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環境Q&A

気中石綿濃度の計算について 

登録日: 2006年06月05日 最終回答日:2006年06月15日 大気環境 大気汚染

No.16810 2006-06-05 07:55:17 環境小僧

はじめまして環境小僧といいます。
 計量事業所に勤めている者ですが、最近今話題の石綿測定に携わっております。
 そこで、環境空気中の石綿濃度を計算するときに疑問に思ったのが、顕微鏡の視野面積についてです。
 環境庁アスベストモニタリングマニュアルには「0.17mm2」と書かれていますが、普通に直径300μmで計算すると「0.07mm2」となってしまいます。
 どなたか「0.17mm2」となる理由を教えていただきますか?お願いします。
 

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No.16815 【A-1】

Re:気中石綿濃度の計算について

2006-06-05 22:34:35 ミノー大好き

確か、「顕微鏡視野内に存在する繊維の数を数える。」とかになってなかった?←見える範囲全部ってこと!
面積は、メーカーに聞くと教えてくれます!自分で測るより早いかも!?
現在御使用の顕微鏡はどこのメーカーのものですか?レンズの開口数は?
テストスライド6まで見える?

回答に対するお礼・補足

ありがとうございます。解決しました。先に作業環境のガイドブックを読んでいたので、思い込んでしまってました。テストスライドは6まで見えましたが、7は数えることができませんでした。

No.16823 【A-2】

Re:気中石綿濃度の計算について

2006-06-06 17:25:43 火鼠

>> 環境空気中の石綿の測定は、環境庁告示であり、300μmは、日本作業環境測定協会が推奨および、作業環境測定法のなかの方法です。昔は、対物マイクロメーターで視野の直径を計って視野面積を出していました。
一度、対物マイクロメータで測られたらいかがでしょうか?
ですから、環境庁告示では、アイピースグレイティクルのことは言ってないと思いますが?所轄がちがうので、方法がことなります。蛇足ですが、この方法は、クリソタイルの分析法であり、このとうり、分析すると、アモサイト、クロシドライトは、石綿から外れてしまいますので、注意されたほうが、いいですよ。(ノーマルレンズとの比較の所です)

回答に対するお礼・補足

対物マクロメーターで測ってみました。よく調べるとこのことを書いてある本がありました。次はもっとよく調べてから質問します。回答のほうありがとうございます。

No.16977 【A-3】

Re:気中石綿濃度の計算について

2006-06-15 18:46:44 Aerosol

モニタリングマニュアルに載っているという0.17mm2とは、繊維数濃度の計算例のところの視野面積ですね。これは視野全体の面積を計算したものですが、あくまで計算例です。端にかかった繊維の長さを把握しづらいために、現在では300μmの大円内を計数するのが通常です。したがって、300μmの円として濃度計算をすればいいと思います。
なお、環境庁告示にもアイピースグレイティクルの記述はありますが、「接眼レンズに装着することにより顕微鏡によつて観測される繊維の大きさを計測し得るもの」とだけ記されています。モニタリングマニュアルには、作業環境測定ガイドブックと同じ絵が載ってます。
また、位相差顕微鏡によるこれらの方法は、アモサイトやクロシドライトが使用禁止になった後に、クリソタイルの測定に適した方法として用いられてきました。しかしだからといってこの方法の結果が、アモサイトやクロシドライトを計数対象から外してしまうかどうかは、現実には一概に言えないと思います。繊維状粒子の位相差顕微鏡での見え方や、生物顕微鏡へ切り替えた際の変化は、それほど鋭敏なものではないでしょう。

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