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環境Q&A

酸素濃度換算値について 

登録日: 2007年04月03日 最終回答日:2007年04月05日 大気環境 大気汚染

No.21948 2007-04-03 11:26:55 sakai

はじめまして。

排ガスの酸素濃度換算値についてですが、12%換算値だとすると、本来の目的は、周りから空気が入って、濃度が薄まり、本来の濃度を低くすることを防止するためなのですが、意図的に酸素濃度を低く運転していると、換算値は計算どおり低くなります。けど、実際に排出している濃度とは異なってしまい、これも本来の大気汚染防止とは違う方向にすすんでいるように思えてしょうがないのです。

法律を読んでも、換算濃度の酸素濃度を下回ったときの取扱いがなく、これでいいのかと疑問に思ってしまいます。
本来なら、換算濃度を下回る運転をする場合は、換算しない生値で基準値と比較すべきではと思います。

実際に、基準値が50ppmのところで、55ppmの生値、酸素濃度(Os)が換算値(On)より低く、換算した結果の値は45ppmまで下がってしまっています。いくら運転を工夫しても、排出している濃度、総排出量は基準値をオーバーしているのですが、換算値が基準より下回っていればいいと、ちょっと納得できません、どなたか、この数値の取扱いについて、見解などあったら教えてください。

総件数 7 件  page 1/1   

No.21950 【A-1】

Re:酸素濃度換算値について

2007-04-03 12:28:10 門外漢


>排ガスの酸素濃度換算値についてですが、12%換算値だとすると、本来の目的は、周りから空気が入って、濃度が薄まり、本来の濃度を低くすることを防止するためなのですが、意図的に酸素濃度を低く運転していると、換算値は計算どおり低くなります。けど、実際に排出している濃度とは異なってしまい、これも本来の大気汚染防止とは違う方向にすすんでいるように思えてしょうがないのです。

>実際に、基準値が50ppmのところで、55ppmの生値、酸素濃度(Os)が換算値(On)より低く、換算した結果の値は45ppmまで下がってしまっています。いくら運転を工夫しても、排出している濃度、総排出量は基準値をオーバーしているのですが、換算値が基準より下回っていればいいと、ちょっと納得できません、どなたか、この数値の取扱いについて、見解などあったら教えてください。

55ppmが45ppmになる事を考えると何かごまかされているように感じますが、排出濃度がいくらであろうと大気中に出れば薄まってしまうので大事なのは対象ガス成分の絶対量だと思います。そう考えれば別に絶対量が変わっている訳ではないので問題ないのでは?

それを「ドーシテモケシカラン」ということになればそれこそOs=Onになるまで空気で希釈して放出することになります。そうなると排ガス風量が増え、そのためのブロワの電気代が増え・・・・結局地球に優しくない結果になるのではないでしょうか?

No.21952 【A-2】

Re:酸素濃度換算値について

2007-04-03 12:43:51 だいけい

>意図的に酸素濃度を低く運転していると、換算値は計算どおり低くなります。

質問のどこにもありませんが、NOxのことですか?
換算値ではなく、酸素濃度を低く運転すれば、低NOx運転になるっていうのは基本中の基本では?(ばいじんだったらごめんなさい)
大気汚染防止と違う方向には進んでませんね。

回答に対するお礼・補足

NOXもイメージしてますが、煤塵も考えています。
低NOX運転も分かるのですが、であれば、生値を報告すべきで、何も換算することもないと思うのですが? ごまかしを防止するためなら、この場合は、換算す事には当てはめることもないと思うのが私の意見なんです。
 すると、換算酸素濃度まで外部から空気を入れて薄めてもいいということになるんですね。そうすると、必然的に排ガス量も増える、すると総排出量は、薄めて増えた排出量と薄めたときの濃度=換算値になるわけですね。 
つまり
生値に排出量を掛けているわけだから、総排出量は変わらないのですね。 

酸素濃度が換算値より低い場合は、空気で薄めると考えればいいんですね。

なっとくできました。ありがとうございます。

No.21968 【A-3】

Re:酸素濃度換算値について

2007-04-03 19:46:00 火鼠

>
意図が、よみきれてませんが、書きます。ボイラーで。エアー増量で、基準を守ろうとすると、ま〜めちゃくちゃ無駄なお金が掛かるでしょうね。しかし、残存酸素0の燃焼で、バランスとれば、かなりいい状態になるでしょね?ランコスはかからんわ。濃度は、低い。

No.21994 【A-4】

Re:酸素濃度換算値について

2007-04-04 23:12:45 火鼠

質問の読み方を間違えていたようです。
基準12%と言われているところをみると、焼却炉ですね。液体ボイラーは4%で、ガスボイラーは5%ですよね。このように、施設よって、Onは違います。仮に焼却炉で、4%の残存酸素濃度で焼却炉を稼動させたら、黒煙モクモクの燃焼になってしまいますし、ボイラーを12%で燃焼したら、空気をあたためるので、ひじょうに熱効率のわるいボイラーになってしまいます。
Onは、現状の設備ごとの技術水準で定められていると思いますが?最近では、ボイラーは、かなり技術がよくなって、ほとんど残存酸素0%で黒煙も出さずに燃焼させているようです。

回答に対するお礼・補足

すみません、今計量士やってまして、本当の事が言いにくくって、すこしオブラードに包んでしまいました。

疑問に思った施設は5%換算(他にもありますが)の施設で3%運転してたようで、規制は換算値で行っています。対象はNOXで、酸素濃度を低くしてNOXを下げているようですが、換算してさらに低い値を基準値と比較する意味があるのかなと思ってました。

たとえば、施設によりますが、5%運転すると60ppmです。基準値は50ppmなので、酸素濃度を低く(3%)すると、55ppmにNOXが下がれば,換算値が49ppmになるので、基準値をクリアーすることになります。ボイラーの性能にもよりますが、生値は基準をオーバーしていることには変わりないと思うので、よく疑問に思うんです。
確かに技術水準で定められているのですが、生の値はどうなのかを知るために、薄まった状態を換算するのが本来の目的と思っているんです。 なにか、酸素濃度を低くして、逆手にとているような気がして、ボイラーのタイプや性能はともあれ、基準値を超えているのが気になるんです。

No.21996 【A-5】

Re:酸素濃度換算値について

2007-04-05 12:43:55 だいけい

>確かに技術水準で定められているのですが、生の値はどうなのかを知るために、薄まった状態を換算するのが本来の目的と思っているんです。 なにか、酸素濃度を低くして、逆手にとているような気がして、ボイラーのタイプや性能はともあれ、基準値を超えているのが気になるんです。

内容は把握されているんですよね。
じゃあ後は、O2換算値が基準を超えていれば法律違反。
基準以下であるものを更に下げて管理するのは、企業努力及び企業姿勢。
気にしたってしょうがない。それが法律。
それを気にするよりは、生値が基準を超えず且つ換算値も基準を超過しない運転方法を確立させた方が前向き?

回答に対するお礼・補足

法律ができた経緯を考えてみたときにどうなのかな?と思ったのがきっかけでした。
おっしゃるとおり、生値でも基準値を超えないことが一番望ましいので、その値で運転管理をすべきだと思っています。

No.21998 【A-6】

Re:酸素濃度換算値について

2007-04-05 15:03:11 papa

>本来なら、換算濃度を下回る運転をする場合は、換算しない生値で基準値と比較すべき

基準酸素濃度換算は大気希釈排出の抑止のほか、燃焼技術のレベルに応じた適切な基準酸素濃度が設定されており、その範囲内で事業者はそれぞれの事情に応じた技術開発や運転上の工夫を行っています。
基準酸素濃度換算は燃原料の使用量に応じた総量規制的意味合いがあり、標準レベル以上の燃焼技術を採用している事業者にインセンティブを与える機能もあります。

焼却炉(汚泥専焼)を残存酸素濃度6〜7%くらいで運用しています。空気過剰率を高くすればNOXの上昇をまねくほか排ガス処理設備、通風設備の容量も大きなものが必要になります。基準酸素濃度以下の設備を生値でというのは大気汚染防止のための技術開発や運転技術をご存じない分析屋さんの思いつきのような気がします。

回答に対するお礼・補足

すみません、運転技術を知らないわけではなく、はじめは運転をしていました。 のちに、計量士を取り、分析測定をして、証明書を発行しているんです。

インセンティブというのも分かるのですが、企業の目線と市民の目線のギャップはいまだに大きいのだなと思いました。
NOXの脱硝は私の父も開発した当初の人でした。
NOXの装置を込みで、基準値を決めるのが条例ですが、そのときに、厳しい値で決めたのが後に装置の運転に苦慮しているようです。 よくあるチャンピオンデータで、いいところを見せたがために、自分の首を絞めている状況だと思っています。 話はそれるのですが、基準値ぎりぎりで運転している背景には、基準値を決めた人達の配慮がなかったのかなと思っているんです。
公害防止基準に抵触するほどの値で運転をしているのであれば、換算値であればいいとか言っている場合じゃないと思うのですが、総量のことを考えれば、換算値は酸素濃度が低い場合は、見せ掛けでしかないし、生値で計算するのだから、あまり意味を持たないと思っていましたところで、換算値について強く主張する人がたまたまいたので、ちょっと疑問に思って皆様のご意見を伺ってみました。

No.22001 【A-7】

Re:酸素濃度換算値について

2007-04-05 15:49:11 火鼠


私は、酸素換算のある基準は、総量規制であり、非常に理屈にかなった規制だと思っております。排出の濃度が、いくつかが適正かはその毒性にもよりますし、経済性にもよると思います。排水などでは、水で薄めてながせば、OKとなりますが、大気の場合は、相手(O2)は、21%と半端な濃度なので、薄めたらすぐわかります。このことから、最近の大気関係の特定施設は、管理がよく出来てきているのではないでしょうか。大気の場合は、濃度だけでなく、排出量も視野に入れた規制になっているのではないでしょうか。

回答に対するお礼・補足

すみません、頭が混乱してよく整理できなかったのですが、総量規制だとすると、換算する意味があまりないのではと疑問にも思ってしまうんです。

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