一般財団法人環境イノベーション情報機構
鉛バッテリーケースの色について
登録日: 2006年08月08日 最終回答日:2006年08月08日 ごみ・リサイクル リサイクル
No.17859 2006-08-08 04:55:07 ささき
鉛バッテリーケースのリサイクルに関してですが、すでに文具などにリサイクルされていますが、ほとんどが黒色の製品だと思います。そこで、バッテリーケースの色を調べてみますと、黒じゃない色のもありますが、ほとんどが黒色でした。これはバッテリーという用途のために必要な添加剤などのためなのでしょうか?色が抜ければリサイクルの幅も広がると思いますが、この黒い色を抜いてリサイクルすることは可能なのでしょうか?
どなたかお教え願います。よろしくお願いいたします。
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Re:鉛バッテリーケースの色について
2006-08-08 21:43:15 isisan (
プラスチックには材料特有の色があり,色が必要な場合は着色して
使用します。この場合,染料や顔料を使用するわけですが,プラス
チックに添加した着色剤を抜くことは結構難しいです。
原材料まで戻すくらいのつもりならともかく,粉砕して再利用する
といったレベルの処理では対応が困難です。
染料系のものなら漂白できる可能性もありますが,現実問題として
とても採算ベースに乗るとは思えないです。
黒ならばほぼ100%カーボンブラックですから無理ですね。
添加剤に関してですが,プラスチックはほとんどの場合多少なりとも
添加剤が含まれています。添加剤の種類によっては材料の色が変わっ
たり不透明になるといったことも起こります。
こうなってくると色が一定せずに使いにくいという問題が起こります。
このため標準グレードを黒にするという対策があります。
こういう事情から,高機能樹脂においては黒というグレードが非常に
入手しやすく生産量も多いことから,多くの場合最廉価グレードに
なっています。黒を使用しているのは単に値段だけの問題である
可能性もあります。
回答に対するお礼・補足
ご丁寧にありがとうございました。ご指摘の通り、当然産業として成り立つレベルでの技術が必要ですが、可能性は低いようですね。
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