一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境Q&A

セレン分析時の前処理について 

登録日: 2008年03月02日 最終回答日:2008年03月09日 水・土壌環境 その他(水・土壌環境)

No.27123 2008-03-02 11:03:16 ZWlaf20 未熟者

初めて質問させていただきます。

土壌、植物、肉、血清などのセレン濃度について、
ジアミノナフタレンを用いた蛍光法で測定したいのですが、
手元の資料では前処理に硝酸−過塩素酸による湿式灰化を用いています。
この方法は乾固すると爆発の危険性があるとのことで、
少し怖いなぁと思っています。

70年代の古い参考書ではセレンの分析時に、
三混酸(硝酸−過塩素酸−硫酸)を用いて植物を湿式灰化するとあるのですが、
最近の資料には見当たりません。

セレン分析時の湿式灰化に三混酸を用いた場合は何か問題があるでしょうか?
鉛の分析ではカルシウムと一緒に共沈してしまうので高カルシウム試料では注意が必要なようですが、
セレンの分析で三混酸を用いてならない理由、
または注意すべき点があれば教えて下さい。

よろしくお願いします。

総件数 1 件  page 1/1   

No.27215 【A-1】

Re:セレン分析時の前処理について

2008-03-09 20:02:23 たそがれ (ZWla61d

回答がないので突破口くらいになれば、と思うのですが実は私も蛍光法でセレンの分析をしたことがありません。

硝酸-過塩素酸-硫酸分解は有機物が多い場合のセレンにおける水素化物発生原子吸光法の前処理として確立されています。
したがって普通の操作で沈澱、揮散はないと思います。
注意が必要なのは、硫酸の温度を上げすぎるとひ素と違い、セレンは液中でも揮散する恐れがあります。
あとは硫酸の影響で誘導体化とか発色に影響がないか標準液で確認してみるしかないと思います。

回答に対するお礼・補足

ありがとうございます。
温度さえ上げすぎなければ沈殿や揮散の心配がないことがわかり安心しました。
発色等への影響について地道に検討したいと思います。

総件数 1 件  page 1/1