微量PCBの分析について
登録日: 2006年06月02日 最終回答日:2006年06月11日 健康・化学物質 有害物質/PRTR
No.16763 2006-06-02 11:44:31 一歩一歩の14000
いつもお世話になっております。
必要に迫られて、微量PCBの分析について調査しています。
http://www.eic.or.jp/qa/?act=view&serial=10882
ここで多くの情報がありますが、分析費用については当方の調査結果では>\25,000/点でした。 廃棄のための確認に関するにはかなり高額です。(メーカーが「混入の可能性を否定できない」と言えば、所有者が分析しなければならないことも金額を高く感じる一因ではありますが・・・)
上記Q&Aで述べられている\5,000程度の分析方法が確立しておりましたらご教授頂きたく、ここにお願い申し上げます。
<追記>
http://www.sanpainet.or.jp/archives/pcb/LowConcPCB_4_02.pdf
この中間報告以降の資料がありましたら、ご紹介をお願い致します。
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No.16814 【A-1】
Re:微量PCBの分析について
2006-06-05 21:37:04 BeeHouse (
しかし今の段階では基準値以内という安全であると証明する
には公定法の報告書は必要になりますね。
(行政がよいと言わなければ簡易法はただの簡易法です)
簡易法も PCB処理作業の進み具合を確認とか、基準を超えると
思われる廃油の含有濃度を確認するには使えます。
回答に対するお礼・補足
ご回答ありがとうございます。
現段階では簡易法による判別は認められないわけですね?
灰色のトランス、コンデンサが20基ほど見つかって困っています。 メーカーは「混入の可能性は否定できない」としか言わないし・・・
PCBの処分は期限が切られており、計画的廃止が求められるわけですが、コンデンサは穴を開けたら廃止だそうです。(PCBの有無にかかわらず)
分析費用の次は処分費用、代替品購入費用ととんでもない負担になりそうです。
せめてトランスには含まれないことを願っていますが・・・
No.16825 【A-2】
Re:微量PCBの分析について
2006-06-06 19:21:31 BeeHouse (
(社)日本電気協会の電気技術規程(JEAC)
「絶縁油中のポリ塩素化ビフェニル(PCB)の
分析方法規定JEAC 1201-1991」
回答に対するお礼・補足
BeeHouse様、ご回答ありがとうございました。
分析機関に確認致します。
No.16872 【A-3】
Re:微量PCBの分析について
2006-06-08 23:15:53 おりおん (
微量PCB汚染の絶縁油について、現行の法律がどのように適用されるるか少し曖昧なところがあります。
PCB処理の特別措置法に記載されている分析方法(公定法)は、あくまでも処理済の絶縁油に対する規定です。
同法では、低濃度PCB汚染の絶縁油について明文化されていません。
一般的な法解釈は、自治体の首長あてに通達として経済産業省(環境省?記憶が曖昧ですいません)から出された文書があり
低濃度PCB汚染された絶縁油についても処理済油の卒業判定基準をもって白黒の判定をすること・・・となってるようです。
しかし、この通達文書には分析方法の規定はなくいろいろな分析方法で測定されてるのが実状のようです。
先の回答のJEAC法もその一つです。
その他には、底質調査法(環境庁)や石油学会法などがあります。
分析の費用は、地域や検体数よって差はありますが・・・
\15,000〜\25,000程度の幅があるようです。
回答に対するお礼・補足
おりおん様、ご回答ありがとうございます。
自治体の首長あてに環境省からH17.12.19付で出された通達には「絶縁油中のPCB濃度を測定」とあり、ここでは方法については記述はありません。 また、公定法による分析にはとんでもない費用がかかる(10〜30万円)とPOPs Networkにありました。
因みに当方の費用調査では25,000〜35,000/点でした。「POPs Networkにある参考方法かな?」と思いつつ、これでも高いと感じつつ、廃棄時の判断基準として使えなければ意味がないしと感じつつ、どうしたものかと悩んでいます。
No.16889 【A-4】
Re:微量PCBの分析について
2006-06-09 18:00:04 海月 (
ただ基本的には、特に大手分析機関では、厚告192号準拠という形で192号の方法をベースにして途中を簡易化している方法が多く、金額的にも10.000円〜20.000円台前半というのが主流ではないでしょうか。
10〜30万円台の方法でしたら、測定機器にHRMSを用いて、異性体詳細分析までするくらいだと思われます(実際、HRMSで測定するのにもそんなに高額ではありません)。
低濃度PCB-WGで検討している簡易分析方法ですが、分析精度管理の整理等もするといった内容のようなので、確立するまでにはもう少し時間が掛かる気がします。
ただ、ダイオキシン類に関しては生物検定法による簡易分析が何種か認められているので、それを考えたらそれほど長い時間は掛からないとは思いますが。
でもこの件については計量証明事業所に勤める者としても動向はとても気になります。
No.16915 【A-5】
Re:微量PCBの分析について
2006-06-11 17:03:12 キートン (
POPsネットワークや「PCBをなくすために」で該当する資料を作成したものです。
>公定法による分析にはとんでもない費用がかかる(10〜30万円)とPOPs Networkにありました
1.費用の誤りとお詫び
10〜30万という金額は、HRGC/HRMSを用いたPCBの全異性体分析、またはCo-PCBを含めたダイオキシン類の分析の金額です。GC-ECD(公定法)の費用は、2〜4万です。
海月さんがコメントされているとおりです。大変申し訳ありませんでした。
2.資料作成の年代について
対象となった表は、「PCB処理技術ガイドブック」(ぎょうせい、1999)を引用して、1999年に作成したものです。そのため、その当時の測定費用です。
現在は、一歩一歩の14000さんや海月さんが書かれている費用の通りです。
今回のミスの原因は、該当資料をいろいろな所に使い回しているうちに、コピー&ペーストのミスが起こった事と、確認が不十分であったことにあります。誠に申し訳ありませんでした。
さて、微量PCB分析については、質問の追記に書かれている「低濃度PCB汚染物に関する測定法調査中間報告書」以降、特に表だって進展はありません。
現在、低濃度PCBの処理方策として焼却処理の実証試験が行われ、その検証作業が行われていますが、その結果を待って入口基準の設定や処理スケジュール等が決まるとすれば、簡易測定法の結論はまだ先のことになりそうです。
環境Q&Aのコメントそして相応しくなければ、削除いたします。
回答に対するお礼・補足
海月さま、キートンさま、貴重な情報をありがとうございました。 特に「POPs Network」に関しては、ニュースソースを明らかにするためで他意はありませんでした。(高額を示す例として使わせて頂きました。こちらこそご迷惑をおかけし、誠に申し訳ありませんでした。)
実は、おりおんさまへのコメントを書き終えてから見積書(及び業者HP等)を確認したところ、「JEAC 1201-1991」による分析と明記されており、修正できなくて困っておりました。 自分の不手際で皆様にご迷惑をおかけしたことを深くお詫び致します。
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