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環境Q&A

環境ISOの問題点 

登録日: 2006年06月06日 最終回答日:2006年06月11日 エコビジネス 環境マネジメント

No.16822 2006-06-06 02:14:32 masa

環境ISOは事業所単位で環境配慮の見直しができて画期的なシステムだと思うのですが、実際のところ中小企業はコストがかかって登録できなかったり横のつながりがないと知りました。
いったい登録料はどこに支払われ、どう改善されているか実際のところよくわからないので、誰か詳しい人がいたら教えてください。

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No.16851 【A-1】

Re:環境ISOの問題点

2006-06-08 10:36:28 ISO営業

はじめまして、ISO営業と申します。
誰も回答されていないようなので、出来る範囲で回答させていただきます。
ちなみに自分は審査員ではないので、そのつもりで聞いてください。

まず1点目、「取得のためのコスト」についてですが、確かにこれについては中小企業にとってはかなりキツイものがあるとは思います。ただ、第3者機関から環境ISOの認証を受けるのと環境ISOを実践するのは異なると言う事を理解して頂きたいと思います。
ISO14001:2004の規格に基づきシステムを構築して『自己宣言』するという方法もあります。

2点目、「横のつながりが無い」についてですが、これは企業間のつながりって事ですよね?
事業所間のつながりをどうするかは企業が決めることです。では企業間のつながりはというと、ISO14001:2004 4.4.3 b)の考え方を適用できるのではないかと思います。この項は主に利害関係者からのクレームに関するものですが、この考え方を広げて他社とのコミュニケーションの方法を模索するのもいいと思います。もっとも規格ではここまで要求はしていませんから、やるやらないは各企業の判断です。

3点目、「登録料はどこに支払われるか」ですが、これは各審査機関でしょう。登録を維持するために毎年数十万〜のお金がかかると思いますが、これは審査料金とその他審査機関の必要経費に充当されているのではないでしょうか。審査機関に直接聞いてみるのが早いと思います。

4点目、「どう改善されているか」・・・これは認証取得企業がって事ですよね?
建前としてはISO14001の考え方を導入しているのであれば、何らかの形で毎年改選されているはずです。(あくまで建前です)
しかし、何を持って改善したかというのは各企業の判断基準があるので一概には言えないのではないでしょうか。
またどんな改善方法を取ったのかは企業に聞かないと分からないと思います。

回答に対するお礼・補足

返事ありがとうございました。だいぶ勉強できました。自己宣言する方法は飯田市の例を見て勉強しましたがやはり社会的な評価を得られるか疑問です。
ISO14001を取得した企業なり事業所は情報開示がまだまだ足りないと思います。

No.16859 【A-4】

Re:環境ISOの問題点

2006-06-08 15:39:41 ギヨーカイニンゲン・ベラ


・ISOは国際標準化機構といいまして、本部はスイスの
 ジュネーブにあります
・NGO機関です
・認定機関が各国ひとつあり、日本の場合「JAB」があります
・国内で審査登録する機関は、民間の第三者機関です
・国内の機関が全て「JAB」に所属しているとは限りません
 イギリスの「UKAS」所属もあれば、他もあります
・登録料、審査料はそれぞれの上部機関にも上納されると思います

以下は個人の見解ですが
・環境ISOは、会社の直接な利益には結びつきづらいものと思います
・間接的には種々メリットもあります
・例ですが、企業のCSR向上、取引先との商談条件、地域への信頼 等々
・また、異常事態発生時の適切な対処が一番のメリットでしょうか
・取引先が環境ISO取得企業であるということは、取引を締結する
 側にとって、弊社などは必須条件にしています

・改善の仕組みですが、ISO自体内部監査や定期監査で
 PDCAが回転し、継続的改善に取組むことになっていますので
 「まじめに」取組めば企業の改善に寄与されます
 



回答に対するお礼・補足

返事ありがとうございます。
直接の利益には結びつきづらいのは納得できます。

No.16921 【A-5】

Re:環境ISOの問題点

2006-06-11 22:30:21 環境担当者

ISO14001と第三者認証は一体のものではありません。
ISO規格はISO機関の理念から推測できるように人類、国際貿易などに貢献するためのものです。
他方第三者認証とはビジネスモデルであり、簡単に言えば金儲けです。
だからこそ自己宣言もあり、第二者による検証方法も規格序文で述べられているわけです。
同じようにエコアクション、エコステージその他の雨後の竹の子のEMSもビジネスにすぎません。
貴社が本当に環境を良くしよう、会社を良くしようとするならば、これらの規格を十分検討し、取り入れるところは取り入れ無駄はやめて貴社に見合ったEMSを構築すべきでしょう。
そのときは金はかかりません。
サプライチェーンで要求されているならば、これらのEMS認証制度の中で一番安い機関で認証してもらえばよいのです。
目的はなにか?手段と目的を履き違えてはだめです。

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