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環境Q&A

溶存硫化物濃度と溶存硫化水素濃度 

登録日: 2007年10月12日 最終回答日:2007年10月16日 水・土壌環境 水質汚濁

No.25338 2007-10-12 08:28:11 太郎

下水中の硫化水素に関する測定を行っているものです。

試験項目に検知管による溶存硫化物の測定があるのですが、この測定結果の溶存硫化物濃度から溶存硫化水素濃度を導き出す方法はあるのでしょうか?

恥ずかしながら無知で申し訳ありませんがよろしくお願いいたします。

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No.25362 【A-1】

Re:溶存硫化物濃度と溶存硫化水素濃度

2007-10-14 13:34:23 なんちゃって計量士

>試験項目に検知管による溶存硫化物の測定があるのですが、この測定結果の溶存硫化物濃度から溶存硫化水素濃度を導き出す方法はあるのでしょうか?>
>
 太郎 殿 貴殿は何を聞きたいと思いこの問いをされたのですか。
 それ以前に、測定とか分析の原理原則を理解されていますか。

 計測は必ずその測定方法に従い、其の方法により計測できる何等かのことを表わすに過ぎません。
 環境計量士が一般計量士とわかれてから早三十数年、其の後専門に応じ、分割され益々専門性は強くなりましたが、基本は計量其の物です。

『検知管による溶存硫化物の測定』は小生は使用したことがないので、何を計測しているのか確たることは申せませんが、少なくとも溶存硫化物が溶存硫化物を指さないことは名白です。

 少々脱線いたしますが、BOD、COD等の類似の話でも同様のことが云えるのです。極稀に(簡単に云えば、測定対象が純粋な一種の溶解物による溶液の場合です。理論的には溶解物の構成比が同一ならば同様と思えますが、実際実験してみると単純ではないです)BODはCODと比例関係になります。

 貴方が分析対象にしている水がなにか不明なので、断言するのも問題があるかもしれませんが、殆どの場合検討すること自体が分析としては意味がありません。

 誤解されたくないのは、だからといって、検知管による測定が工学的に実用性がないと申し上げているのではないことを御注意下さい。
 検知管による測定数値が指標として利用出来る場合には御使いになればよろしい。ただそれは硫化水素とは何ら係りがないと思われることが重要なのです。

回答に対するお礼・補足

回答ありがとうございました。

No.25376 【A-2】

Re:溶存硫化物濃度と溶存硫化水素濃度

2007-10-15 21:51:04 たそがれ

 硫化物の検知管は水に溶けている HS- S2‐を測っています。
硫化水素も水に溶けると HS- S2‐になるようです。
下水中のHS‐ S2‐が空気中の硫化水素(H2S)
を吸収して出来たのなら仮定として硫化水素濃度に換算もできますが、ほとんど汚濁物質由来だと思われますので意味ないですね。

A-1でも説明されているように硫化水素を測っているのではないということをよくお考えください。

回答に対するお礼・補足

回答ありがとうございました。

No.25379 【A-3】

Re:溶存硫化物濃度と溶存硫化水素濃度

2007-10-16 08:51:01 なべちん

上記お二人の意見を踏まえてですが、検知管でHS-とS2-の濃度合計値が測定できるのなら、解離定数を調べれば理論値の計算は出来ると思います。

解離定数はpHや温度で決定されるので、計算はちょっと大変かもしれませんが。

回答に対するお礼・補足

回答ありがとうございました。

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