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環境Q&A

RoHS C3604BD以外のカドミウムについて 

登録日: 2007年01月12日 最終回答日:2007年01月16日 健康・化学物質 有害物質/PRTR

No.20362 2007-01-12 06:15:27 KanKanG

1.伸銅品のC3604BDにカドミウムが含有する理由は、カドミウムは亜鉛や銅との鉱物内に共存する為、金属を採掘・精錬時に不純物として含まれてしまうのでしょうか?
2.とすれば、JIS規格の化学成分を見ると、銅や亜鉛が同量、または、それ以上含まれるJIS記号品(C1220、C2600等々)がありますが、これらもカドミウムを含有しますか。また、RoHS対応では必ず低カドミウム指定が必要になりますか。 よろしくお願い致します。

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No.20372 【A-1】

Re:RoHS C3604BD以外のカドミウムについて

2007-01-12 20:25:43 火鼠

意図が良くわからないので、軽く、亜鉛華というものがあります。酸化亜鉛だと思います。これは、塗料等のベースで使われるものと思いますが。JIS1級と2級では、カドミウムの量が違います。JISの規格外なので、JIS上は、規格品でも、RoHSからは、外れます。RoHSは、EUなので、JISにあうから良いのだと思うのは、危険です。また、JISは、特性上の成分規制なので、有害物規制はしてません。さらに、表示には、有害物があるとも無いとも言ってません。JIS上は規制がないからです。海外の規制と、国内の規格は、違うことを、念頭におかれないと、混乱するのではないでしょうか?
題意の真鍮なら、亜鉛と銅の合金なので、カドミ、鉛、砒素は、入ってこないほうがおかしいので、かなり、注意をされないと、EUの基準は超える場合はあると思いますが?

回答に対するお礼・補足

ご回答ありがとうございます。 JIS規格には特性上の成分の記載がある鋼材があり、主要な元素とその他(不純物)の含有%が範囲で記載されています。カドミウムは銅や亜鉛の鉱石に共存する為、銅や亜鉛を主成分とする真鍮の精錬段階で、カドミウムが不純物として含まれる可能性が高い、と理解しました。とすれば、銅や亜鉛を主成分としている鋼材以外はカドミウムを含有する可能性が低いのではないか、と考えましたがいかがでしょうか。鉛については、1000ppm未満で意図的添加が対象と思われ、また適用除外もあり、JIS規格に鉛の成分の記載があるもの以外は含有可能性が低いと考えましたがいかがでしょうか。

No.20415 【A-2】

Re:RoHS C3604BD以外のカドミウムについて

2007-01-15 13:25:00 野志保

C3604等の快削黄銅にカドミウムが含まれている理由は
以下のサイトで確認下さい。
 http://www.nippon-shindo.co.jp/cd-E.htm
これに対し、C2600等の黄銅は電気亜鉛を使用し製造されているそうで
カドミウムが含まれている可能性は低いそうです。

この為、各材料メーカーからRoHS対応のC3604は出ています。
が、RoHS対応のC2600というものは聞いたことがありません。

しかし、カドミウムが含まれている可能性が低いとは言っても
「含まれていない。」とは言い切れないのではないでしょうか。
この為、私の会社では 黄銅に限らず全ての購入部材の図面/仕様書に
ELV/RoHS対応!と言う様な表現を加えています。

回答に対するお礼・補足

カドミウム含有の理由、RoHS対応にはロット管理、など、詳しくお知らせ頂きましてありがとうございました。

No.20436 【A-3】

Re:RoHS C3604BD以外のカドミウムについて

2007-01-16 01:34:21 虚構の春

蛇足になってしまいますが一応私の知る限りの情報を書き込んでおきます。
Cdの混入が問題になるのは再生亜鉛(蒸留亜鉛)を使用している快削黄銅であり、主にC3602BDと3604BDあたりが問題になります。
C2600系も名前の上では黄銅の一種ですが、こちらは板か条のものが普通だと思います。
棒状の快削黄銅はコスト競争が非常に厳しく、単価の安い再生亜鉛を使う事が多いようです。逆に国内の板状の合金は高く売れるためにその多くで電気精錬された亜鉛が使用されているようです。
私の会社では社内で分析ができるため、黄銅以外の合金であっても片っ端から定期的に分析に掛けていますし、C360xは全て75ppm未満を保証する合金に変更しました(多少のコストアップは有りました)。もちろん図面にも文言を入れています。

それから、蛇足も蛇足な話で申し訳有りませんが、中国の場合快削黄銅は"C360x"ではなく"HPb59-3"、"HPb63-3"といった表現になっているので、見落とさないように注意してください。

回答に対するお礼・補足

再生亜鉛(蒸留亜鉛)を使用、という更に詳しい理由をお知らせ頂きましてありがとうございました。電気精錬亜鉛と蒸留亜鉛によるカドミウム含有の違いなどロット管理にもいろいろありそうですね。

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