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環境Q&A

アスベストの定量下限値の改正について 

登録日: 2006年08月29日 最終回答日:2006年09月10日 大気環境 大気汚染

No.18150 2006-08-29 06:25:24 なっつbon

アスベストの定量下限値が1%から0.1%に改正になりましたが、X線回折定量分析方法に変更点はあるでしょうか?

それと、X線回折定量分析方法は基安化発第0622001号とJIS A 1481の分析方法で同じように思うんですが、変更点があるんでしょうか?

また、いままでのX線回折定量分析方法は検量線を0.1mg〜5mgで作る様になっていましたが、定量下限値が1%が0.1%になることで検量線が変わってくるのでしょうか?標本の作製は両方分析用試料100mg使用です。

最後に、定量下限値が1%から0.1%になることで単価が変わるのは当然なのでしょうか?

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No.18152 【A-1】

Re:アスベストの定量下限値の改正について

2006-08-29 18:44:05 火鼠


JISに統一のようですね。   技術屋なら、どうしたらいいか、どうするを案でもいいからだしませんか?
ここは、聞くだけでなく、アイデアの発想の意味もあるのではないかな?変更点なんかないでしょ。検討してないんだから。。あなたは、なんで、、100mgにこだわるの?も〜一回考え直したほうがいいかも?

回答に対するお礼・補足

返答ありがとうございました。
100mgに特にこだわっているのではなく、試験方法で100mgになっていましたので。うちはX線をもっていないので・・・。たとえば100mg使用しても残渣率から考えて15mg以下の二次分析試料ができますが、もし1000mg使用して150mg以下の二次分析試料を作ってもそれをX線で分析できるかわからないんで、一般的にはどうなのかと思って質問させていただきました。実際にX線を使用している方の考えを伺いたかったので。
それとうちにはX線はないので外注になるんですが、そこが値上げすると言い出したのに疑問を感じて質問させていただきました。X線のことをなにも知らないのに文句だけつけるようなことはしたくなかったので。
火鼠さんの言われることからすると試料が多くてもX線回折はできるということみたいですが?そうすると定量下限が下がったからといって特に技術を要求されるわけではないと解釈してもよろしいんですね?

No.18182 【A-2】

Re:アスベストの定量下限値の改正について

2006-08-30 22:33:39 matsu

>アスベストの定量下限値が1%から0.1%に改正になりましたが、X線回折定量分析方法に変更点はあるでしょうか?
>
>それと、X線回折定量分析方法は基安化発第0622001号とJIS A 1481の分析方法で同じように思うんですが、変更点があるんでしょうか?

私は分析実務はやっていませんので見当違いがあるかもしれませんが
http://www.eic.or.jp/qa/?act=view&serial=17457
でコメントしましたが、基安化発第0622001号は廃止されて基安化発第0821001号に置き換わっていると思います。
http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/sekimen/hourei/dl/060821-2.pdf
http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/sekimen/hourei/dl/060821-1.pdf
この話は、JISなどの分析法の話と、判定基準の話とは分けて考えたほうが良いと思います。

回答に対するお礼・補足

ご返答ありがとうございます。
参考にさせていただきます。

No.18183 【A-3】

Re:アスベストの定量下限値の改正について

2006-08-30 22:39:01 筑波山麓

9/1以降、アスベスト0.1%以上のものは、譲渡、売却禁止になり、0.1%まで測定できる必要があり、
下記の通達では、JIS A 1481で測定可能となっていますが、
http://www.jaish.gr.jp/anzen/hor/hombun/hor1-47/hor1-47-43-1-0.htm

アスベストで0.1%まで求めるのはなかなか難しいようですね。EICネットでは、できるものもあるが、できないものもあるという意見のようです。
http://www.eic.or.jp/qa/?act=view&serial=17457

下記のサイトで、アスベストを測定できる機関一覧を参照でき、社名のほかに、担当部署、住所、電話、ファックス番号も掲載されています。
http://www.jawe.or.jp/jigyou/seido-s/ishiwata/ishiwata-list.pdf

今、依頼しているところ以外の測定機関にも打診して交渉してみてはどうでしょうか。ダイオキシン同様、アスベストも測定できる機関が雨後の筍のように出てきて、相当値崩れがすすんでいるようです。

私の知っているところも料金がどんどん下がっているので、この機会に値崩れを止めたい気持ちがあるようです。業者としては、料金の値崩れ防止、できれば値上げをしたくて「なっつbon」さんのところに要求してきたように感じられます。

回答に対するお礼・補足

ご返答ありがとうございます。
料金の値崩れはほんとに困りますよね。気持ちもわかるんですが・・・。
解体業者の気持ちもわかりますので・・・。
いろいろ検討してみようと思います。

No.18186 【A-4】

Re:アスベストの定量下限値の改正について

2006-08-31 00:49:03 プラスα

0622001とA1481の違いですか。

XRDに関して言えば、やり方自体は基本的に変わりませんね。下限値を小さくするために算出の式をいじったくらい。(数値あわせ?)

あと、残渣率ですけど、試料を増やして150mgも残ったらXRDでは測定不可能ですよ。(Znのピークがでないから)
残渣率0.15は100mg使った場合、15mg以上残ったらアウトという考え方でよいのでは。
(15mg残渣とすると、例えば50mg使用時は残渣率0.30までOK、30mgの使用時は0.50までOKということになります。もっとも、試料を少なくするのですから、STDはJISよりも下のところ(0.01mgなど)に設定する必要があると思いますが・・・。)

そういう意味で、100mgにはこだわらなくても良いという意見が出てきたのだと思います。

実際、ガラス繊維やシリカが多かったら、絶対0.15にはなりませんよ。(溶けないものは溶けないんです。)

これからも残渣率0.15の取り扱いでもめそうですね。溶けないものはすべて0.1%を超えて含有なんですから。

私も今後の動向を注目していきたいと思います。






回答に対するお礼・補足

ご返答ありがとうございました。
実際に分析するのには残渣率じゃなくて、残渣量の問題になってくるということですよね?
試料によっては定量下限を簡単に下げれそうにありませんね。ありがとうございました。

No.18197 【A-5】

Re:アスベストの定量下限値の改正について

2006-08-31 20:55:26 火鼠

いろいろ変更の通達は,出ているようです。通達の内容もかなり苦労されているようです。(曖昧になっているところが多いように感じます)0.1%も、外務省圧力が強いらしいですよ。EU基準が、ネックになってるようです。アメリカも,州によって、1%だったり、0.1%だったりしているようです。石綿含有なんでもかんでも0.1%以下は、きっと分析感度の問題でいろいろな数字がこれから出ると思います。分析において、多量に取れば,分析感度が上がるというのは,昔の話で、夾雑物の影響を抑えるために希釈したほうが、精度が上がる場合もあります。たとえばICP−MS。ですから、重量にこだわらないほうがいいと思います。価格は、下がる傾向とおもいます。1%から、0.1になったからといって、劇的に分析方法は変わっていません。同じ方法で,これだけ分析できるところがあるのですから。下がるのが,どうりとおもいます。

回答に対するお礼・補足

ご返答ありがとうございました。
希釈すれば定量下限を出すためには検量線の最小値を下げる必要がありますよね?どこまでX線回折装置で出す事ができるかによって、希釈の限界も決まってくると思うんですが。0.01mg若しくは0.0001mgの値まででるものなんでしょうか?機器の古いものだと値がでないとかにはならないんでしょうか?

No.18226 【A-6】

Re:アスベストの定量下限値の改正について

2006-09-01 23:40:46 matsu

>アスベストの定量下限値が1%から0.1%に改正になりましたが、X線回折定量分析方法に変更点はあるでしょうか?
厚生労働省労働基準局
安全衛生部化学物質対策課長
天然鉱物中の石綿含有率の分析方法について
http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/sekimen/hourei/dl/060828-1.pdf
というのも出ました。
ずいぶん間際に出て来るものですね。

回答に対するお礼・補足

ご返答ありがとうございました。
参考にさせていただきます。

No.18404 【A-7】

Re:アスベストの定量下限値の改正について

2006-09-10 00:06:33 プラスα

久しぶりに拝見致しました。
もう議論のピークは過ぎたようですね。
ただ最後に一言。

極論ですが、JIS法ではほとんどの試料が0.1wt%評価できないと思っても良いでしょう。
JISにおいて基底標準吸収補正自体は良いとしても、残渣の捉え方が問題です。XRD的に考えれば、実際に問題となるものは残渣物の吸収係数と量であるはずです。それが一概に率として0.15とは。(0.15がOKか否かの議論はここではしません。)
これは
@XRDでは0.1mgまでしか測定できない。
Aとすれば、0.1wt%のためには試料100mgが必要
B一方、基底標準吸収補正の可能な範囲は決まっている。
という前提から出てきたものとしか思えません。
Bは実験的に求めたものでしょうから良いとしても、@はおかしいと思います。(現在のXRDは装置により感度が大きく違います。この点をどう考えているのでしょう。極論ですが、0.01mgがCV=10%以内で測定できるとしたら、試料量を50mgor20mgでも問題ないと思いませんか?)

なお、ギ酸処理後ろ過を行いますが、アスベストと残渣物では沈降速度が違います。そのため単にろ過しただけでは残渣の質によっては、強度が倍近く違う可能性があるので注意しなければなりません。これをクリアするのは色々な方法がありますが、試料を減らして残渣量自体が少なくすれば問題ないことが多いのです。
つまり、本当に評価するのならばアスベストだけでなくマトリクスの定性分析が必要なのですが、その点は何ら記載されていません。

結局、JIS A1481は「検討していないもの」ないしは「検討はしたが、検証できず不十分で記載不足となったもの」としか思えません。(開示されたデータも少ないですし、数少ないデータ中にはどー見てもおかしいもの(代表は検量線)もあります。)

わずか半年前のJISですが、早急に改訂が必要と思います。改訂されないのならば、欠点に目を瞑って淡々と実施していくしかないでしょうね。(お客様には迷惑な話でしょうが)

回答に対するお礼・補足

ご返答ありがとうございます。
会社の技術によって変わってくるということですかね?
アスベストを分析する会社に特に資格が必要ないのも気になりますが・・・。

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