一般財団法人環境イノベーション情報機構
水域での硝化ー脱窒などによる窒素の取り出し機能が低下した場合
登録日: 2007年10月08日 最終回答日:2007年10月13日 水・土壌環境 その他(水・土壌環境)
No.25271 2007-10-08 03:59:07 匿名
水域での硝化ー脱窒などによる窒素の取り出し機能が低下した場合、水質環境や生態系にどのような影響がでますか?
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No.25354 【A-1】
Re:水域での硝化ー脱窒などによる窒素の取り出し機能が低下した場合
2007-10-13 00:44:43 マッシー・ナナ (
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硝化も脱窒も細菌の働きで生じる現象ですので、細菌が生存できない水域では他の高等生物も生存しにくいのではないでしょうか。
窒素の取り出し機能が低下した場合:
1)窒素がアルブミノイド態か無機アンモニアでとどまっている場合は、水域はDO不足か還元雰囲気にありますので、生存可能な生物は限られてくると思います。こうした環境は下水路等で代表されます。
2)清浄な水域で硝化が生じないのは、PHが低下しているなど水質に異常があり、硝化細菌が繁殖できないことが多いと思います。その度合いにより生存可能な生物種は限られてくるのではないでしょうか。酸性の温泉排水が流入する河川や湖沼でよく見られます。むろん、水温の極端な高低なども水質異常に含まれます。
3)清浄な水域で脱窒が生じないのは、嫌気な部分が無いためが多いかと思います。この現象は障害物(砂や石)を置かない水槽で長期間生物を飼育するとしばしば起こります。水中に硝酸塩が増えてくると、生物への生育阻害を招きます。
4)一時的に硝化が止まった水系は、硝化細菌が外的な要因で死滅したか流れ出したのかもしれません。硝化細菌は増殖速度が遅いので、硝化が遅延することがありますが、外的条件が戻れば回復するのではないでしょうか。
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