一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境Q&A

PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)の使用状況 

登録日: 2007年01月31日 最終回答日:2007年06月05日 健康・化学物質 環境ホルモン

No.20829 2007-01-31 03:33:22

PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)について、日本での現在の使用用途及び状況について教えて下さい。

欧州で、76/769/EECが改定されPFOSが使用禁止(除外製品を除く)となったとききました。提案書によれば、「使用用途は織物、カーペット、紙といった材料や一般的なコーティングについてグリス、油、水抵抗性を与える為・・・・これらの使用はすでに段階的に排除されているように思われ・・・。」とありました。

一方、日本では化審法の第二種監視化学物質に指定されており禁止はされていません。

日本でのPFOSの現在の使用用途や状況はどうなっているのでしょうか。欧州のように、使用されていないのでしょうか。

顧客よりPFOS含有調査が依頼されたのですが、何を対象に調査すればよいのか分からずじまいです。全てを調べるとなると、莫大な項数が掛かってしまい・・・。

どなたか、アドバイスをお願い致します。

総件数 11 件  page 1/2  1 2  次へ

No.20846 【A-1】

Re:PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)の使用状況

2007-02-01 01:01:54 matsu

>PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)について、日本での現在の使用用途及び状況について教えて下さい。
>日本でのPFOSの現在の使用用途や状況はどうなっているのでしょうか。欧州のように、使用されていないのでしょうか。

去年の夏や秋に、原料メーカーさんのPFOS/PFOAテロマーなどの代替のセミナーがいくつかあったので、聞いてみたら??
>
>顧客よりPFOS含有調査が依頼されたのですが、何を対象に調査すればよいのか分からずじまいです。全てを調べるとなると、莫大な項数が掛かってしまい・・・。
>
割りに用途は限られているみたいです。アメリカが絡む用途分野では何年か前に終わった話なので、今頃調査がくるということはあまり関係ない業種なのではないですか?

回答に対するお礼・補足

matsuさん、ご回答ありがとうございました。

何分、メーカーさんからは”調査し報告して下さい”の一点張りなもので・・・・・・・。途方に暮れていました。

化学物質関連は本当にやっかいですね。万が一、発覚したら大変なことになりますし・・・・。

また、何かありましたらよろしくお願い致します。

No.20877 【A-2】

Re:PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)の使用状況

2007-02-02 10:21:42 todoroki

緑さん、matsuさん、こんにちは。todorokiと申します。
本件に関しては、matsuさんの言われることが理想、
緑さんのおっしゃることが現実、と認識しています。

さて、緑さんの会社がどういう商品を製造し、
販売してらっしゃるかわからないのですが、
matsuさんへの返信から、自動車,家電,パソコンといった製品の中の、
部品and/or素材を製造していらっしゃると推察しました。(的外れならゴメンナサイ)
だとすれば、PFOSの用途は、
・ 撥水剤,防汚剤(「織物、カーペット、紙といった材料や一般的な
コーティングについてグリス、油、水抵抗性を与える為・・・」と書かれた用途)
・ テフロンコーティングの分散剤で、かつ水系溶剤限定
(PFOSは水溶性だから。溶剤系なら別の分散剤を使うでしょう)
と言われているので、まずは、御社の部品and/or素材の中に、
1)織物,カーペット,紙 の類の有無→撥水,防汚加工の有無→PFOS使用の有無
2)潤滑目的の部品and/or素材(ベアリング,メタルなど)の有無→
水系テフロンコーティングの有無→PFOS使用の有無
と調査を進められてはいかがでしょうか?
これだけでも相当骨が折れそうですが・・・。
(たとえば御社が、家電制御回路部品の製造業なら、
基盤,ハンダ,抵抗,ダイオード,・・・とすべての構成部品/素材 の供給先に、
調査をかけなければなりませんから。
ご苦労お察しします。)

また、下記の参考サイトから、3M,デュポン などが
製造していた履歴があると推察されるので、
御社の素材供給先に両社および両社の製品ががあるかないかも、
一つの手がかりとなるかもしれません。
http://www.eic.or.jp/ecoterm/?act=view&serial=3636
http://hes.pbh.med.kyoto-u.ac.jp/pfcreview.htm#intro

さらにこの時、一部matsuさんが回答されたように、
PFOA,PFBS,PFDAも一緒に調査されてはいかがでしょうか?
いずれも、組成,構造,用途,危険性が似通っているので、
いずれ遠からぬ将来、規制(実質禁止)される可能性が高いと思います。
http://www.toray-research.co.jp/envi/pdf/tec_c005.pdf
アドバイスになっていますでしょうか?
他の方のご指摘,ご質問もお待ちしています。
合言葉は「一緒に悩んで解決しましょう」です。

回答に対するお礼・補足

todorokiさん、ご丁寧にありがとうございました。推察力がすごいですね。弊社は自動車部品メーカーです。

ご回答を受け、デュポン社、3Mを通して、日本の旭硝子、ダイキン工業などにはたどり着きました。しかしながら、その先が分らないんですよね。

欧米ではPFOSを使用した企業や製品リストを政府主導で作成し、対策にあたっているとききました。日本では対象となるものをトレースできないので、抜本的対策が打てない気がしてなりません。生態調査等はしているようですが、、、、、。何か、企業任せな風潮が見られます。

>合言葉は「一緒に悩んで解決しましょう」です。
本当に心強いです。ありがとうございます。アドバイスを参考に調査を進めてきたいと思います。私も良い情報がありましたら更新していきます。

No.20911 【A-4】

Re:PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)の使用状況

2007-02-03 15:55:00 matsu

>
>顧客よりPFOS含有調査が依頼されたのですが、何を対象に調査すればよいのか分からずじまいです。全てを調べるとなると、莫大な項数が掛かってしまい・・・。
>
PFOSおよびその誘導体自体は、米国官報に規制された特定の用途以外は、すでに廃止されており、電子材料分野などでも使っていると最終製品がアメリカに簡単には行かないのでほとんど使用はやめていたと思います。
このような事情が知られていない製品用途は最初からほとんど関係ないと思いますし、供給側の会社の事業部がなくなったような情況のため今頃他の国のハンバーガーの撥水コーティングにもし使っているような企業があったら事実を指摘されただけで事業が成り行かないはずですから、普通の企業とつきあっているまともなビジネスリスク管理をできる会社はこの件の対応は終わっているか最初から関係なかったかどちらかだと思います。
このため、「汚染、付着を含めた、不純物としての含有までを、外部機関分析データで保障せよ」といった要求を受けたのでなければ、法律の範囲内での通知を受けていないことを根拠にして不使用で解答すれば良いと思います。
PFOS使用中止の際に、PFOAテロマーという別の物質に置き換えたケースがあったと思いますが、昨年末のEU指令の最後のところにこれが継続審議で入っていることを見て、よくわからないからPFOAも加えて川上に保証書を出させようなどと考えないほうが良いです。
アメリカは、化学物質をきちんと定義して、物の制限条件などもきちんと決めて動きますが、EUでは法律にはあるべき理想が書かれていて具体論を書かないことがあるので、民間企業がビジネスリスク対策の法の上乗せや不必要な高精度要求をすると、あなたが悩まれているような本来不要な調査を拡大再生産させる恐れがあります。
調査を依頼した企業が、30年ほど前に学歴不問採用をして化学系を採用していないので自分では情況を理解せずに訳のわからない形で調査をかけてきているかもしれませんから、冷静にご自分で化学物質を理解して対応してください。

回答に対するお礼・補足

matsuさん、再びのアドバイスありがとうございます。

化学物質調査というのは、本当に厄介だなぁと改めて思いました。上司と相談して、調査方法を決めていきたいと思います。

No.20970 【A-5】

Re:PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)の使用状況

2007-02-05 23:15:14 K

こういう調査があるので参考にしてください。URLはコピーしてお使いください(eicで正しく認識されませんので)。

Results of the 2006 Oecd Survey on Production and Use Of PFOS, PFAS, PFOA, PFCA, Their Related Substances and Products/Mixtures Containing These Substances
ttp://appli1.oecd.org/olis/2006doc.nsf/linkto/env-jm-mono(2006)36

RESULTS OF SURVEY ON PRODUCTION AND USE OF PFOS, PFAS AND PFOA, RELATED SUBSTANCES AND PRODUCTS/ MIXTURES CONTAINING THESE SUBSTANCES
ttp://www.olis.oecd.org/olis/2005doc.nsf/LinkTo/env-jm-mono(2005)1

回答に対するお礼・補足

Kさん、情報ありがとうございます。
教えて頂いたサイトを拝見しました。
(英語にかなり四苦八苦しました。)
自分の不勉強ぶりを思い知らされました。

さて、PFOSを既に使用していない国も多々あるようですが現在も使用している国もあり、また用途もやはり色々(欧州指令以外の品でも)あるみたいですね。
日本がどういった報告をしたのかが謎ですが、、、。

もう一分張り調べてみます。

この件では、色々な方に助言を頂いてありがとうございました。
今後もお互いに情報交換していきたいと思います。
よろしくお願い致します。

No.21028 【A-6】

Re:PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)の使用状況

2007-02-07 21:13:40 todoroki

こんばんは、再びtodorokiです。
緑さん、別に私は推察力がすごいわけではありません。似たよう〜な立場にいるだけです。

「欧米ではPFOSを使用した企業や製品リストを政府主導で作成し、対策にあたっているとききました。
日本では対象となるものをトレースできないので、抜本的対策が打てない気がしてなりません。
・・・何か、企業任せな風潮が見られます。」
→おっしゃる通りです。
ただ、日本自動車工業会,日本自動車部品工業会は、
何か情報をつかんでいるかもしれません。

matsuさんがおっしゃる、
「調査を依頼した企業が、・・・冷静にご自分で化学物質を理解して対応してください。」は、
理屈というか建前としては至極ごもっともです。
しかし現実には「わかんないの?じゃあ明日っから来なくていいよ」と言われれば、
調べないわけにはいかないでしょう。
結局行き着くところ「一緒に悩んで解決しましょう」になりそうです。

PS.
g××gleで「PFOS 自動車部品」と入れたところ、
106件ヒットしました。
最悪これらを「じゅうたん爆撃」することになるのでしょうか。

回答に対するお礼・補足

おはようございます。
お礼が遅くなりましてすいません。

ただいま、自動車部品工業会関連と結びつけて調査中です。とほほ・・・・です。

でもやるっきゃないんですよね。
がんばります!

本当にありがとうございました。

No.21128 【A-7】

Re:PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)の使用状況

2007-02-13 00:51:40 matsu

PFOSの2000年11月の米国官報での定義は、多数の物質リストのまとめとして、炭素数4−10の直鎖スルフォン酸を電解フッ素化したものや、それから誘導体化されたポリマーなどを含んでいました。
EPAからの指示がSNURによる届出だったので、TSCAに関係する用途では情報伝達がされていて、EPAから許された特定の用途以外はもうほとんど使っていないはずです。
2006.12.27のEU版は、文言としてTSCAのまとめの炭素数がないやや曖昧なものを用い、組成物中で50ppm、アーティクル中で0.1%というすごい数字を足してきていますので、本当にやろうとしたらRoHSのように分析法の立ち上げがいります。組成物中にごく微量入っていないか保障できるのは、すでにPFOS対策をしていてかつEU新法の意味がわかった上よほどがんばってデータをとらなくてはならないフッ素化合物の関係者か、この種の要求によくわからずに不含有(不使用)を回答する無責任なところかどちらかでしょう。
自動車会社や電機会社の担当者に手に終えるような話ではないので、ソルベントレッドの時と同じで、関係者だけにはすでに情報が流れているが、関係ないところがいくら自分が大丈夫だという情報をとろうとしても、自分の商流の中で聴く内容を理解している相手に突き当たらなくて何もわからないことになるか、3月17日のように関係者には連絡が来るか、どちらかになるはずです。
へたに自分の商流に不要なストレスをかけすぎると、信頼関係を損なって肝心のときに助けてもらえなくなると思いますよ。
PFOSについて聴かれたときに、相手に「わかんないの」と言われる前に、「DIRECTIVE 2006/122/EC の件でしたら、まだ出たばかりですし国内法移項期限が2年後ですから、法規要求がはっきりしてからお答えすることではいけませんか。」と答えるのが正しいと思います。
あの書類を見ただけで、何を対象に調査すればよいのか分かる人などいません。RoHS指令でどこかの会社が5ppmのICPデータ管理などというとんでもない誤解をしたのと同じような情況をEU側が50ppmなりの数字で作って、予防原則的に動かせることを狙っているのかもしれませんから、あまり暴走なさらずに様子を見たほうが良いですよ。

回答に対するお礼・補足

matsuさん、ご回答ありがとうございます。
最初の投稿から時間がかなり立ってしまいましたが、未だに弊社の回答は出せていないのが現実です。

>自動車会社や電機会社の担当者に手に終えるような話ではないので、ソルベントレッドの時と同じ>で、関係者だけにはすでに情報が流れているが、関係ないところがいくら自分が大丈夫だという情>報をとろうとしても、自分の商流の中で聴く内容を理解している相手に突き当たらなくて何もわから>ないことになるか、3月17日のように関係者には連絡が来るか、どちらかになるはずです。
>へたに自分の商流に不要なストレスをかけすぎると、信頼関係を損なって肝心のときに助けてもら>えなくなると思いますよ。
こういう考えもあるんですね。確かに、化学物質調査全般はメーカー側から”ただ保証しろ”ばかり言われてきてかなり無責任だなぁと感じておりました。逆に弊社も分らない為下請けメーカーさんに同じことをしていたなと痛感です。

弊社もメーカーも法規違反をする可能性があることを考えれば協力して対応していかなければなりませんね。

ありがとうございました!

No.21439 【A-8】

Re:PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)の使用状況

2007-03-01 22:49:54 matsu

JEITA半導体環境安全専門委員会さんのPFOS75物質表つきの調査のしかたは、米国SNUR準拠のためとても助かります。日本名からオクタンを外したあたりもよく考えると奥が深いですね。
EU指令2006/122/ECの上市と使用の制限の仕方は、REACHの認可にポリマーが入ってくることになり、REACHQ&Aのモノマー登録への思想とあわせて日本政府から抗議するようなレベルです。ポリマーをモノマーと類似のハザードがあると一律仮定するというのは化学業界が納得できる思想では絶対ありません。この考えだと何も使えないのでEU民衆の生活が成り立ちませんね。
EU指令に基づいた使用実態調査などに走られないよう、よろしくお願いいたします。
PFOAの回答はもっと難しいので簡単に答が出せそうにないです。

No.21453 【A-9】

Re:PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)の使用状況

2007-03-02 15:57:55 旅人

今、大手メーカーから嵐のように依頼がきています。
しかも、回答納期が3/9とか・・・
化審法の第一種に指定される可能性があるとかで、代替品が無い事の確認依頼です。
今のところ、フォトリソグラフィ工程での使用連絡がありましたが、適用除外との事。
禁止されると、半導体の製造ができなくなるとの事なので、POPsへの追加は無いと思いますが・・・。

No.22637 【A-10】

Re:PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)の使用状況

2007-05-20 21:53:24 matsu

>PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)について、日本での現在の使用用途及び状況について教えて下さい。
経産省のトップページ >> 化学物質の安全確保対策 >> 国際協調と調和の促進TOP >> POPs条約
PFOS及びPFOS類縁化合物の使用と代替に関する調査について
http://www.meti.go.jp/policy/chemical_management/03kanri/c5.htm
に、かなり具体的な対応が出ています。

todorokiさんへ 経済産業省さんの指示
(追記:指示はちょっと言いすぎでした。要望ぐらいですね。すみません。)
(グリーン調達全般のあるべきスタンスと同じです)
Q9.今回の調査にはPFOAは入っていないのですか?
A9.PFOAは、PFOSと化学構造が類似したフッ素系の界面活性剤ですが、別の化学物質であり、今回の調査対象には入っていません。ストックホルム条約への追加が提案されているPFOSと及びPFOS類縁化合物のみです。PFOAについても、一部業界団体で自主的な調査を開始されているところもあるようですが、PFOSとの混同を避ける観点からもPFOAは除外して頂きますようお願いします

No.22753 【A-11】

Re:PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)の使用状況

2007-05-30 20:37:14 todoroki

todorokiさんへ 経済産業省さんの指示
(グリーン調達全般のあるべきスタンスと同じです)
Q9.今回の調査にはPFOAは入っていないのですか?
A9.PFOAは、PFOSと化学構造が類似したフッ素系の界面活性剤ですが、
別の化学物質であり、今回の調査対象には入っていません。
ストックホルム条約への追加が提案されている
PFOSと及びPFOS類縁化合物のみです。
PFOAについても、
一部業界団体で自主的な調査を開始されているところもあるようですが、
PFOSとの混同を避ける観点からもPFOAは除外して頂きますようお願いします。

matsu さんへ、
ごぶさたしております。
たる吉さんご指摘の「Cookie不具合事件」で、
返信が送れてすみません。
上記ご指摘ありがとうございます。
肝に銘じておきます。
URLは報告先対応に活用させていただきます。

緑さんへ、
横レス失礼しました。
そちらはその後どのような状況でしょうか?
こちらは、一時のモグラ叩き状態が、
どうにか収まりました。

回答に対するお礼・補足

長らくご無沙汰しておりましてすいません。

皆さん、様々なご意見ありがとうございました。

調査の方ですが、締切りに追われ、煮詰まってしまい、下位メーカーさんに丸投げしてしまった常態です。
下位メーカーさんも、またその下に丸投げ(サプライチェーン調査)した模様です。
で、結果は「含有無し」との調査報告を受け、弊社も顧客に対しそのまま「含有無し」との報告をしました。いいのか?という疑問もありますが、お手上げです。

各業界も名ばかりで、結局、各メーカーが重複調査をして無駄な工数が掛かって負担が増えて・・・・・・。本当に化学物質問題は疲れます。

総件数 11 件  page 1/2  1 2  次へ