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環境Q&A

音響透過損失について 

登録日: 2007年08月24日 最終回答日:2007年08月29日 大気環境 騒音/振動

No.24520 2007-08-24 11:44:19 音響初心者

はじめまして。
消音の勉強をしているのですが、消音製品のカタログ等を見ていると、音響透過損失のグラフや○○Hzで△△dBという風にうたわれていますが、例えば、部屋と部屋の隔壁の開口にに消音製品をつける場合、W100xH2000をつけた場合とW100xH200をつけた場合では、音響透過損失は変わってくるのでしょうか。
隔壁の遮音性能は影響しないとして考慮します。
例えば、音源側が70dBあったとして、受音側で測定する場合、開口が大きい方が50dBで音響透過損失が20dBだとすると、開口の小さい方は、元から漏れる量が少ない為40dBで音響透過損失は30dBという様になるような気がするのですが。
ご指導よろしくお願いします。

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No.24524 【A-1】

Re:考えている内容に誤解があります。

2007-08-24 14:40:36 レス

>消音の勉強をしているのですが、消音製品のカタログ等を見ていると、音響透過損失のグラフや○○Hzで△△dBという風にうたわれていますが、例えば、部屋と部屋の隔壁の開口にに消音製品をつける場合、W100xH2000をつけた場合とW100xH200をつけた場合では、音響透過損失は変わってくるのでしょうか。
>隔壁の遮音性能は影響しないとして考慮します。>
>
 壁全体の遮音と、部分の遮音を同じように考えてしまっていませんか。

 そのような意味で考えれば、開口部が大きい場合には当然壁全体の遮音性能は、壁よりも低い遮音性能の部分が大きいので低くなります。しかし開口部の遮音性能は△△dBです。

 別のわかり安い比喩で説明します。
 例えば、遮音性能が極端に低い場合を考えればすぐ理解できると思います。(低くても遮音性がある場合、遮音性能は変化しません)
 普通のガラス窓を考えてください。

 理解できましたか?

 ただ一般的には、卓越する騒音が殆ど支配しますから遮音性能だけで全体を推定しますが、開口部の遮音性能が高い場合には面積が影響を及ぼす場合もあります。

回答に対するお礼・補足

ご回答有難うございます。
結局は20uのガラスがついていようが、1uのガラスがついていようが、ガラス自体の遮音性能は変わらないということですね。
ひつこくて申し訳ないですが、なんとなく混乱しているのが、遮音性能を測定するのに、残響室→残響室で試験をするようですが、壁からは音が透過しないものと考えて、1uのガラスが真中にあるのと5uのガラスがあるのでは音源側が同じ音圧レベルの場合透過する分が多くなり、受音側の音圧に差があり透過損失が変わらないのでしょうか?

No.24526 【A-2】

Re:透過損失とは何処で計った場合?

2007-08-24 16:22:58 レス

 隣の部屋の煩さの違いと、透過する音の強さは異なりますよ。

 別の言い方をすれば透過音がAとすれば

 1uの場合  A ×1uの音源が壁にあります。

 5uの場合  A’×5uの音源が壁にあります。

 部屋の全体の煩さは当然変わりますけど、ガラスの遮音性能が変わるわけではないですが。

 失礼ですが、透過音の意味理解できていないのでは

 あくまでも一直線上だけで考えるのですよ。(点)

 面で考えたらおかしいことを理解されていないようですね。面で考えたら拡散や距離減衰を考慮する必要がありますよ。

回答に対するお礼・補足

有難うございました。
再度、基本的なことから勉強します。

No.24597 【A-3】

Re:音響透過損失について

2007-08-29 15:46:10 火鼠

>
>消音をどのような意図で勉強されているのかわかりませんが、たとえば、今の救急車は、自分が出してるサイレン音で室内を消音しているのをご存じですか?。
位相を反転させてぶつけることにより消音しているそうです。消音を勉強されるのなら、まず音がどのように伝わるかの全体像をみられたらいかがでしょうか?点の音の減衰と、面の音の減衰は違うし、穴空きの壁があった場合、騒音の周波数によって、損失は全く変わるはずですよ。透過損失を極めてから、次にいくのではなく。全体像をみてから、ご自分の勉強意図にむかわれたらいかがでしょうか?

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