一般財団法人環境イノベーション情報機構
絶縁油中のPCB分析について
登録日: 2006年08月25日 最終回答日:2006年08月27日 水・土壌環境 その他(水・土壌環境)
No.18074 2006-08-25 12:21:25 Gan
現在私はガスクロのECDを使って絶縁油中のPCBの分析をしています。そのことに関して質問させていただきます。
前処理として硫酸処理、DMSO分配、カラムクロマトなどを行って分析しているのですが、ヘキサンの溶媒ピークの後にベースラインが大きく沈み込んでしまう現象が起こってしまいます。この原因は何なのでしょうか?何か知っている方がいらっしゃればお聞かせ願います。ちなみにフタル酸エステル等の夾雑成分はかなりきれいに取り除くことができていました。
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No.18076 【A-1】
Re:絶縁油中のPCB分析について
2006-08-25 07:21:00 筑波山麓 (
>前処理として硫酸処理、DMSO分配、カラムクロマトなどを行って分析しているのですが、ヘキサンの溶媒ピークの後にベースラインが大きく沈み込んでしまう現象が起こってしまいます。この原因は何なのでしょうか?何か知っている方がいらっしゃればお聞かせ願います。ちなみにフタル酸エステル等の夾雑成分はかなりきれいに取り除くことができていました。
私も経験が有ります。ECD検出器が汚れてくるとこのような現象がおきやすくなります。ECD検出器の洗浄を、GCメーカーに相談された方が良いです。
原因としては、洗浄作業の不足、検体処理数の多さなどが考えられます。硫酸洗浄のあとの水洗浄を十分な回数行っていますか。また、硫酸洗浄を行ったときカラムクロマトなどを省いていませんか。また、硫酸よりは発煙硫酸の方が洗浄剤としては優れています。フタル酸エステルだけでなく有機物も除去してくれます。また、検体数が多いと、検出器のある程度の劣化はやむをえない一面もあるようです(GCメーカーの話)。
毎日24検体測定の頻度で、6ケ月でECD洗浄を行わざるを得なかったこともありました。このときは、GC担当者の不慣れも一因かなと疑いましたが、メーカーは原因として検体数の多さを指摘しました。
回答に対するお礼・補足
ご返答ありがとうございます。メーカーに問い合わせてECD洗浄も検討してみようと思います。ちなみに水試料のPCB分析ではベースラインの沈み込みは見られないのですがこの現象は絶縁油の分析特有の現象なのでしょうか?
No.18107 【A-2】
Re:絶縁油中のPCB分析について
2006-08-27 16:20:10 筑波山麓 (
>前処理として硫酸処理、DMSO分配、カラムクロマトなどを行って分析しているのですが、ヘキサンの溶媒ピークの後にベースラインが大きく沈み込んでしまう現象が起こってしまいます。この原因は何なのでしょうか?何か知っている方がいらっしゃればお聞かせ願います。ちなみにフタル酸エステル等の夾雑成分はかなりきれいに取り除くことができていました。
ご存知のように、PCBの前処理(ヘキサン抽出)は、油分の抽出操作です。PCBも含めてヘキサンに抽出されるものは何でもヘキサン層に移行します。絶縁油を抽出したヘキサン層は水試料に比べて相当大きく汚れています。従って、前処理(硫酸処理、DMSO分配、カラムクロマト等)で、その汚れ(夾雑物)が除去されていない可能性が高いです。洗浄不足の影響ではないでしょうか。
回答に対するお礼・補足
ご返答ありがとうございます。もっと夾雑物を取るように前処理を考え直してみようと思います。
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