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環境Q&A

合成シャンプーの生分解性 

登録日: 2006年05月31日 最終回答日:2006年06月04日 水・土壌環境 水質汚濁

No.16738 2006-05-31 06:28:23 May

 はじめまして。合成系シャンプーのBOD値と生分解性についてお尋ねします。私の住んでいる土地では、温泉が多く、水環境に気を配っています。他の温泉地でも、合成シャンプーではなく、石鹸シャンプーを推奨されているエリアも多いですが、具体的なBODと生分解性の比較実験等のデータがあれば教えていただけないでしょうか?宜しくお願いします。

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No.16791 【A-1】

Re:合成シャンプーの生分解性

2006-06-04 21:24:21 papa

生分解性が高いということが直ちに水質汚濁負荷の低減につながるわけではありません。環境中への直接排出では生分解性の高いものほど水中の酸素を急激に消費して汚濁源となります。一般的には、合成界面活性剤のほうが製品への配合割合が低いので、汚濁負荷は小さいといえます。
参考:
http://www.ne.jp/asahi/ecodb/yasui/SoapOrDet.htm
生分解性が高い製品のメリットは、生物処理における除去率が高いことです。水環境に関心が高い地域なら、浴用排水について、下水道整備とか合併浄化槽とかできちんと処理することを計画的進めていくことをお考えになったほうがいいと思います。
生分解性のテスト方法については下記参照
http://www.city.yokohama.jp/me/kankyou/faq/mizu/suishitsu/012.html
 なお、生分解するということは消えて無くなることではありません。河川ではヘドロや底泥として、処理施設では汚泥として界面活性剤とは別の形で堆積したり、回収されることで水系から分離されていることをお忘れなく!

回答に対するお礼・補足

ありがとうございました。大変参考になりました。

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