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環境Q&A

4,4'-ジフェニルメタンジイソシアネート 

登録日: 2006年07月11日 最終回答日:2006年07月13日 ごみ・リサイクル 産業廃棄物

No.17412 2006-07-11 03:15:30 もちこ

廃棄物について調べています。

とあるサイトを用いて調べていたところ、「4,4'-ジフェニルメタンジイソシアネート」がシアン化合物としてはじきだされました。
しかし、どのMSDSを見ても、そのような情報はありません。
シアン化合物であれば特管物として廃棄しなければいけないないので、困っております。

このサイトが間違いなのか、それともやはり「4,4'-ジフェニルメタンジイソシアネート」は特管物として廃棄すべきなのか、ご回答よろしくお願いいたします。

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No.17419 【A-1】

Re:4,4'-ジフェニルメタンジイソシアネート

2006-07-11 18:28:24 匿名

一応調べられる範囲で

法規制
水質汚濁防止法: 要調査項目に係わる物質
労働安全衛生法〔名称等表示〕: 名称等を通知すべき有害物
海洋汚染防止法: B類物質等
化学物質管理促進法: 第二種指定化学物質

条例・要綱及び指針
生活環境保全条例−化学物質の適性な管理(第39条) 規制物質
旧神奈川県化学物質環境安全管理指針(参考) 特定管理物質
旧神奈川県先端技術産業立地環境対策指針(毒性係数分類) A類物質(旧)
旧横浜市化学物質適正管理指針 管理物質

回答に対するお礼・補足

質問へのお礼がが送れて申し訳ありません。
ありがとうございます。
もう一度調べなおしてみます。

No.17459 【A-2】

Re:4,4'-ジフェニルメタンジイソシアネート

2006-07-13 15:15:18 todoroki

もちこさんの質問に便乗してすいません。
「4,4'-ジフェニルメタンジイソシアネート」がシアン化合物とは、どうしても解せないのですが。
シアン化合物はC−N(三重)結合を持つもの、イソシアネートはC−N=O結合を持つもので、別の官能基ではないかと思います。もし(ジ)イソシアネートがシアン化合物となると、ポリウレタンなどもすべてシアン化合物となり、廃家具や廃車のシートなどもすべて、特管物として捨てなければならなくなってしまうように思われますが…。それとも(ジ)イソシアネートの中で、この物質だけがシアン化化合物に該当するのでしょうか?他の皆さんはどうお考えですか?

回答に対するお礼・補足

質問へのお礼がが送れて申し訳ありません。
ありがとうございます。
化学にたいする知識が浅いためにこのような問題に引っかかってしまうと思います。
これを期にさらにつっこんだところで判断ができるよう精進してまいりたいと思います。

No.17464 【A-3】

Re:4,4'-ジフェニルメタンジイソシアネート

2006-07-13 18:31:14 匿名

 A−1でお答えしたように、一応キチンとしたと思われる情報からは特別管理廃棄物との情報はありませんでした。
 このような記載があるかもしれないという点がネット情報を信頼してはいけないといわれることの1つの代表と思われます。
 私もnot educationでなければ、シアンに該当する等との発言はないと思っております。

回答に対するお礼・補足

質問へのお礼がが送れて申し訳ありません。
ありがとうございます。
ネットを過信してはいけないということがよく分かりました。皆さんに伺って本当に良かったと思います。

No.17467 【A-4】

Re:4,4'-ジフェニルメタンジイソシアネート

2006-07-13 20:34:34 化学専攻

−CNの三重結合があってもシアン化合物とは言い難い物がたくさんあります。例えばアセトニトリルはメチル基に−CNの三重結合が付いてますが、加水分解すればアセトアミドを経て酢酸までになります。しかし、シアンヒドリンのようにアルデヒドに−CNが付加した形の化合物は可逆的にシアンイオンを生成します。
化学では、反応生成物は置換基の種類によって一様ではなく、化学式に−CNがあるだけでは単純に判断できないのです。また、魚の焼けこげのようにタンパク質の熱分解では−CN基が素材に含まれていないにもかかわらずシアンイオンが生成することがあります。
にもかかわらず、一部の環境関係の出版物にはアセトニトリルを「有機シアン化合物」と記載されているものがありました。環境科学では著名なある先生の著作には誤植ではないTCDDの間違った構造式がのってます。
また、ビフェニルとジフェニルを異なった物質であるとして毒性評価記事を書いた著名な環境問題評論家もおられました。

つまり、自称環境問題専門家の中には化学基礎知識に疎い人がたくさんいることを知っておいたほうがいいと思います。ネット上の情報には正確でないものが多くあります。
研究者、評論家などのWEB情報を一次情報とするのはきわめてハイリスクです。
化学品の基礎情報は製造事業者にMSDSの提供を求めるか、国の機関や地方自治体のデータベースを利用するのが確実です。

回答に対するお礼・補足

質問へのお礼がが送れて申し訳ありません。
ありがとうございます。
ネットを信じきらない、自分でもネットではなく、書物等からも積極的に情報を取り入れていき、正しい判断ができるようにしていきたいと思います。

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