一般財団法人環境イノベーション情報機構
アクリルたわしについて
登録日: 2003年03月14日 最終回答日:2003年04月02日 水・土壌環境 その他(水・土壌環境)
No.1995 2003-03-14 18:48:37 りん
洗剤を使わずにきれいに汚れが落ちるアクリルたわし。環境にやさしいといいますが、アクリルたわしの使用期限や、ゴミにしたときの影響(たとえば燃やすと有毒ガスがでるとか)が気になります。川はきれいになっても空気を汚すのじゃないかと心配です。また、アクリルたわしの上手な使い方も知りたいです。よろしくお願いします。
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No.2107 【A-1】
Re:アクリルたわしについて
2003-04-02 20:18:39 君山銀針 (
「洗剤を使わず環境にやさしいアクリルたわし」というのは実は過大表示じゃないか、ということを公正取引委員会が指摘しています
公正取引委員会「環境保全に配慮した商品の広告表示に関する実態調査について」(平成13年3月21日)
http://www.jftc.go.jp/pressrelease/01.march/01032102.pdf(この報告についてはEICネットにも記事があるようです。
http://www.eic.or.jp/news/detail.php3?serial=354)
この7ページに
「「環境にやさしい」等のあいまいな表示が行われていることにより,表示のある商品全体が環境保全に配慮しているものであるとの印象を一般消費者に与えているが,実際には,当該商品の一部分だけが環境保全効果を有するにすぎない例がみられた。
例えば,食器洗い用スポンジで「環境にやさしいクリーナー」と表示されていたが,環境保全効果があるといえるのは,水だけでも洗えるということのみで,商品がリサイクル素材でできているものでも,廃棄する場合において環境保全効果があるものでもない場合
このような表示は,商品のすべての側面において環境保全に配慮しているものであると一般消費者に誤認されるおそれがあるため、環境保全の根拠となる事項について説明を併記するべきである」というような記述があります(報告書の内容を要約しています)
本来は、どこがどのように環境によいのかもっと具体的に表記する必要があるというわけです。
アクリルたわしではありませんが例えば
(財)日本環境協会のエコマークではエコマークを使用できる「セルローススポンジ」の要件として、
http://www.jeas.or.jp/ecomark/pdf/20.pdf
(1) スポンジであって、原料に植物繊維素を100%使用し、それ以外の合成樹脂(繊維)等の素材を使用した部分がないこと。
(2) 製造段階でフロンガスを一切使用していないこと。
(3) 有害物質を含有する家庭用品の規制に関する法律の基準に適合していること。
(4) スポンジの素材には、防菌剤等の塗布及び練り込みなどの防菌処理がされていないこと。
など、具体的な要件を定めています。
環境負荷は多角的な観点から考える必要があり、そのための手法としてLCAなどの研究があり、こういった製品基準なども考えられています。
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