一般財団法人環境イノベーション情報機構
気温・風速・湿度の違いによる騒音レベルの違いについて
登録日: 2007年03月21日 最終回答日:2007年03月22日 環境一般 その他(環境一般)
No.21799 2007-03-21 07:59:20 いとさん
標題について、ご教示願います。
鉄道のある沿線で騒音測定を実施しています。
騒音測定対象列車速度は同一、暗騒音は無視できるほど
小さく、測定点は各日とも同一です。
測定日の違いにより、気温・風速・湿度が
違いますが、この気象条件の違いによる
騒音レベルの違いはどのように
評価したらよいでしょうか?
気温・風速・湿度をパラメータとした補正式
のようなものがもしあれば、ご教示願います。
あるいは、気象条件の違いは騒音レベルの評価上は
無視できるものなのでしょうか?
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No.21803 【A-1】
Re:気温・風速・湿度の違いによる騒音レベルの違いについて
2007-03-22 09:41:17 騒音屋本舗 (
影響は大きくなります。
参考URL:http://www.asj.gr.jp/qanda/answer/155.html
ただし,これらの影響を補正するための「公知」の式というものは
無いと思います。
空気吸収による減衰式はありますが,今回のような場合,実用には
ほど遠いと思います。
・騒音測定時に周波数分析を行っていないと補正できない
・減衰率のデータが少ない(5℃と20℃が一般的)
JIS Z 8731「環境騒音の表示・測定方法」においても,
・風向が音源→測定点の条件
・地上3〜11mの高さにおける風速が1〜5m/sの条件
・地表近くに強い気温の逆転現象が生じていない条件
・強い降雨でない条件
が比較的再現性があり安定した騒音の伝搬条件になる程度の記述しか
ありません。
回答に対するお礼・補足
騒音屋本舗様
ご教示、ありがとうございました。
今回の音源→測定点間の距離は25m
ですので、気温・風速・湿度の影響は無視
できるものと理解しました。
No.21809 【A-2】
Re:気温・風速・湿度の違いによる騒音レベルの違いについて
2007-03-22 18:21:55 きら (
日本音響学会誌55巻第4号(1999)には、次のように記載されています。
道路交通騒音の予測モデル ASJ Model 1998
5.6気象条件
騒音の伝搬に対する気象の影響としては、空気の音響吸収による減衰、気温及び風速勾配による屈折効果の影響などが挙げられる。
空気の音響吸収による減衰については、温度と相対湿度がほぼ一定と考えることができる場合にはかなり高い精度で計算が可能。
温度及び風速勾配による影響は極めて複雑で、正確に計算するまでには至っていない。
同誌には、付属試料として「気象の影響の推定方法」がついています
以上、ご参考までに。
回答に対するお礼・補足
きら 様
ご教示、ありがとうございました。
ご紹介いただいた文献を参照いたします。
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