観測場所による潮位変動幅の違い
登録日: 2006年12月19日 最終回答日:2006年12月21日 水・土壌環境 その他(水・土壌環境)
No.19907 2006-12-19 09:48:22 COME-ON
干潟について考えていたら潮位について疑問が沸きました。
潮位は場所によって変動幅が違いますが、なぜそのようなことが起きるのでしょう。例えば、那覇、有明海、名古屋、佐渡では約2.0m、4.3m、2.2m、0.4mと変動が異なります。特に有明海などの湾奥で太平洋沿岸より変動が大きくなることが分かりません。よろしくお願いします。
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No.19915 【A-1】
Re:観測場所による潮位変動幅の違い
2006-12-20 15:00:12 きら (
簡単なことから考えてみて下さい。
なぜ、満潮・干潮があるのか?
なぜ、1日に2回(原則として)、満潮と干潮があるのか?
満潮と干潮の間隔が、約6時間なのはなぜ?
大潮と小潮があるのはなぜ?
大潮の日から次の大潮日までは、なぜ15日なの?
旧暦の1ヶ月は、なぜ30日なの。
これらが、わかれば、自然に答えが見つかるはずです。
逆にいうと、これらのことが分からないのに、潮位の変動幅が場所によって違う理由だけ分かっても、あまり意味がないのではと思います。
◎場所によって潮位の変動幅が違う理由
(上で述べた)周期の他に潮汐の波の大きさや時間的な遅れは、地形や水深が異なるために場所ごとに違ってきます。
気象庁のホームページより(抜粋)
http://www.kishou.go.jp/know/faq/faq9.html
回答に対するお礼・補足
早速の返答ありがとうございます。
質問の意図は、潮汐の原因である月の引力や自転等による遠心力がほぼ共通に作用していると考えられる2地点、具体的には長崎と有明海で、変動差が発生する理由は何故だろうと思ったことです。
地形による差については、入り口が窄まった湾では水の移動が阻害されるため変動幅が少なくなると予想しましたが、実際は逆でした。再度その点についてお教え願いませんでしょうか。
No.19955 【A-2】
Re:観測場所による潮位変動幅の違い
2006-12-21 20:05:13 きら (
長崎・有明から離れた場所に住んでいるので、詳しいことはわかりませんが、次のようなことではないかと思います。
有明は島原湾よりもさらに湾の奥側に位置しているので、確かに海水の出入り(循環)は阻害されていると思います。
ですが、海水の出入り(循環)が大きいからといって、潮位変動も大きくなるということではないと思います。
説明のために、湾の形状を平面図的に「コ」で表示し、湾ではない海岸線を「|」で表し、満潮時の潮の流れ(流向)を「→」とします。
湾になっていない海岸線の場合、満潮時に潮が満ちてくると「 →| 」となります。
この時、海岸線にぶつかった潮は、海岸線「|」に沿って、上下(ここでは、上下。実際の平面図では左右)に分散していきます。
一方、湾の場合の満潮時「 →コ 」は、潮が満ちてきても上下に逃げることができず、潮位が上昇します。
ゴム風船に息を吹き込むと、風船がふくらものと同じ考えかたです。
湾になっていない海岸線でも満潮時には潮位が上昇しますが、湾の場合に比べて潮位の上昇は少なくなるのはこのためではないでしょうか。
説明がわかりにくくなってしまいすみません。
長崎の海上保安庁または、第七管区海上保安本部の「海の相談室」に問い合わせてみると、教えてもらえるのではないかと思います。
第七管区海上保安本部海の相談室
http://www1.kaiho.mlit.go.jp/KAN7/soudan/soudan-a.htm
回答に対するお礼・補足
きら様。回答ありがとうございました。
答えを読み、なるほどと思うところがありました。それをヒントにして考えを進めていくと、まず、天体の動きに起因する基本的な潮汐による振動があり、次に、湾内では湾の形状による海の固有周期があり、それらが増幅された場合に変動が大きくなるのではないかと思えてきました。この考えなら、日本海側の湾内の変動が少ない理由がつきそうな気がします。
いずれにしても推測の域を出ないので、ご紹介頂いたサイト等に問い合わせも検討してみます。
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