一般財団法人環境イノベーション情報機構

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環境Q&A

廃プラスチック油化に関して 

登録日: 2003年06月13日 最終回答日:2003年06月15日 ごみ・リサイクル リサイクル

No.2627 2003-06-13 17:38:54 武蔵

 当初、廃プラスチック油化技術は、プラスチックの原料分子状態まで戻すケミカルリサイクル技術の開発が進められたが、回収収量から経済的にメリットが小さいことがわかり、ハンドリングの面などから油化技術の開発に傾注してきた。しかし、油化する場合にも廃プラスチック性状を限定しなければならないこと、油化収率も50〜60%とサーマルリサイクルするにはガス相へエネルギー分散(エントロピー増加)してしまう。塩素を含む廃プラスチックでは回収油に塩素が混じり洗浄・除去するが、回収油に塩素留分が残り、燃料油とした場合、ダイオキシン発生の問題から疑問視されるようになった。洗浄水の後処理も問題である。現状で考えられることは、@油化技術は廃プラスチックの性状が一定な産業廃プラスチックに限定されるのでしょうか?。A石灰を混入させて形成させたRDF、RPFなど高カロリー燃料としての用途、Bフラフ状態で溶鉱炉に吹き込む高温燃焼とすることが最も効果的なのでしょうか?。環境負荷が少ない廃プラスチックの用途、油化技術の位置付けを教えてください。宜しくお願いします。

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No.2637 【A-1】

Re:廃プラスチック油化に関して

2003-06-15 16:54:54 papa

お見込みのとおりだと思います。輸送や加工の収支を考えれば直接熱利用が最も優れていることは明らかです。

回答に対するお礼・補足

ご回答、深謝します。廃プラスチックを油化することはエネルギーストック、ハンドリングの面からメリットありと考え、多くのメーカーで開発が進められたものの、限られた産業廃棄物(プラスチック)以外は難しいと考えるのが油化に対する考え方の趨勢なのでしょうね。

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