一般財団法人環境イノベーション情報機構
気象の既存資料調査と現地調査の相関について
登録日: 2007年12月10日 最終回答日:2007年12月12日 大気環境 大気汚染
No.26190 2007-12-10 01:05:10 ZWla942 味玉
風向・風速の調査で、現地調査結果と近傍の気象観測所について、現地調査期間におけるデータのベクトル相関をとったところ、約0.1と全く相関がありませんでした。風配図を見ても、卓越風向がほぼ直交しています。
現地調査は各季1週間、実施しているのですが、こういった場合、大気質の予測に用いる風向・風速データはどう設定すれば良いのでしょうか。
おそらく現地で通年、観測しなおすのがベストなんでしょうが、工期的にそれは無理です。
どなたか良い知恵があったら、お貸し下さい。よろしくお願いします。
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No.26226 【A-1】
Re:気象の既存資料調査と現地調査の相関について
2007-12-12 22:28:12 きら (ZWl567
まず始めに、現地調査の結果と近傍の気象観測所の風向データが直交してしまう理由は、分かっているのでしょうか?
推測ですが、原因として考えられるものを列記すると
1.現地の調査地点と近傍の気象観測所の測定高さが異なる。
気象観測所の測定点の標高は、気象庁のホームページで確認できます。
http://www.jma.go.jp/jp/amedas/
測定地点をクリックしていくと、気象データとともに標高が表示されます。
上空を流れる風と、地上に吹く風の向きが異なることがあります。
2.いわゆるビル風等の影響を受けている。
3.現地調査の機材を設置する際に、90度、向きを間違えて取り付けてしまった。
または、測定機材の特性(誤動作等)で、90度ずれて出力されてしまう。
記録用紙の取り付けミス。
レコーダに合った記録用紙を使わないと、風速・風向ともに、正しく記録されません。
記録用紙の全幅を使って、風向・風速を記録するタイプのものや、右半分が風向・左半分が風速、風向のみ右半分・風速は全幅等いろいろな種類があります。
これらのことを確認し、現地調査の結果に問題がないかどうかチェックしておく必要があると思います。
現地調査の結果に問題がない場合に、次のステップに移ります。
予算があれば、気象台のデータ・現地調査の結果の両方を使って、予測するのが最良でしょう。
また、予測の範囲が広域になるのであれば、気象台のデータを採用し、狭い範囲であれば現地調査の結果で予測できるのではと思います。
以上、ご参考までに。
回答に対するお礼・補足
理由としては、現地調査地点が海に近く、後ろの地形も卓越風向に向かって谷があるような所だったからだと思います。
予測範囲が広範なので、気象台のデータを利用しようと思います(現地との相関性を指摘されると苦しいですが)。
ご丁寧な回答、ありがとうございました。
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