一般財団法人環境イノベーション情報機構
PCB(排水)のサンプリングについて
登録日: 2006年07月10日 最終回答日:2006年07月10日 水・土壌環境 その他(水・土壌環境)
No.17389 2006-07-10 04:54:21 トゴット
工場排水に限らず、水質のPCBをサンプリングするに当たり、ガラス瓶によって2L程度持ってくるのが基本であるのは承知してのですが・・・。
ある日、ポリ容器によってサンプリングをせざるを得ない状況になり、しかたなくそのまま持ち帰り分析に供しました。
しかし運の悪いことに、定量下限値以下でしたがPCBの痕跡がある結果(0.00005ppm)でした。
先方に確認すると、最低でもPCBとして0.005ppmでるかもしれないとのことでした。
ポリ容器による損失(ロス)は、どのくらい考えられるのでしょうか?個人的には、プラスの誤差さえ生じる気がしてならないのですが?ロスしたとしても100倍も変化はないと思っています。
容器の差で100倍のロスはないことの立証または1Lあたりの誤差範囲など文献や論文など存在しますでしょうか?教えてください。
宜しくお願い致します。
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Re:PCB(排水)のサンプリングについて
2006-07-10 22:57:14 おりおん (
恐らく、そういった文献はないかと思います。
それに近い調査で、ダイオキシン類測定分析技術研究会の調査で、ダイオキシン類の採取容器への吸着および容器
からの溶出について研究発表されたことがあります。
うろおぼえですが、研究会内での技術発表会だったと思います。
(あいまいな記憶・・・出典の不明瞭な話で申し訳ありません。)
JIS K 0093の採取操作では、1リットルのガラス瓶を使用し、採取した試料全量を分析に用いることを前提にしています。
あわせて、試料採取容器内をヘキサンで洗浄し、以後の分液操作に合わせることとなっています。
先ほどのダイオキシン類の調査においても、試料容器の材質によっては測定成分が吸着され、測定結果に大きな
誤差を生む事を言及していました。
今回の測定結果からでは、どの程度のPCB濃度なのか推定することは困難だと思います。
出来ることであれば、再度・・・試料を採取し分析することがいいのではないのでしょうか。
おそらく、それが出来ないのでお悩みだと思いますが・・・
JISを確認すれば判ることですが・・・2リットル程度の試料採取も、1リットル瓶で2本採取しておくことが大事です。
(1本は、予備の試料とする。)
2リットル瓶で採取し分析に使用する1リットルを分取した場合、PCBがガラス瓶に吸着し濃度の変化を可能性も否定できない為
分析値の信頼性を損ないます。
JISどおりの分析操作をされることをお勧めします。
注)
ダイオキシン類測定分析技術研究会は、現在は解散?しています。
回答に対するお礼・補足
自分も限りなく探したのですが、トランスPCBについての文献は発見しましたがそれでは解決できなかったのです。
そしてすべてご指摘の通りであることは承知しています。お客さんにいかに納得してもらうかがポイントなんですよね。
ポリ容器にヘキサンを入れて容器ごと抽出するっていうのも考えたんですけど、検出されないところで根拠もないんです・・・
ありがとうございました。
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