砒素の還元操作
登録日: 2008年05月07日 最終回答日:2008年05月08日 水・土壌環境 その他(水・土壌環境)
No.27875 2008-05-07 01:48:07 ZWlb24f さくら
砒素の定量をしようと思い、JIS K 0102の砒素の水素化物発生−ICP発光分析法を用いて行っているのですが、どうも砒素を五価から三価にする操作がうまくいってないようで、質問させてもらいます。どうして、この操作でうまくいってなさそうかというと、JCSSの砒素の標準溶液で、前処理(硫酸と硝酸を加えるところから)を行い最後50mlにメスアップしたとき濃度が0.01mg/lになるよう加えたものと、市販品の砒素が五価の溶液を濃度が0.01mg/lに調整したもの(酸や還元剤の量は前に同じ)の濃度が、ほぼ同じにでるからです(硝酸の揮散は確認済み)。また、この前処理後の溶液および五価の砒素を、JCSSの砒素が三価で調整した溶液で検量線を作成したものでみると、砒素が3〜5割程度にしかなりません。装置など影響もあるとは思いますが、この方法で三価の砒素に比べて五価の砒素の感度は3〜5割程度なのかも知りたいところです。JISの方法で十分還元が行われるものなのでしょうか。なにぶん未熟なもので、初歩的な質問かもしれませんが、よろしくお願い致します。
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No.27889 【A-1】
Re:砒素の還元操作
2008-05-07 22:05:26 トリヴァン (ZWl9e5a
あなたが用いている前処理法は、1998年版のJIS K 0102 61.3 臭化カリウムを用いる砒素、セレン同時分析の前処理法ではないですか?
その方法は、先月廃止されました。詳しくは新しい2008年版 JIS K 0102を見てください。もうその方法は載っていません。
臭化カリウム法を用いているのであれば、速やかにヨウ化カリウム法に改めるべきです。
ヨウ化カリウム法でその回収率であるのならば、もう少し情報がないとなんともいえません。
回答に対するお礼・補足
早速の回答、ありがとうございます。トリヴァンさんのおっしゃるとおり、1998年版のJIS K 0102 61.3でした。2008年版が出てるのも知らず質問してしまい申し訳ございませんでした。やはり還元剤に臭化カリウを用いるのは、問題があったんでしょうかね。早速、2008年版を取り寄せようと思います。回答ありがとうございました。
No.27895 【A-2】
Re:砒素の還元操作
2008-05-07 23:19:01 BATA (ZWl5461
回答するのもアレなのですが。
ご使用の標準液は、ヒ酸、亜ヒ酸として値付けされているなんてことないですか?
分子量だけで比べると3/4くらいになったと思いますが・・・
・・・なんて初歩的な失敗はないですよね(滝汗)
回答に対するお礼・補足
回答、ありがとうございます。どちらの価数の砒素も、砒素としての濃度で値付けされており、問題はないかと思われます。三価の方の砒素はJCSS品で、五価の方はJCSS品がなく、海外製のものを購入しました。
No.27905 【A-3】
Re:砒素の還元操作
2008-05-08 14:35:04 珠 (ZWla258
還元剤添加後、機器にかけるまでの時間も、
かなり影響したはずですので、ご注意下さい。
回答に対するお礼・補足
回答ありがとうございます。実際、この方法で、何度か繰り返して分析しており(50回くらいは測定したかと)、うまく還元が行われたかなあと思われたときが2度ほどありました。今思えば、それは6時間程度経過後だったのかなあとも、思いはじめました。ただ1日後や2,3日経過後測定しても、だめ(五価の砒素程度の感度)でした。それは、また5価に酸化されているのでしょうかね。はたまた塩酸が入ってるから揮散したのかなあ。
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