一般財団法人環境イノベーション情報機構
RoHS指令には「意図添加」の言葉を削除したか?
登録日: 2008年04月11日 最終回答日:2008年04月11日 環境一般 調査/研究
No.27600 2008-04-11 11:44:53 ZWlb130 shi
EU RoHS指令には「意図添加」の言葉を削除したと言われました。意図添加があるか?なしか?関係ありません、閾値をOVERしたら、”使用禁止”を違反です。
この解釈が変わった法規の文書No.や、改訂時期がわかれば教えてお願いします。
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No.27606 【A-1】
Re:RoHS指令には「意図添加」の言葉を削除したか?
2008-04-11 16:18:21 cerha (ZWla613
RoHS指令では従来から意図的・非意図的という考え方はなく閾値だけでの判定のようです。ということで以下はELVの話しですが、ただしELVの場合もご質問での話しと若干意味が異なります。
ELV指令では以前は、意図的添加の場合は閾値にかかわらずNG、非意図的添加の場合は閾値以下ならOKでした。これが2005年の改訂で「意図的添加」の文言が外され、意図的・非意図的を問わず閾値以上ならNG、閾値以下ならOKとなりました。(以前はNGだった閾値以下の意図的添加がOKになったという点では逆に「緩和」でしょうか。閾値以上はもともと意図的・非意図的を問わずNGでこれは変わらず。)
ということで、ELV指令では、「意図的添加」の言葉を削除した結果は、「意図添加があるか?なしか?関係ありません、閾値をOVERしたら、”使用禁止”を違反」になったということではなく、閾値OVERで禁止は従来からのままで、意図的添加の場合に閾値以下でもNGだったものがOKになった、ということです。(EUの法令上の話しです、メーカー各社基準は従来解釈のままが多いです。)
ちなみにRoHS指令で閾値が規定されたのは、2005年8月19日付けEU官報(L214/65)で(2005/618/EC)
http://eur-lex.europa.eu/LexUriServ/LexUriServ.do?uri=OJ:L:2005:214:0065:0065:EN:PDF
この最初の規定の時点でも「意図的添加」との言葉は出てきてないかと。
一方ELV指令では、2002年6月29日付けEU官報(L170/81)で(2002/525/EC)
http://eur-lex.europa.eu/LexUriServ/LexUriServ.do?uri=OJ:L:2002:170:0081:0084:EN:PDF
この中の最後のAnnexU欄外注記部分の「provided these substances are not intentionally introduced」というのが、
2005年9月30日付けEU官報(L254/69)で(2005/673/EC)
http://eur-lex.europa.eu/LexUriServ/LexUriServ.do?uri=OJ:L:2005:254:0069:0072:EN:PDF
この改訂で上記文言が削除されてるのがわかると思います。以上、よろしくお願いします。
回答に対するお礼・補足
cerha様
お世話になります。
お教えてくださって、まことにありがとうございます。
以上、よろしくお願いいたします。
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