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環境Q&A

アスベスト分析 

登録日: 2007年03月23日 最終回答日:2007年04月26日 ごみ・リサイクル 産業廃棄物

No.21818 2007-03-23 09:03:48 MIKI

私の友人からの情報ですが、コンクリート建物の解体現場で住民からコンクリートガラのアスベスト分析を強要され、実施した所、アスベストが少量ではあるが検出されたそうです。建物解体の場合、内装材の分析は事前に行なっていると思いますが、一般的にコンクリートガラの分析は行なわれていないように聞きました。実際にコンクリートガラの分析も行なう必要が有るのではないでしょうか。
ご意見をお聞かせ下さい。

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No.21821 【A-1】

Re:アスベスト分析

2007-03-23 12:13:53 tokumei

又聞きの、又聞き説明は、いろいろ混乱するとは思いますが、私見を述べます。
1.セメント本体は、1000度以上で、焼成されているから、アスベストが出てくる可能性は、ほとんどない。
2.コンクリートを作る時、骨材に蛇紋岩系の石や、砂を使えば、アスベストは出てくる可能性はある。
私の住居は、蛇紋岩質の区域ですから、それこそ、庭の土をしらべれば、アスベストも出てくるものだと思います。
ましてや、解体現場では、スレート板等のアスベスト含有建材も多数あるでしょうから。出ても当然ではないでしょうか?
アスベストは、鉱物であり、土のあるところでは、出ても何の不思議もないと思います。まるで、鉱物のダイオキシンのような、過剰反応は、いかがなものかと思います。

回答に対するお礼・補足

ご回答感謝申し上げます。
アスベストと聞けば有害物と考え意識過剰になってしまいます。実際に飛散すると思いますが。

No.21831 【A-2】

Re:アスベスト分析

2007-03-24 10:47:51 とのやん

こんにちは、解体工事業に携わるものとしての私見を述べさせていただきます。
私もtokumeiさんの意見に賛成です。
医薬品の多くは、有害です。ですが、量と使い方を間違えなければ、薬効力という有益なものになります。
MIKIさんは、アスベストの何を知ってますか?嫌な言い方ですが、石綿被害や、薬害、環境問題などに関して日本はまるでダメです。
世の中、「自分の身は自分で守る。」が基本だとおもいます。他人の情報を鵜呑みにして、死に直面したら、非難こそ出来ても、死は避けられません。
話がそれましたが、基本的にアスベストの被害といわれるものは、飛散したアスベストを吸い込むことによって起こるものです。
MIKIさんの質問の例で言うとコンクリートを割ったときに、アスベストが飛散して・・・ということですが、
コンクリート中のアスベストが飛散レベルにとは考えられません。よって、分析の必要なしと考えます。
コンクリート中にアスベストを入れるメリットは不明ですが、恐らく皆無でしょう。コストの割りに強度が出ないので、コンクリートからアスベストが出たのではなく、内装材の屑が混入してアスベストが検出されたのだと思います。
法を遵守する業者もあれば、無視する業者もあります。
大切なのは、中身じゃないでしょうか?
必要最小限の目安として、現場に掲げられているはずの建設業の許可看板や、石綿調査看板等がない現場なんて
大手の現場でも存在します。
この意見が参考になれば幸いです。

回答に対するお礼・補足

ご回答感謝いたします。
私もコンクリート中にアスベストがあるとは考えていません。内装材、接着剤等の屑が混入したものと考えます。重要な事はそれらの屑をどの様に処分するかと言う事です。

No.21833 【A-3】

Re:アスベスト分析

2007-03-24 12:54:51 虹太郎

 コンクリートそのものにアスベストが含有されていなくても、解体に伴って生じたコンクリートがらがアスベストに汚染されていれば、取り扱いや処分に対して法規制が生じてくると思います。
 そのため、おっしゃるとおり、コンクリートがらに対する分析もまるきり無意味ではないと考えます。

回答に対するお礼・補足

ご回答感謝いたします。
多くの解体現場では、内装材は検査してもコンクリートガラは検査する事はないように思われます。
今後法規制の対象になるか見守りたいと思います。

No.21834 【A-4】

Re:アスベスト分析

2007-03-24 13:26:29 レス

 当初は理性的な内容であった事柄が、だんだん、ためにする論議になってきたように、私は感じますのであえて口を挟みます。

 宗教ならば、一匹の迷える子羊のために九十九匹を放り出す事もよいと思います。しかし現実の世界では、九十九人のために、一人を犠牲にするにはためらいはありますが、無限大の資金や時間があるわけではありません。
 投資とか、掛かる経費などには優先順位が必ずあります。大阪の・・・やA−3の考え方には違和感を感じざるを得ません。

 ダイオキシンの大騒ぎなどは一番身近な良い例(大変大きな間違いをしてしまった)となっています。未だにその付和雷同組みは動き回っています。

 天下一家の会やマルチの残党は首謀者が捕まってもその下にいた者たちが全国に拡散して、俺々詐欺を広めたのと同じような事です。

 物事の本質を見ましょう。

 例えば石綿セメント管は昔は全国の水道に使われていました。(使っていいと誤解しないで下さい)その割りに、中皮腫はそれほど発生していませんでした。

 閾値があるかないかに関しては、はっきりと断言できるとは思えませんが、確かに大気中に多量に散布されかつ、特定の人が吸い込むと間違いなく死にます。死ななくても重い障害が残ります。だからといって、世界中の石綿を全て封じ込めることは当初から無理です。

 このエッセイは良くこのあたりに関して考えられています。(対象物質は異なります)まともに社会経費に関して考える方に読んでいただけたらと思います。

「ザル法」たる土壌汚染対策法の有効性
http://www.bekkoame.ne.jp/~wohya/061204.htm

回答に対するお礼・補足

ご回答感謝いたします。
エッセイ読ませて頂きます。

No.21836 【A-5】

Re:アスベスト分析

2007-03-24 19:12:47 火鼠


私見を述べさせて、いただきます。私のスタンスではちと、過激ですが。何故。アスベストを規制するのだろうと思ってます。確かに、アスベストの内、クロシドライトと、アモサイトは、禁止したほうが、いいと思います(日本的です)。なぜなら、日本の土壌では、角閃石系のアスベストはあんまりない(鉱物に詳しい方間違ってたらコメントお願いします)しかし、私のハンドル名は、火鼠の衣から取ったように竹取物語の中にもあるものなんです。(平安時代)アスベスト。私は、分析屋です。分析がいっぱいあれば、安泰ですが。分析して、金かけて。火災の時の安全をなくして。さらに、排除する作業者の健康破壊を金かけて作ってるような気がします。私は、石綿排除の作業者が、熱中症とか。有機溶剤障害で、今後問題になるのではと思ってます。何でも、危ないものは、危ないと意識して、そこから、消せは。日本人の悪いものに蓋的発想か。パニック症候群ではないでしょうか?危険は、危険と感じて仲良くできないものでしょうか?

回答に対するお礼・補足

いつもご回答頂き感謝いたします。
危険と仲良く付き合う事はなかなか難しいご提案と考えます。専門的知識のある方のご意見と思います。
一般人では理解できないと思います。

No.21842 【A-6】

Re:アスベスト分析

2007-03-26 11:01:08 石川

>実際にコンクリートガラの分析も行なう必要が有るのではないでしょうか。

コンクリート自体ではなく表面のモルタル仕上げ材に含有されている可能性がありると思います。一時モルタル添加剤にアスベストが混入されていることがわかって問題になったことがあります。それで微量検出されたのではないでしょうか。

多くのビルで使用された可能性がありますし、かなりの問題ですね。

回答に対するお礼・補足

ご回答感謝いたします。
多くの解体現場で検出される可能性があるわけですね。各自治体は認識しているのでしょうか。

No.21850 【A-7】

Re:アスベスト分析

2007-03-26 19:06:39 火鼠

>これは、私見です。
私は、時間ができたら、県内運動場の土分析をしたいと、思っております。わたしが思うには、かなりのアスベスト濃度になるのではと、思ってます。(測定してませんので、憶測です。)アスベストは、鉱物です。どこにでもあります。ましてや、蛇紋岩質の多い日本なら、クリソタイルといわれるものは、どっからでても、不思議ではないのでは、ないでしょうか?
私のいる県と、兵庫あたりは、大きく違うアスベストが出るかもしれません。石川様のモルタル中のアスベスト。ある程度認識してますけど。何を、もってアスベストとしたのかが?論文的にも、技術的にも不穏当だと思いますが。私が、思うに、今一番、危ないのは、大工さん。個人経営で、石綿ボード(大平板)を手ぬぐいをマスク代わりにしてたひと。あまり、過敏になることは、無いとおもいますが。ただし、小さなお子さんのいる方は、過敏でもいいと思います。子供の発ガン率は、ちがいますから。

回答に対するお礼・補足

ご回答感謝いたします。
もし、運動場、公園等から検出されたら又問題ですね。一般住宅の解体等は簡単なシートを張って作業していますがこれも問題なのでしょうか。
又、土壌中のアスベスト分析はどの様な方法で行なわれるのですか。

No.21871 【A-8】

Re:アスベスト分析

2007-03-28 08:47:57 石川

>一般住宅の解体等は簡単なシートを張って作業していますがこれも問題なのでしょうか。

飛散の可能性が大きい吹き付けアスベストがあるのであれば問題ですね。

また、非飛散性石綿建材は破砕しないように手バラシで解体し所定の方法で廃棄されよう義務付けられている思います。

ただし、民間施設にあっては未調査またアスベストがあることを知りながら、予算の都合等業者施主側の不適切な都合から不当な解体が横行しているとも聞きます。

行政・住民の監視が必要だと思います。

>又、土壌中のアスベスト分析はどの様な方法で行なわれるのですか。

基本的にはJIS法あるいは天然鉱物等のアスベスト分析法で行うのが良いと思います。
X線回折法、分散染色法の併用。天然鉱物等X線のピークが重複する場合は様々な前処理で分離し定量する用マニュアル化されています。

回答に対するお礼・補足

ご回答感謝いたします。
業者、事業主のモラルが問われていますね。
住民の監視の場合、どのような手段を取ればいいのでしょうか。

No.21891 【A-9】

Re:アスベスト分析

2007-03-28 22:46:11 火鼠

石川様
土壌中のアスベストをX線回折で分析するのは、わかりますが、すべての土壌中のアスベストを分散染色の顕微鏡で解析できる方がいるのでしょうか。建材中ならある程度わかりますが。。
あの方法の分解能と、鉱物種の区別法が明解になっていないのにあまり、決定的な方法のように言わないほうがよろしいのではないでしょうか。ましてや。JIS法もごく最近決まった方法であり決まるまでの、経過も微妙のような気がしますが。。

No.21893 【A-10】

Re:アスベスト分析

2007-03-29 00:42:55 石川

MIKIさん

>業者、事業主のモラルが問われていますね。
>住民の監視の場合、どのような手段を取ればいいのでしょうか。

区町村等の役場大気汚染防止課等に「心配なので調査済みか調べてほしい。」と解体業者や建築会社を伝えると良いのではないでしょうか。

あるいは直接業者に問い合わせることも可能かもしれません。

火鼠さん

>すべての土壌中のアスベストを分散染色の顕微鏡で解析できる方がいるのでしょうか。建材中ならある程度わかりますが。。

分散染色法ではX線回折法と違い決められた規格の繊維状物質をカウント(3000粒子中4繊維以上)して定性分析を行います。(分散染色では定性のみ)

土壌中に蛇門岩等分散色を示すものがあったとしても繊維状でなければカウントされません。
したがって前処理で粉体に出来れば建材と分析方法は同じで良いと思います。

>あの方法の分解能と、鉱物種の区別法が明解になっていないのにあまり、決定的な方法のように言わないほうがよろしいのではないでしょうか。ましてや。JIS法もごく最近決まった方法であり決まるまでの、経過も微妙のような気がしますが。。

分散染色自体の感度はX線回折法よりも高いと思います。ただ分散染色法は温度管理、前処理、試料調整、形状判別、等こなれていないぶん難しいですね。
また、3000粒子も顕微鏡下でカウントする作業は大変な労力です。まあそのぶん分析費も高額ですが。

JIS法はそれ以前に通達のあった建材分析方法を継承していますから経過としては筋が通っているように個人的には思います。しかし0.1%の感度が維持出来ているのかは疑問に感じますね。1%未満の含有率では分析機関によって見解の相違が頻繁に起こるのではないでしょうか。

回答に対するお礼・補足

皆様ご丁寧な回答大変感謝申し上げます。
皆様からのご回答を拝見し、分析も含め、まだまだ改善しなければならない点が多々あると思いますが、社会、個人が環境に対して真摯に取り組んでいく事が重要と再認識いたしました。
今後とも御意見宜しく御願いいたします。

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