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環境Q&A

重金属(特に鉛)等の処理について。 

登録日: 2006年11月24日 最終回答日:2006年11月25日 ごみ・リサイクル 産業廃棄物

No.19498 2006-11-24 08:50:39 TSBO

初めまして!
いつも自分の仕事に役に立つ情報が書かれており、非常に勉強になります。
この世界に入ってまだ日が浅いため、初心者丸出しな質問になるのですが初めて質問をしてみたいと思います。

自分は主に重金属等の処理を業としているものですが、鉛の処理に困っています。
現在は硫一鉄を混ぜてpHを下げて再溶出しないように処理しているのですが、上手くpHが落ちずに再溶出してしまい、
処理に時間を要してしまっております。

皆さんのお勧めの処理方法又は、効率的に重金属を処理する処理剤等はどういったものがあるのですか?




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No.19504 【A-1】

Re:重金属(特に鉛)等の処理について。

2006-11-24 12:49:17 ひゅるり

情報が不足しているので、何ともいえませんが、その処理対象物と硫一鉄とのpH依存性試験をされてはいかがですか?処理対象物のスラリーに薬剤を入れて、pH変化を見れば薬剤の必要量、反応時間などがわかると思いますが。

処理対象は(汚泥?)?性状が日々(刻々と)変化するようなものですか?
現在の処理フローは?
現在の溶出量と目標の溶出量は?
pHはどの程度ですか?
処理対象物の性状などわかる範囲で出来るだけ詳しく説明していただけないと、的確な回答は得られないと思いますよ。

回答に対するお礼・補足

ご回答有難うございます。言葉足らずで申し訳ありません。
処理の対象物は、産廃、特管の燃え殻、汚泥、鉱さい、ばいじん、耐火レンガなどが多く、そこに含まれる鉛、カドミ、六価クロム等の重金属類の処理です。なので特に性状が変化するということはありません。
基本的には、pHの高い物は硫酸第一鉄で、低いものは苛性ソーダを用いてpHを9±1程度に安定化処理を行っています。
一応自社分析ができるのでラボテスト等はやってはいるのですが、pH管理だけでは上手く処理できないものが多々あるもので、他に何か処理薬剤などがあれば、と思いまして。

No.19513 【A-2】

Re:重金属(特に鉛)等の処理について。

2006-11-25 01:49:28 マッシー・ナナ

「硫一鉄を混ぜてPHを下げて・・・PHが落ちず再溶出」のコメントは、担当が汚泥処理なのでしょうか。土壌?ひゅるりさんの記載のように処理対象が不明です。有害汚泥の処理処分方法は確立されているように思われるのですが・・・。
 汚泥処理なら、PHを下げると他の重金属が溶出する可能性もあり、対象が明確になってから再度コメントを入れます。一応参考までに、排水処理のお話をしておきます。
 排水では、一般に鉛は酸域で使用することが多いので、処理は消石灰と鉄塩で凝集させて苛性ソーダでPH8.5ぐらいに上げて沈殿処理します。鉛は両性イオンなので、PH10以上では再溶解します。
 鉛処理は、共沈処理+精密ろ過が一般的ですが、鉛の基準値が0.1mg/Lに下がったことから、鉄塩の共沈処理だけでは多少基準値を超える場合も少なくないので、加えて後処理として、鉛を不溶性の硫化物にした後、再度凝集させて精密ろ過を行う方法が取られております。鉛の処理で用いられる重金属処理剤の多くは、高分子の硫化物塩ですので、硫化物の代わりに用いると凝集しやすくなるようです。また、このほかの後処理としては、キレート樹脂により選択吸着する方法があります。ただし有機系排水だと硫化物を使用すると臭気が問題となることがあります。
問題は、鉛には有効な簡易分析方法が少ないことです。PAR法なども測定キットが結構高価で、しかも干渉物も多く、計れても0.2mg/L内外が測定下限です。現場で基準値以下の鉛が簡易に測定できる方法が有ると良いと思います。PAR法簡易キット;http://www.cscjp.co.jp/Products_MN_NANO_TT_Lead.html

回答に対するお礼・補足

ご回答有難うございます。
お察しの通り最も多く処理しているものは汚泥です。
その他には、鉱さい、燃え殻、ばいじん、レンガ屑等が主です。
そこに含まれる鉛、カドミ、6価クロムなど重金属類を処理しています。
両性イオンであるので、自社の実績上では今の時点ではpHは9±1が適当だ、との見解でそこに見合うように処理しております。
先日キレート剤を用いて処理してみたのですが、なぜか逆効果になってしまいました。
おそらく私達の使用方法に間違いがあったのだろうとおもいますが。。。
その原因が解りません。キレート剤は基本的にはアルカリの性状を持ち合わせているのでしょうか?

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