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環境Q&A

化学物質の溶解性の表記について 

登録日: 2003年03月31日 最終回答日:2003年04月02日 健康・化学物質 有害物質/PRTR

No.2092 2003-03-31 10:01:42 一市民です...

質問です.
MSDS等には化学物質の溶解性について掲載されていますが,
具体的な数値以外にも,

易溶
不溶
難溶
ほとんど溶解しない

などの表記があります.

これらの表記について,具体的な「きまり」はあるのでしょうか?
不勉強で申し訳ありませんが,何方かお教え下さい.
よろしくお願い致します.

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No.2103 【A-1】

Re:化学物質の溶解性の表記について

2003-04-01 20:35:59 北海道 / きた

>易溶
>不溶
>難溶
>ほとんど溶解しない
>これらの表記について,具体的な「きまり」はあるのか?

「きまり」はないのかも知れません。
http://www.jasmec.go.jp/kankyo/h12/book/2csb/haifu/che02/che02_06_02.htm
「(2)MSDSの記載要領
9. 物理/化学的性質の書き方:項目名は物理的及び化学的性質とする。
9-7) 溶解度:水及びその他の溶媒に対する溶解度(%)とそのときの温度(℃)を記載する。数値データがない場合「易溶」、「微溶」、「不溶」、「難溶」等と記載してもよい。」
とありました。「数値データがない」のなら、「きまり」は難しそうです。

回答に対するお礼・補足

丁寧な回答ありがとうござました.
でも,環境基準がppbオーダーであるのに,溶解度が%オーダーと比較して「不溶」,「難溶」と表現するものどうなのでしょうか...誤解を招くとも思いますが...

No.2104 【A-2】

Re:化学物質の溶解性の表記について

2003-04-02 11:26:49 東京都 / やま

 溶解性の用語は相対的なもので、目的に応じて使い分けが必要でしょう。
MSDSの物理的・化学的性状の記載と、環境中の重金属濃度を同じ基準で表記することはできないと思います。
 取扱い時の安全性を書くときに、この鉄製の刃物は水に「可溶」と書けば、また誤解を生ずることになります。
 「水に不溶」であっても環境中には排出される、ということと思います。

 溶解度が分かっていれば数値で書くのが良いと思いますが、5%でも、10%でも「安全取扱い上」特に差がなければ、定性的な表示にすることもあると思います。

 ちなみに、PRTR法では水に1質量%以上溶解する場合を水溶性といっております。
また、液体で自由に混じり合うときに、易溶としているのもあります。

回答に対するお礼・補足

丁寧な回答ありがとうございました.

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