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環境Q&A

VOCの土中移行と揮発の割合について 

登録日: 2003年04月18日 最終回答日:2003年05月13日 水・土壌環境 地下水/土壌汚染

No.2202 2003-04-18 09:34:39 りん

VOCの使用量と廃棄量の差から、VOCの不明量が分かりますが、それがすべて地表に流れたとして、どれくらいの量が地中に移行して、揮発するのはどれくらいかということが定量的に示されている例がありますか?
例)VOC使用量10−廃棄量5=不明量5
この5のうち揮発して大気に移行するのが何%?
地中に移行するのが何%?

よろしくお願いいたします。

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No.2372 【A-1】

Re:VOCの土中移行と揮発の割合について

2003-05-13 16:55:48 君山銀針

環境中への排出量ということでよろしいでしょうか。

国立環境研究所の「環境儀」という広報誌の5号目の特集が「VOC-揮発性有機化合物による都市大気汚染」
http://www.nies.go.jp/kanko/kankyogi/5/02-03.html
でこの中の「VOC発生源と自動車の寄与,トンネル調査の結果からの概要」という記事の中に 日本の大気中へのVOC年鑑排出量82.5万tの排出源の内訳推計結果が載っています。

この特集のもとになった国立環境研究所の研究
「都市域におけるVOCの動態解明と大気質に及ぼす影響評価に関する研究」
(平成10-12年度)
http://www.nies.go.jp/kanko/tokubetu/sr42/ 概要
http://www.nies.go.jp/kanko/tokubetu/sr42/sr42.pdf 全文
によると、測定した季節(気候条件)によっても蒸発量の差があるようですし、排出源はかなり多様でそれぞれの揮発のされやすさなども違うようです。
(環境儀のインタビュー記事ではVOCの動態自体があまり研究されていなかったという発言もあります)

したがいまして排出源の性格を把握しないで
個別の事業所単位での蒸発分の推計量をお答えすることはかなり難しいのではないかと思います。

ただ全国的なVOCの発生総量の発生源種類別内訳をつくったということは、排出源のカテゴリーごとの排出量推計の手がかりはあるのではないかと思いますので、どのような計算をされたのか国立環境研究所に聞いてみてはいかがでしょうか。

「都市域におけるVOCの動態解明と大気質に及ぼす影響評価に関する研究」の担当者連絡先は http://www.nies.go.jp/kanko/tokubetu/sr42/
にも書いてあります。

回答に対するお礼・補足

回答有難うございました。
勉強不足を痛感いたしました。
ご紹介いただいたページをしっかり読んで見たいと思います。

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