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環境Q&A

土壌診断について 

登録日: 2008年02月09日 最終回答日:2008年02月11日 水・土壌環境 その他(水・土壌環境)

No.26931 2008-02-09 09:24:09 ZWla61d たそがれ

私は環境計量を中心とした分析業務を行っていますが、土壌の理化学診断項目にも手を出しているしだいです。
何でもやっていると言えば聞こえはいいのですが、こちらの方は本当に素人です。

分析については土壌養分分析法、土壌環境分析法等を参考としています。また、土壌の種類によりCECの目安、置換塩基、有効態リン酸等の適正値が違ってくることも大雑把ではありますが、心得ているつもりです。(でないと自分の出した分析値が適正かどうかもわかりませんので)

で、水田における施肥前の定期診断についてです。いろいろな書籍に有効態リン酸、可給態窒素、可給態ケイ酸や置換塩基等の適正値というか標準値が載っていますが、基本的なことでわからないところがあります。
有効態リン酸等の量がが適正値であった場合、施肥は必要ない、と思っていたのですが、ある書籍では「基準施肥量が必要」と書いてありました。
診断の結果適正値より少ない場合、基準施肥量の120%とか、多い場合は基準施肥量の50%というような表現になっています。
診断基準値をどう扱えばよいのでしょうか。
概略でよいのですが顧客にレポートを出さなくてはならず困っています。
よろしくお願いします。

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No.26936 【A-1】

Re:土壌診断について

2008-02-10 19:43:06 Sekizuka (ZWl9413

>診断基準値をどう扱えばよいのでしょうか。

確か、両方(施肥前後)あったような。

現在の基準値と言うのは昭和30年代に作られたものが多いはずです。その頃は肥料も高価で、土地も痩せていました。つつましくやりくりしていこうという感覚ですね。

その後、施設栽培を中心に肥料の過剰(あるいは連年)施用により過剰害が出るようになり、その対策がとられるようになりました。基本的には以前作られたものに修正を加える形ですが、ターゲットにする作物が、その辺の必要性の関係上偏っているかも。

多数派は標準施肥量があって、それを調節する派かな。
水田だとどうでしょうね。

まー、作物の状態も見(聞か)ずに施肥設計は止めておいたほうが良いのでは?
(身長体重だけ見て食事量を決めるようなもんだね)

回答に対するお礼・補足

ありがとうございます。
たとえ観察、聞き取り調査等を経ても現在の実力ではとても施肥設計はできないと思っておりました。
顧客には分析項目の説明と一般的な標準値の表をつけて提出しました。
現在、とあるボランティアで稲作の機会が得られそうです。興味を持って経験を積んでいきたいですね。

No.26940 【A-2】

Re:土壌診断について

2008-02-11 19:47:52 茨城県 / sumi (ZWl161a

適正値であった場合に基準量を施用するという基準になっている事例が多いと思います。
最近では上限値を設けて、施肥量を減らすための算定方式を示している場合もあります。
いずれにしても、都道府県の農業試験場などの最新の施肥基準を参照することをお勧めします。

回答に対するお礼・補足

今日、県の農業総合研究所にも聞いてみたらsumi さんと同じことを言われ、より確信を持つことができました。基準量の施肥があるからこそ適正値が維持できる、とも言われました。
ありがとうございました。

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