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環境Q&A

RoHS規制について 

登録日: 2007年07月30日 最終回答日:2007年08月09日 健康・化学物質 その他(健康・化学物質)

No.23958 2007-07-30 03:00:37 shiranui

初歩的な質問ですみません。宜しくお願いします。
弊社では、検査用の治具を製作しております。
基板等の導通確認に使用しておりますが、この様な場合もRoHS規制に適用されるのでしょうか?
2006-04-18の質問の中に治具、工具についてがありましたが、回答された方は客先から提出要求が一度も無いとの事でした。
RoHS規制が施行される前だったかもしれませんが、現在、弊社のユーザーからは、適合証明を要求される事が多く、中国RoHS規制の件でも頭を痛めております。
要求されているので証明はしなくてはいけませんが、納得致したくご教示お願い致します。

総件数 6 件  page 1/1   

No.23964 【A-1】

Re:RoHS規制について

2007-07-30 17:00:40 火鼠

>弊社では、検査用の治具を製作しております。

私は。素人なので、頓珍漢な質問かもしれませんが、『基盤等の導通確認に使う冶具を作成』でいいんですよね。ということは、もしかしたらベリリウムカッパーは使用されてませんか?その濃度は、把握されてますか?きっと問題にはならない濃度でしょうが、ベリリウムは、有害金属です。ご自分のところで、どんな金属を使用しているは、ご理解されてますか?
確かに、規制は理解しなければいけませんが、その前に、何を使ってるかがないと、有識者(私ではない)が、応えられないのでは、ないでしょうか?

回答に対するお礼・補足

説明が足りなかったようで申し訳ありません。
材質の件ではなく、販売前の製品の検査にのみ使用するものがRoHS対応品でなくてはならないのかをお尋ねしました。(材質は全て把握しております。)
ベリリウム銅に関しては使用しておりませんが、RoHS法には抵触していないと判断しています。RoHS規制物質6品目にベリリウムはありませんし、鉛の含有量もANNEXの適用除外に当てはまると認識しております。

No.23972 【A-2】

Re:RoHS規制について

2007-07-31 00:50:25 isisan2

事故防止のため、やむを得ない処置なんですね。
実際にあった事例です。
その製品はRoHS対応品で全ての部品には鉛は含まれて
おりませんでした。しかし現品の検査で鉛が確認され
RoHS基準を満たさないと判断されました。
工程のどこかで鉛に汚染されていたのです。
汚染源は、電気的な検査を行うときに使用したチェック
端子であり、治具側に半田めっきが・・・

こういった事故があってから直接接触する端子はもち
ろん、梱包材や運搬用のトレイやコンベアなどからの
汚染も警戒されています。
今回の場合、まさしく前例のある端子部分のようです
から警戒されるのは致し方ないかと思います。

回答に対するお礼・補足

今まで疑問を持ちながらRoHS証明を作成しておりましたのでわかりやすい事例をあげて頂き十分理解、納得出来ました。
ありがとうございました。

No.23990 【A-3】

Re:RoHS規制について

2007-07-31 22:25:50 matsu

>弊社では、検査用の治具を製作しております。
>基板等の導通確認に使用しておりますが、この様な場合もRoHS規制に適用されるのでしょうか?
>要求されているので証明はしなくてはいけませんが、納得致したくご教示お願い致します。

RoHS対応は対商品の生産者の話で、冶具が接触するだけで製品が基準以上汚染されることは普通考えられないため、要求されている基準が法令よりはるかに厳しい不適切なものなのだろうと思います。客先がppm単位のICPを1年更新しろといった不当な要求をして費用負担に応じないのであれば、不公正な取引だとして公取委か経産省に相談することを相手に言ってみたらいかがですか?〇ニーさんのようにおとなしくなるかも知れませんよ。

回答に対するお礼・補足

アドバイスありがとうございます。
そうですね。成分分析データの費用を請求する事が出来ればいいのですが。。
ユーザーによっては、接触する箇所に付着する成分のみの数値を求めるところもあります。このような数値を要求されるのはまだ納得するのですが。。
殆どのユーザーは製品全体の成分分析を要求されます。弊社は一品ものが多く納品の度にICPデータを提出すると利益どころか赤字に。かといってその費用を請求していいものかどうか頭を痛めているところです。

No.24150 【A-4】

Re:RoHS規制について

2007-08-09 00:07:42 虚構の春

製品を組み立てる工程に使うためだけの冶工具はRoHSとは無関係です。冶工具を外販するならまた話は変わってきますが。
あと中国RoHSも同様です。中国の工場で使われ、中国の工場が責任を持って廃棄するものであれば中国RoHSは適用されません。例えば冶工具、梱包材などがそれに当たります。中国で外販する場合ならシンボルやらいろいろ面倒でしょうが。

>2006-04-18の質問の中に治具、工具についてがありましたが、回答された方は客先から提出要求が一度も無いとの事でした。

客先から冶工具のICPデータを要求された事は、少なくとも私の部署では今までに一度もありません。
ただ、S○NYさんの環境監査シートには「冶工具からの禁止物質の混入が無いことを検証しているか?」という項目がありました。よって私の部署では製品に触れる可能性がある端子部分などは全てRoHS対応品に変更しています。(検証しろと言われてもできないので・・・)
また、更新はしていませんが少しでも触れる可能性のあるプラスチックなども一度だけICPデータを取りました。これは聞かれた時に即対応できるための一種の保険エビデンスであり、どこかの顧客に言われたものではないです。

私個人は冶工具についての厳密なRoHS対応は必須ではないと考えています。絶対に触れないような場所まで毎年更新でICPを取る必要は無いと思いますし、ましてや受注生産に近い冶工具のような一品モノなら無意味です。削れて混入しそうもない部材に高価なICP分析やジフェニルカルバジド吸光光度法、GC-MSのデータでなければならない理由は全く無いと思います。お手軽にできるEDX程度でも問題無いでしょう。

>RoHS規制が施行される前だったかもしれませんが、現在、弊社のユーザーからは、適合証明を要求される事が多く

適合証明は絶対使いそうも無いような物質が何十種類も来て途方にくれるかもしれませんが、全部を分析しろという意味ではないですし、うるさい事言ってくるお客さんもいちいち確認して測っていないはず。原料メーカーに同じ内容で適合証明を書かせて、全てが含有無しOKと答えてきたら「弊社も含有無しでOKです」と宣言して良いと思います。
ちなみに鉛、カドミ、水銀、クロム辺りは意外と簡単に混入が見抜かれてしまうため、念のため簡易分析で調べた方が無難とは思いますが。

No.24151 【A-5】

Re:RoHS規制について

2007-08-09 00:14:14 虚構の春

蛇足ながら費用面については、ただ顧客の馬鹿な要求の言いなりになっていても仕方ありませんから、理屈の通った分析内容で対応するべきです。

絶対に触れないような部分は「無意味なので分析は実施致しません」という書類を作って出しても良いのではないでしょうか?それでダメなら御社の営業を通じて費用を請求しても良いと思います。あとはEDXのような安価に調べられる簡易分析でお茶を濁してみるとか、更新していない古い分析データを出してみるとか・・・。

弊社の場合、そういうケースに陥った時は諦めて自社負担で分析しています。
複数社から買っていれば対応の良い方を好んで使いたいところですが、弊部署に限って言えば残念ながら購買量も少なく、一社に依存してる事が多いので、購買先からナメられてしまっています。上に書いた費用対策は全て実際にあった話です。顧客との力関係がモノを言います。皆したたかですよ。

回答に対するお礼・補足

貴重なご意見ありがとうございます。
isisan2さんの実例を考えると成程と思い、虚構の春さんのご意見を読むと賛同しますし・・なかなか難しいですね。
客先から要求されれば「出来ません」とは言えず。。中国RoHSの件もしかりです。
以前、大手の客先より、弊社の提出した成分分析で鉛の含有量が、先方で調査した(蛍光X線で測定)含有量と違うと言う事で「高精度分析結果」「計算式の提示」を求められました。成分含有量なので重量や表面積(メッキ用)から算出していたのですが、誤差が出たようです。RoHSに抵触する数値ではなかったのですが。
材料の含有率も購入業者からの資料では、○○%〜○○%となっており、きっちりとした数値ではないので計算式では、正確に出る筈はありません。
また、費用については営業が勇気を出してはっきり説明して要求するしかないようですね。
要求の仕方、データの出し方など参考にさせていただきます。ありがとうございました。

No.24169 【A-6】

Re:RoHS規制について

2007-08-09 23:46:17 matsu

>要求されているので証明はしなくてはいけませんが、納得致したくご教示お願い致します。

政府系のサイトでのQ&Aです。
http://j-net21.smrj.go.jp/well/rohs/qa/ch027ko036.html
Q.154  弊社は電子情報製品を生産し中国にも輸出しております。中国 RoHSの有害6物質の調査を部品購入元に依頼したところ、調査費用を請求されました。有害物質に関しては、情報提供義務があると思われますが、請求された調査費用を支払う必要があるのでしょうか?

回答に対するお礼・補足

いろいろサイトを調べていたのですが、このサイトには辿り着いていませんでした。
ありがとうございました。
企業間の問題は法律や第三者からは口出しする事はできないとなるとやはり、最初の取引条件が重要と言う事のようですね。
このサイトの中にある「JEITAの無料環境データを提供・・」にも興味を持ちました。
もっといろんな企業に提供していただけると助かるのですが・・

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