二酸化炭素の吸収原単位について
登録日: 2003年03月11日 最終回答日:2003年03月13日 地球環境 地球温暖化
No.1972 2003-03-11 17:04:46 蝦夷人
現在、農業関連事業の一評価手法として環境会計的な視点での評価の検討を行っています。
さて、各種排出源ということであれば、国際的にも国内的にも排出係数の議論が行われ落ち着いた感がありますが、かたや吸収源ということになると、植物・海洋等々、科学的な解明とまでは至っておらず、議論は現在進行中のようですね。
とりあえず、上記のような認識に立ったうえで、牧草等緑地が吸収する(と考えられる)二酸化炭素量の原単位等の試算結果などを探しているのですが、どなたか情報をお持ちの方いらっしゃいましたら、ご教示下さい。また、「この団体に聞いてみれば?」というようなものでも構いません。よろしくお願い致します。
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No.1974 【A-1】
Re:二酸化炭素の吸収原単位について
2003-03-12 12:49:59 森野力 (
IPCCのガイドライン(Revised 1966)によると、
牧草地は農業であって、二酸化炭素は排出のはずです。
吸収としてカウントされる可能性のある「土地利用変化と林業」では、自然草地であるツンドラ、熱帯サバンナが対象となっています。
回答に対するお礼・補足
ご回答ありがとうございます。
>牧草地は農業であって、二酸化炭素は排出
>吸収としてカウントされる可能性のある「土地利用変化と林業」では、自然草地であるツンドラ、熱帯サバンナが対象
ということは、IPCCでは吸収源とされなかった牧草地等は、当面は研究対象にはなりにくい(=森林が先)ということでしょうか。優先順位からすれば当然という気もしますが・・・。
No.1979 【A-2】
Re:二酸化炭素の吸収原単位について
2003-03-13 09:22:30 森野力 (
「優先順位」ということではなく、「排出源として原単位の計算が行われる」ということです。
草本群落の場合、年間バイオマス成長量 = ある時点の現存量 − 前年同時期の現存量 はゼロになります。
自然草地では腐植+土壌炭素量が増加する可能性がありますが、何らかの収穫を行う農地ではマイナスにならないように努めるのが精一杯。
ここで、年間・土地面積あたりの肥料やエネルギー投下量がCO2換算で計算できますから、これが原単位になるのではないでしょうか。
不耕起栽培などで、土壌炭素増加を目指すなど、CO2収支の改善について、特にヨーロッパでは関心が高いように思います。
回答に対するお礼・補足
再度のご返答、ありがとうございます。
>「優先順位」ということではなく、「排出源として原単位の計算が行われる」ということです。
私の書き方が悪かったですね。「二酸化炭素の吸収源としてカウントする優先順位」ではなく、「研究者が吸収量を科学的に解明する際の優先順位」として牧草地より森林の方が高い、の意でした。
>不耕起栽培などで、土壌炭素増加を目指すなど、CO2収支の改善について、特にヨーロッパでは関心が高いように思います。
このあたり、調べてみます。ありがとうございます。
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