家の井戸の水質調査の結果
登録日: 2003年02月15日 最終回答日:2003年02月26日 水・土壌環境 地下水/土壌汚染
No.1814 2003-02-15 15:00:38 ケセラセラ
先日、家の井戸の水質調査を県の方で実施してもらいました。
実施してもらった理由は、家の山裏でダムの建設が行われており、その工事の中で「グラウト」という「セメントミルク」を地面の中に注入するといったことを行っています。
その工事の「セメントミルク」が井戸(飲料水には使ってないのですが)に影響がでないか心配なので、調査を依頼しました。
水質の調査は、H13年(工事前)にも一度実施していました。
そこで調査の結果、pHが6.9から7.3に上がっていました。
セメントは、アルカリ性だと認識していますが、この影響がでているのでしょうか。
その他、炭酸水素イオンという物質が0.23から12と約50倍になっているのが気になります。
県の方からは、詳しい説明もなく自分で調べるしかないのですが、「グラウト」との関係か自然現象の一つなのか分かりません。詳しい方がいれば教えて下さい。
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No.1868 【A-1】
Re:家の井戸の水質調査の結果
2003-02-26 00:47:33 百足 (
地下水(含温泉)にも炭酸水素イオンを含むものがありますし、稀ではありますが地下水の水質が変化することもあります。工事箇所から井戸までの距離についても、近いほど工事の影響が疑われますが、水脈がつながっていなければ影響が出ることは少ないと思います。(染料や食塩、放射性元素を流して水脈を確認する方法がありますが、、)
逆を言えば、水脈さえつながっていれば多少距離があっても影響が出ることも考えられます。また、グラウト以外のダム工事の影響で水脈等が変わり、井戸水に影響を及ぼした可能性も排除できません。
なお、水質変化の原因がグラウト工事であれば、グラウトが固化すれば徐々に元に戻ると思われます。
回答に対するお礼・補足
たいへん貴重なご意見ありがとうございました。
色々な本を読んだのですが、同じような事が書いてありました。
他の家の井戸でも同じような状況でしたので、グラウトの影響だと思います。まだ、基準値を超えていませんので大丈夫ですが、今後は企業体の方で監視してもらうようにお願いしました。
No.1870 【A-2】
Re:家の井戸の水質調査の結果
2003-02-26 10:22:42 ちしゃ (
http://www.nihs.go.jp/law/suido/suido.html
ここからリンクされている厚生労働省健康局水道課水道水質データベース http://www.jwwa.or.jp/mizu/ には水質基準項目の解説があります。
水道水が有すべき性状に関連する項目(17項目)http://www.nihs.go.jp/law/suido/suidosui.html でpH値についての規定があり 5.8以上8.6以下であること、快適水質項目としての目標値は7.5程度とされています。従って7.3というのは問題にはならない範囲です。
炭酸水素イオンについて
http://www.asahi-net.or.jp/~ue3t-cb/bbs/special/sience_of_hotspring/sience_of_hotspring_7-0-2.htm
http://www.coara.or.jp/~fuminori/1banme.html の2つ記事をまとめると、バクテリアが土壌中に埋没した植物などの有機物を分解する際に水中の二酸化炭素を増え、こういった二酸化炭素が溶け込んだ水が岩石のカルシウムを取り込むと、炭酸水素イオンが増えるという道筋が考えられそうです。
http://www.ritsumei.ac.jp/se/rv/amano/es/future/index-j3.htm がこれらの情報を
まとめた内容になっています。
セメントミルクにもカルシウムは含まれているようですが、
http://www.jst.gr.jp/a/a.htm その影響かどうかは現場で詳細に調べてみないとなんともいえないと思います。(百足さんのいうように調べてみてもはっきりしたことはわからないかもしれません)
No.1871 【A-3】
Re:家の井戸の水質調査の結果
2003-02-26 10:24:42 ちしゃ (
なお今回のケースとのつながりはわかりませんが、ダム建設に関連して
http://www.geocities.co.jp/NatureLand-Sky/3287/asuwa5.html
にセメントミルク(地盤凝固剤)使用による水質のアルカリ汚染、生態系破壊があるという指摘があります。
またダム建設工事でなく、地盤改良工事についてですが、セメント系固化材(セメントミルクなど)を使って地盤改良を実施した改良土から、条件によっては土壌環境基準を超える六価クロムが土壌に溶出するおそれがあることから、国土交通省も所管の建設工事の施工にあたって現地土壌と使用予定の固化材による六価クロム溶出試験を実施しており、その試験要領改訂を平成13年5月に行っています。 これについては過去の回答 http://www.eic.or.jp/QA/bbs02.php3?serial=1401 を参照下さい。
ただし今回のケースでは先の水質検査で飲料不可能となる結果は出ていないようなので、気に病むことはないと思います。気になるのでしたら、以上のような状況を自治体などに説明し、定期的に水質検査をお願いしてみてはいかがでしょうか。
*ケセラセラさんのお礼を回答の後で読みましたが、企業体で監視されることになったとのこと。よかったと思います。
回答に対するお礼・補足
色々と教えてもらってありがとうございます。
これを機にもう少し勉強したいと思います。
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