉱するような事例があるのなら、注意した方がよいかと思います。しかし、取り越し苦労だった、というようになることを望みます。
 是非、現物を見てください。鉱石標本がいくらでもあります。
 安全面から心配は、尽きませんが、危惧される状況を可能な限り既存情報を活用したうえで、想定してみてください。現実に危険なようでしたら、法律云々よりも、現場で働く人の健康影響への対応でしょう。

 楽観的なようで、ごめんなさい。

回答に対するお礼・補足

ご返信ありがとうございます。御礼が遅れまして申し訳ありません。

石綿の原石は実際に見たことはありません。
写真では見たことがあるのですが、私がみたものは霜柱のように繊維がぎっしり詰まっている写真でした。
今回の事例においては、どのようなものが出てくるのか想定も出来ない状態ではあるのですが、出てきた場合の対策は考えておく必要が有ると思っております。
おっしゃるとおり、安全対策としましては作業に係る方々、並びに周辺地区へお住まいの地元の方々への人的被害を防止するというのが、大前提だと考えております。

取り越し苦労であったとなってくれればと願うところでは有りますが、最大限の配慮をもって対策等を考案すべきが必要ではないかと考えております。

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