環境Q&A

心配していた事故が起こってしまいました。
長期休暇でもないのに、学校で石綿除去作業が行われているのですね。こういった作業は、長期休暇中にやるものだと思っていましたが･･･。
これから、夏休みになると、除去作業が集中すると思います。こういった事故が無いように、今一度工事の手順、機材の管理等を徹底していただきたいものです。
（作業室内の空気の換気には、ヘパフィルターを使用することになっていますが、そのヘパフィルター出口から石綿繊維が検出されているケースもあります。）

除去の需要が多くて、業者の方々もてんてこ舞いだと言う話を聞きました。なかなか費用も思ったような額がいただけないそうで、価格競争も始まったとか･･･。リスクが高い仕事ゆえに適正価格、適正手順、適正処置を徹底して世の中の流れに押し切られないように心がけていただきたいものです。
一度、世間から「危険なもの」とレッテルを貼られると、それを排除する方向に一気に動き出す。仕方が無いことかもしれないですが、かえって一気に動くことでリスクが急上昇することもあると思います。どこかがきちんと主導権を握って交通整理をしていかないと、どんどん除去作業等は進んでいき、このような事故が起こったり、作業技術がお粗末な業者が適当に作業をしてしまい、後々被害が発生するとか･･･。混乱が続くような気がします。

分析方法も、建材のJISができたにもかかわらず、いまだに公定法（通達等で認められた方法）になっていないようですし、気中の測定もJIS化されると言われながら久しいですし、なんだか制度が決まっていないのに、社会情勢だけが先行しているような気がしてなりませんが。

これから先、除去中のトラブルによる周辺に居られる方、作業をしておられる方の中から健康障害が出ないことを切に願います。