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環境Q&A

フッ素化合物を含む排水処理 

登録日: 2006年04月13日 最終回答日:2006年04月14日 水・土壌環境 水質汚濁

No.16086 2006-04-13 05:43:04 Alexys

弊社ではフッ素化合物を使った洗浄をしており、その排水を処理するための浄化設備の検討をしています。どのような方式の浄化設備がよいのか教えてください。

ちなみに、排水中に含まれるフッ素含有量は10から24ppmです。
排水量も1日600から2000リットルです。

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No.16096 【A-1】

Re:フッ素化合物を含む排水処理

2006-04-14 09:15:40 匿名

>弊社ではフッ素化合物を使った洗浄をしており、その排水を処理するための浄化設備の検討をしています。どのような方式の浄化設備がよいのか教えてください。
>
>ちなみに、排水中に含まれるフッ素含有量は10から24ppmです。
>排水量も1日600から2000リットルです。
>
>
フッ素化合物とは、フッ素系の溶剤と、フッ素系の界面活性剤のどちらか、それとも両方でしょうか?
また、洗浄廃液のSS,pH,導電率はどの程度でしょうか?
また、排水処理後の処理水質はどの程度にしたいのでしょうか?単に河川又は下水に放流でしょうか?リサイクルするのでしょうか?
工場の操業時間は何時間でしょうか?
もう少し、具体的な情報を提示して下さい。

回答に対するお礼・補足

情報不足で失礼しました
使用しているのはフッ化アンモニウム5%水溶液を洗浄液として使用
排水は河川に放流します。
排水する時間は1時間から3時間程度
PHは3.2から4.2
SSは7から14
導電率は計測していません

No.16102 【A-2】

Re:フッ素化合物を含む排水処理

2006-04-14 11:50:39 匿名

このようなケースでは、塩化カルシウム溶液で処理し、沈澱物を埋立処分又は産廃処分するのが良いと思います。
上澄み液はpH5.8〜8.6 に中和し、フッ素濃度を15mg/L以下にして放流してください。SSは問題ないと思います。
中和時の発熱に注意してください。排水量が少ないので、自動化するか、手動で行うかは、微妙なところです。

回答に対するお礼・補足

非常に参考になりましたありがとうございます。

No.16105 【A-4】

Re:フッ素化合物を含む排水処理

2006-04-14 13:07:26 匿名

EMBRYOさんの8mg/Lが正解でした。

No.16117 【A-5】

Re:フッ素化合物を含む排水処理

2006-04-14 23:19:49 マッシー・ナナ

匿名さんのコメントを補足させてもらいます。コメントのように、ふっ素の処理は、カルシウム塩を加えてフッ化カルシウムとして沈澱処理するのが経済的です。しかし、フッ化カルシウムの溶解度は、ふっ素イオンとして常温で8mg/L程度あります。また、フッ化カルシウムはコロイド状態になりやすいので、他の重金属などを含まない排水では、カルシウム塩処理だけでは10mg/L以下にはなりにくいです。したがって、塩化カルシウム以外にも、補助剤として硫酸アルミニウム、PACなどの無機凝集剤を加えてから、攪拌し、ゆっくりと中和して沈殿除去します。ふっ素イオンの含有量の多い排水では、石灰による2段沈澱処理が有効です。2段処理すれば、ふっ素イオンは5mg/L以下になるはずです。また、ふっ素処理剤を入れて沈澱処理する方法もあります。現場で処理実験を行い最適な処理を選択してください。処理の確認は、パックテストなどの簡易測定器を用いてふっ素イオンの濃度を確認すればよいでしょう。
2段沈澱処理 : 最初にカルシウム塩を加えてフッ化カルシウムを沈殿除去した後で、処理水に再度カルシウム塩(石灰など)を入れて、フッ化カルシウムを生成させて沈澱処理します。その後に中和処理し放流します。
フッ化カルシウム生成のPH : フッ化カルシウム生成はあまりPHに依存しませんが、共沈現象を利用して処理する場合は、共存するイオンが水酸化物を生成する最適PHがフッ化カルシウムの最適沈殿PHとなります。
無機凝集剤 : ホウフッ酸を含む排水は、フッ化アルミニウムを生成させて処理しますので、フッ素処理には凝集剤として、鉄塩ではなく硫酸アルミニウム、PACなどのアルミニウム塩を使用します。

回答に対するお礼・補足

さらなる詳しい説明をいただきありがとうございます。参考にさせていただきます。

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