下水道がきた
登録日: 2007年06月18日 最終回答日:2007年06月23日 環境行政 法令/条例/条約
No.23099 2007-06-18 09:59:33 やまもと
12〜13年前に私が住んでいる町では、時の町長及び町議会の判断により下水道を諦め、合併浄化槽による汚水処理を推進することに決定いたしました。この決定に従い、我が家でも町からの補助金などにより、合併浄化槽の設置を行いましたが、5年程前に町長が変わったと同時に下水道の設置が決定し、最近下水道の工事が急ピッチで進められております。下水道が開通したら合併浄化槽を取り壊さなければならないのでしょうか。多額の設置費用をかけたのに釈然としません。なんとかこのまま合併浄化槽を使用出来ないでしょうか。
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No.23103 【A-1】
Re:下水道がきた
2007-06-19 00:19:29 今回も匿名で・・・ (
下水道及び下水処理場の建設・維持管理には多額の負担がかかるため、箱物行政の最たる物との指摘がありますね? 合併浄化槽の補助金を出す方が地方自治体の負担は軽く済むとか・・・
あくまでも都市部のビルが建ち並ぶ状況と、地方の民家が点在する状況では必要性は異なりますが。
http://www.eic.or.jp/qa/?act=view&serial=20950
過去QAでは、法的には期限内の接続を求めているが、運用は・・・とあります。
自治体との協議が必要でしょう。
No.23109 【A-3】
Re:下水道がきた
2007-06-19 09:17:12 papa (
下水道法による接続義務が生じます。複雑な経過をたどって現在に至っているようですからお住まいの自治体のご担当とよく相談されると良いと思います。杓子定規な適用はないと思います。
浄化槽設置に多額な費用をかけたとお考えのようです。
浄化槽本体の設置工事費は補助金が出ていたわけですし、浄化槽本体を除き宅内排水設備の大部分はそのまま使えるわけですから無駄になるわけではありません。下水道接続時にご負担いただく工事費には、トイレの改造費、基礎貫通部処理、雨水分離などを含みますが、お尋ねのケースでは不要になります。
数年先に供用となる区域の新築住宅でわざわざ浄化槽を設置して接続時の宅内工事を最小限にしたいというような相談を受けたこともあります。
浄化槽は電気代、保守点検費用、汚泥処理費用などが設置者負担となり、利用者の負担額は下水道利用より高額になります。
下水道と浄化槽の棲み分けは地形や居住密度などから計画されており、現時点で下水道が供用となるような地域ではその検討がきちんとなされているはずです。首長さんの主義・主張・理念でどうこうという水準ではないと思います。
実稼働状態の環境負荷、利用者負担費用、将来の経年劣化の更新などを考慮すると、財政的に事業を維持できる自治体ならば下水道をご利用いただくのが最も適切と思います。
No.23121 【A-4】
Re:下水道がきた
2007-06-19 19:57:13 クマムシ (
役所に確認してみてはいかがでしょう。
No.23122 【A-5】
Re:下水道がきた
2007-06-19 20:05:29 aqua-play (
下水道が開通したのに合併浄化槽のままの家は結構あります
合併浄化槽の設置に補助金がでているとしても全部出るわけでないので
結構な負担になっていますね、合併浄化槽維持管理費と下水道使用料とでは
下水道使用料の方が安くなる場合が多いですが下水道は確か分担金があったと思います
その他、気になるのは町全体が合併浄化槽から下水道区域になったのでしょうか
当方の知っている町では下水道区域・合併浄化槽区域・その他集落排水処理施設区域
と区分けして整備していますが、後でよく聞いてみると下水道が来ない区域だったとか
無いように合併浄化槽使用延長も含め役所の担当者に聞いてみることを私もお勧め
致します。
No.23123 【A-6】
Re:下水道がきた
2007-06-19 21:40:42 風林火山 (
文章力が無いので話があちこち跳びますがご容赦下さい。
下水道が供用開始になって真っ先に狙われるのが合併浄化槽の家庭です。
汲取りの家庭では水洗便所への改造を始め、全ての排水管を合流させ公共枡に接続する費用がかかります。単独浄化槽の家庭でも処理しているのはし尿だけですから生活排水とし尿を合流させ、公共枡に接続する費用が発生します。ところが、合併浄化槽は既に屋内は下水道家庭と何ら変わらない生活をしております。
下水道に接続するにしても浄化槽へ入る直前から公共枡へ接続するだけでよいのです。(浄化槽を埋め殺しにする費用は別です)
下水道が来ると、その接続工事費15万〜数十万円に加えて受益者負担金8〜35万円(田舎になるほど高い)がかかり、合計ではかなりの金額になります。
逆に言えば、合併浄化槽の家庭が下水道に繋ぐのが一番負担が少なく手っ取り早いので合併浄化槽の家庭から
下水道に変えてくださいと行政が家庭を回るのです。
本来、河川、海、湖沼の水質を守るために水洗化計画を立てているはずなのに、単独浄化槽家庭や汲取り家庭を後回しにして合併浄化槽家庭が標的になっているのが現状です。
続く・・・
No.23125 【A-7】
Re:下水道がきた
2007-06-19 22:31:24 風林火山 (
A−6の続き。
前置きが長くなりすみません。
今まで、浄化槽は下水道が整備されるまでの暫定的な処理施設であるという位置づけでした。しかし、昨年2月の浄化槽法改正により、浄化槽は恒久的な施設とみなされるようになりました。(環境省は胸を張ってそう主張している一方、下水道の監督官庁である国交省は表面上は容認していますが本音では認めていません)
私は今、小さな下水処理場の維持管理を担当しています。しかし、会社の本業はし尿汲み取りであり、浄化槽の維持管理、清掃です。だから私個人の立場としては板挟みなのですが、はっきり言います。事実ですから。
私の管理している処理場が出来て既に10年経ちましたがもちろん接続率は100%になっていませんし、なるはずもありません。浄化槽も汲取りも沢山残っています。法律上は確かに3年以内となっていますが、私の町では高齢者が多く経済的理由(を盾にしているだけの家もある)で行政も強く言いません。
「やまもと」様も「町」と書かれていたので私のところと似た状況と思います。
「やまもと」様が高齢者なのか経済力がどうなのかということを置いといて、まず汲取りや単独浄化槽を接続してから督促に来い、と主張してはどうでしょう。
法を犯せとは言えませんが、私なら必ず言うでしょう。
浄化槽の設置に補助金(税金)を投入してさらに下水道の整備に補助金(税金)を投入して税の2重投資ですから。
回答に対するお礼・補足
皆様どうもいろいろなご意見ありがとうございました。私としては、合併浄化槽という、ある意味下水道よりも汚水処理能力の優れたもの(12〜3年前、町の職員がこの様に説明していましたが…)でこの先もやって行こうと思い、なんとかこのままで行く方法はないかと考えご相談の質問を出させてもらいました。(費用の件も含め、町の対応についても平日午後7時からの1回こっきりの公民館での説明ですべてを終わると言う対応にも疑問を感じましたが。)しかし皆さんのご意見を伺い、法律的にも3年間以内、罰則あり、またそれ以上に、この田舎町ではあまり抵抗も出来ないため、浄化槽を壊し配水管を下水道に接続するのが良いのではないかと思いはじめています。時の首長の考えにより税金の二重投資等いろいろありますが、やはり屈服しかないのでしょうか。
No.23180 【A-8】
Re:下水道がきた
2007-06-21 23:11:29 風林火山 (
今、国の赤字は800兆、地方自治体の赤字を合わせると1000兆を超えます。
その内、病院と下水道の赤字が結構大きな割合となっています。
さすがの国交省も効果的な下水道経営へと方針を変えつつあります。市町村もそれを取り入れ、柔軟になっています。下水道処理区域内であっても1軒、2軒のために100mも下水管を敷設したり、マンホールポンプを設置しなければならないようなところはそのまま、浄化槽を残すようになっています。
市町村管理型浄化槽というシステムで、個人の所有する浄化槽(合併に限る)を市町村に寄附採納します。その後、保守点検、清掃、法定検査の費用を市町村が委託業者に全て支払いをするかわり、下水道と同じように水道メーターによる下水道料金を徴収するというものです。下水道との料金格差、不公平感をなくすためです。
やまもと様の家が一軒だけちょっと離れているとか、小川を跨ぐとか自然流下が難しい場合はそのまま浄化槽を残す可能性も十分あります。
説明会が終わって間もないみたいですので実際の供用開始までにはまだ3〜5年はかかると思います。
まず市町村に交渉して見ることをお勧めします。
それにしても、財政難を予想して12年前に、浄化槽で行くと決めた英断を覆した今の町長にはあきれますね。3万人以下の人口ではとても採算など取れるものではありません。1m3あたり700円程度の下水道料金を徴収しないと一般財源からの補填は止まりません。
私なりの情報はまだありますが、又聞きであったり、信頼性に欠けるものもあるのでこれくらいにしておきます。
PS 下水道と浄化槽の合理的な住み分けが必要と思っているだけで下水道に真っ向から反対している訳では無いということをご理解ください。
回答に対するお礼・補足
回答をありがとうございました。まったく風林火山さんのおっしゃる通りです。私の住んでいる町は人口1万5000人の田舎町でしたが、合併特例法により2年前に近くの市と合併し消滅してしまいました。合併を行ったら、もう下水道建設が出来ないと考えたのか、交代した町長に何か圧力があったのか、この合併直前の「下水道」強行建設であり、私から見ると国の債務増による公共事業の減少及び国からの交付税減額による地方の公共事業抑制のため、収入の減少していた建設業者を助けるため、今まで「合併浄化槽」による運営を行い、債務もあまりなかった我が町に町長の交代・合併と言うチャンスに「下水道」を無理やり建設したのだと思います。(私がそう思っているだけかもしりませんが)なにはともあれ、下水道を推進した町長も退陣し町も消滅した今となってはどうにもならないと思います。国の借金800億円・・・。何とかしないといけませんね。
No.23222 【A-9】
Re:下水道がきた
2007-06-23 10:09:11 風林火山 (
日本の国家予算が年間約80兆ですから如何に大きく、返済不能な借金であるか容易にお分かりいただけると思います。
回答に対するお礼・補足
すいません。800兆円でした。あまりの金額に桁を間違えました。実感ないです。
No.23239 【A-10】
Re:下水道がきた
2007-06-23 17:18:02 papa (
という認識には少し誤解があると思います。
設計値としてはそのようになっていますが、実負荷性能、電力原単位、汚泥処理、保守サービスに携わる皆さんの労働条件などでは改良すべき課題もたくさん残っており、なかなか実際にはそのようにならない諸事情があります。
一方下水道のほうは流入規制から放流規制まで様々な制度的対応ができており、実負荷性能ではまだかなりの差があります。
次世代に残す環境負荷の小さい高品質な下水道施設整備はお金がかかっても、時間がかかっても一歩一歩着実に進めるべきものと考えます。
環境負荷を少なくするためにはお金がかかるということを皆さんにご理解いただき、携帯電話代よりははるかに安い下水道料金を納得の上でご負担いただけるような社会になってほしいと願っています。
いわゆる環境保護派のみなさんほど実負荷性能や事業に携わる人達の労働条件、社会的ステータスがどうなってるかの関心がなく、お金のことばかり云々しているのには違和感を感じてます。
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