一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境Q&A

木くずの焼却に伴う二酸化炭素発生量の把握につきまして 

登録日: 2008年04月30日 最終回答日:2008年05月01日 エコビジネス 環境報告書

No.27815 2008-04-30 11:37:35 ZWlafe 初心者

よろしくお願い致します。
産廃業を営んでおります。弊社で木くずを焼却処分した場合どれだけのCO2を排出しているか、「温室効果ガス排出量算定・報告マニュアル」(環境省)に基づき計算しようと思っております。
ところが壁にぶつかってしまい、どのように考えればよいのかわからなくなってしまいました・・・。

このマニュアルでは木くずの焼却はN2Oの発生のみ(別表18)となっています。
色々考えたところ、カーボンニュートラルという考え方から、木くずを焼却した際のCO2の発生はカウントしないのかなと考えついたのですが、「木くずを有効利用することにより、本来焼却処分していた際に発生していたCO2を、これだけ減らしています。」と言いたいと考えています。
木くず1トン当たりどれだけの量のCO2を発生させることになるのか知りたいのですが、色々検索しても出てきません。
ご存じの方いらっしゃいましたら、御教示いただければ幸いです。できれば「t-CO2」や「t-C」の値を御教示いただけるととても助かります。何卒宜しくお願い申し上げます。

ここまで書いてふと思ったのですが、木くずの焼却はN2Oの発生のみで把握し、それをCO2換算(310倍)すると言うことなのでしょうか?

総件数 2 件  page 1/1   

No.27825 【A-1】

Re:木くずの焼却に伴う二酸化炭素発生量の把握につきまして

2008-04-30 22:27:22 wmine (ZWl9357

< 木くずの焼却はN2Oの発生のみで把握し、それをCO2換算(310倍)すると言うことなのでしょうか?

現状ではバイオマスの焼却は、二酸化炭素に関してはカーボンニュートラルという立場を取っているため、0となります。ですから、N2Oの排出量だけのカウントになります。おっしゃるように一般的にはN2Oの数値ではなくこれを二酸化炭素に換算した数値とします。

ところで、木くずのエネルギーを有効利用した場合は、その発生し、活用した熱量や電気は別計算でマイナスカウントはできると思います。
ただし、そのエネルギーの供給先が、再生エネルギーを0カウントしている場合は、削減分がダブル計上となってしまう場合があるため気をつける必要があります。

回答に対するお礼・補足

wmine様
御回答ありがとうございました。やはりカーボンニュートラルなんですね。ありがとうございます。

> ところで、木くずのエネルギーを有効利用した場合は、
> その発生し、活用した熱量や電気は別計算でマイナス
> カウントはできると思います。

熱や電気の場合は、木くずを使った場合と使わない場合の差を計算することにより計算できそうですが、例えば木くずから何か二次製品を作り出したような場合、どのように計算すれば宜しいのでしょうか?
木くず1トン当たりこれだけの量のCO2を発生させていたところ、その発生量を何%削減できたとか言いたいのですが・・・。

その後、下記サイトに木くずの焼却で0.45t-C/t発生するというデータを発見しました。このデータは一般的なものと考えて宜しいのでしょうか?
・コクヨ環境報告書
(http://www.kokuyo.co.jp/com/csr/pdf/pdf/2000kankyo.pdf)
・京都大学の活動に由来する二酸化炭素排出量(1995年度)(p.7、表6)
(http://homepage1.nifty.com/eco/pdf/campus.pdf)

弊社では独自にCO2の発生量を測定できるすべを持っておりません。一般的な値を是非知りたいと考えております。何卒御教示の程よろしくお願い申し上げます。

No.27833 【A-2】

Re:木くずの焼却に伴う二酸化炭素発生量の把握につきまして

2008-05-01 14:52:18 wmine (ZWl9357

温室効果ガスの発生量(プラス分)の算出方式は、確固とした方法があるのですが、節約した分(マイナス分)の算出方法には決まりがあるわけではありません。
ですから、個々の事業形態等を勘案し、誰もが納得する方法で算出するしかありません。

よって、木くずからの二酸化炭素の発生量は、実験によって求めても、文献によっても良いことになります。

以上の回答は無責任に聞こえてしまうようですが、現状では人を納得させる方法を模索するしかすべがないようです。

自治体の温室効果ガスの算出を依頼されたとき、焼却炉の余熱利用設備から温水が発生するため、焼却炉の温室効果ガスの発生量から減じようとしたことがあるのですが、利用者側(温水プール側)では、その温水のエネルギーとしての利用実態がないようなので、削減効果の算出を断念したことがあります。つまり、発生側でいくら削減効果があるといっても、利用側で効果なしと判断されれば、第三者から見ると削減効果なしと判断されてしまう恐れがあったためです。

これは、失敗例で参考にならないかもしれませんが...

回答に対するお礼・補足

wmine様
再度の御回答ありがとうございました。
節約分については確固とした決まりがあるわけではないんですか・・・。残念です。
「誰もが納得する方法で算出するしかない。」ということ、よくわかりました。

ところで発生側でいくら削減効果があると言っても、利用側で効果無しと判断すれば、それは削減分にカウントしてはいけないという部分、ドキッとしながら読ませていただきました。余熱を利用した温水プールであれば何ら問題なくカウントできそうな感じなのですが、現実はそう簡単なものではないんですね・・・。
奥が深いです。考えれば考えるほど、わからなくなってきてしまいます。

これからもどうぞ御指導下さいますようよろしくお願い致します。ありがとうございました。

総件数 2 件  page 1/1