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環境Q&A

廃土・廃石は環境廃棄物なのか? 

登録日: 2001年06月11日 最終回答日:2001年06月14日 水・土壌環境 地下水/土壌汚染

No.170 2001-06-11 17:42:50 yukio

どうしてももう3つ質問したいことがあります。先日新聞で兵庫県の家島での採石時の廃土・排石を海洋廃棄しているという記事を読んで自分なりにいろいろ調べたのですが、下記の3つがどうしても分かりません、どなたかご存知であればお教え願いたいのですが。
質問1 条例で平成8年に法律が改正されたとありますが、改正以前は廃土排石を海域に不法投棄しても罪にならなかったのですか?又、罪になるとしたら過去いつから罪になったのですか?
 質問2 法改正以前は廃土排石は産業廃棄物との解釈では無く。平成8年から廃土排石は産業廃棄物になったのか?、もし産業廃棄物になるのならいつから産業廃棄物になったのですか?
 質問3 廃土排石を海に投棄した時、その時にでる泥分(汚泥)が海域へ広範囲に流出した場合はそのあたりについても違反になるかどうか?またそれは(汚泥)産業廃棄物になるのかどうか?また、同じく改正以前はどうだったのですか?
宜しくお願い致します。

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No.183 【A-1】

Re:廃土・廃石は環境廃棄物なのか?

2001-06-14 18:21:48 君山銀針

タイトルが環境廃棄物となっていますが産業廃棄物のことですよね?なんだろうと思いどっきりしました。

1 平成8年の法改正とは1993年のロンドン条約付属書改正を受けた廃掃法の改正のことと思います。
 ロンドン条約自体は1975年に効力を発効しており日本は1980年批准していますが、もともとは、海洋投棄を一定の条件で認め、廃棄物中の有害物質への規制・廃棄してはいけないものなどを定めたものでした。
 従って、高レベル放射性廃棄物の海洋投棄は禁止されていましたが、低レベル放射性廃棄物の海洋投棄も、所定の手続きを踏まえていれば、可能とされていました。
  
 ただし、93年の改正では放射性廃棄物の海洋投棄禁止や産業廃棄物の海洋投棄の原則禁止が盛り込まれ、数種類の廃棄物の海洋投棄のみを例外的に認める方向になってきており、平成8年の法改正もその方向で行われたものです。
 なお、更に厳格化した1996年の議定書が発効すれば、現在例外として認められているものも投棄できなくなります。
 (現在、その流れで環境省が http://www.env.go.jp/press/press.php3?serial=2663 のように、し尿の投棄禁止についての意見募集中)

2 廃掃法の中の一般廃棄物と産業廃棄物の区分は、海洋投棄のために出来たものではありません。
 1970年の法制定以来区分が存在します。当初から19種類のようですが、 http://www.zensanpairen.or.jp/waste/waste.htm
  これは正確な情報ではないので、確実なことが知りたい場合は、環境六法の各年版などを大きな図書館などで比較してみてはいかがでしょうか。
 (特別管理産業廃棄物という区分は1991年の改正時からできました)
 
3 問3については、海洋投棄の取り締まりをしている海上保安庁などにお聞きになってはいかがでしょうか。

「海上環境事犯に関する情報
 産業廃棄物の海域への不法投棄などの犯罪を発見した場合には、「118番」または下記のメールボックス(keiji@kaiho.mlit.go.jp)に通報願います。」
http://www.kaiho.mlit.go.jp/joho/index.htm
との情報があります。

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