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環境Q&A

BOD植種の活性(増殖阻害物質に対して) 

登録日: 2003年04月13日 最終回答日:2003年04月20日 水・土壌環境 水質汚濁

No.2157 2003-04-13 00:18:35 aka

排水のBODの分析試験において、排水に植種菌の増殖阻害物質(重金属など)が含まれていた場合、BOD値が真値より低く出てしまうと思われます。そのような増殖阻害物質に対する耐性を持った植種を入手するには、どのようにしたらいいのでしょうか。いろいろ検討してみたのですが、なかなか植種がうまく有機物を分解してくれません。特に、畜産排水の処理水などに、BOD値が真値より低い(と思われる)ことがあるように思います。BOD植種の増殖阻害物質に対する耐性について、または、畜産排水の処理水に含まれると思われる物質について、何か参考になるような情報がありましたら、お教えくださいますよう、よろしくお願い致します。

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No.2222 【A-1】

Re:BOD植種の活性(増殖阻害物質に対して)

2003-04-20 18:37:32 北海道 / きた

>植種菌の増殖阻害物質(重金属など)が含まれていた場合

 基本的には工場排水試験方法(JIS K 0102)を参考とするのでしょうが、「新明解 環境分析技術手法」(しらかば出版)の360ページ以降にも手法が記載されていますた。
 真値というものがあるようでないものなので、果たして阻害されているのか推定することも必要になります。それぞれの重金属濃度などを測定してあるのであれば、「衛生試験法・注解」などにデータが掲載されていましたので参考になると思います。
 BODとは難しいものですね。

上水試験方法には、「試料に重金属などの有害な物質が含まれている場合には、希釈倍率に比例して有害物質が希釈され、希釈倍率に比例してBODも増大している場合には、有害物質が存在している疑いがある。」とされていますが、通常でも希釈倍率が高い方が測定値が高くなることから、どの程度なのかを把握しないと誤解するだけかもしれません。

回答に対するお礼・補足

丁寧にありがとうございます。早速見てみます。
真値としているのは,TOC又はCODの値のことです。経験的には,BODはほぼ同程度の値が出るのですが,一部の試料のみ,BODがTOCの10/1程しか出なかったりするので,植種が有効仁働いていないのではと思ってのです。
本当に,ありがとうございました。

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