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環境Q&A

水質汚濁防止法に規定される生活環境項目の測定項目選定について 

登録日: 2006年04月11日 最終回答日:2006年04月13日 水・土壌環境 水質汚濁

No.16044 2006-04-11 02:00:42 環境初心者

トンネル工事からの排水を近隣河川に放流する計画の中での水質汚濁防止法に関連する内容です。当該工事現場は、先日水質汚濁防止法上の特定事業場としての網がかけられています(ここでは論点が異なるため、この理由については割愛させていただきます。)。
工事からの排水先となる河川は1級河川で、現在協議を行っているところですが、協議の中で、工事からの排水監視計画書(分析項目・頻度、モニタリング場所等)の提出を求められました。
水質分析は、水質汚濁防止法の水質分析項目のうち健康項目(カドミウム他)を基本として計画書を提出したところですが、生活環境項目は?と聞かれ、その回答に苦慮したところです。
現在、排水監視計画書を見直しているところですが、やはり河川管理者が言うとおり生活環境項目の分析(pH、SS、BOD、n-ヘキサン、フェノール、銅、亜鉛、溶解性鉄、溶解性マンガン、クロム、大腸菌)も必須なのでしょうか?分析項目を除外できる根拠等があれば未実施でも問題ないと思いますが(環水管12号により)、水質を専門としているわけではないので、除外項目の設定方法が不明です。
長文となってしまいましたが、何か除外項目の設定手法についてご助言いただけると幸甚です。よろしくお願い致します。

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No.16055 【A-1】

Re:水質汚濁防止法に規定される生活環境項目の測定項目選定について

2006-04-11 21:16:37 ロビーノ

予測排水量は50m3以上でしょうか?
河川管理者の意見はさておき、水濁法の届出を所管する自治体担当者の意見はどうでしたか?
トンネルから排出される排水ならば個人的にはpH・SS・六価クロム、
地質によっては砒素・フッ素なんかが気になります。
予想される排水量が50m3以上ならCOD・窒素・燐も外せないかもしれませんね。
いづれにしても河川管理者の真意を確かめておいた方が良いと思います。
その工事における排水を、どのように予想しているのか、
どの部分の環境影響を危惧しているのか詰めてはいかがでしょうか。
全項目は測る必要は無いと考えます。

回答に対するお礼・補足

想定している排水量は、50m3以上です。最大1000m3/day未満程度を見込んでいます。
トンネル掘削に際して、地山から、ホウ素、フッ素、カドミウム等が検出されることが事前の溶出量試験結果から判明しているため、水質についてもそれらの項目は一応図っておく必要があると考えています(一方、水質試験からは、ホウ素のみの検出にとどまっています。)。よって、水濁法のうち健康項目はある程度の根拠により、その測定項目を絞り込んでいます。しかし、生活環境項目は、以前の調査では、厳密に調べていないため、今回その項目の除外手法があれば、と思った次第です。
また、水濁法によると、CODは海域や湖沼への排水の際に測定が必要であり、窒素、リンについては、環境大臣が定めた湖沼や海域が対象であり、河川に対しては必要ないものと思っておりましたが、これは誤りでしょうか?
いずれにせよ、自治体の意見や、河川管理者の意見もヒアリングしてみたいと思います。
ありがとうございました。

No.16085 【A-2】

Re:水質汚濁防止法に規定される生活環境項目の測定項目選定について

2006-04-13 17:32:00

協議の中で、工事からの排水監視計画書(分析項目・頻度、モニタリング場所等)の提出を求められたとのことですが,「排水基準適用=自社測定を行う必要がある」のではないため,やはりロビーノさんのおっしゃるとおり,河川管理者の意向と自治体担当者の意見を確認されたほうが良いと思います。

水質汚濁防止法の特定施設に該当とのことなので,多分,バッチャープラントが設置されていると思います。もし,そうであれば,私見ですが,pHは測定されたほうが良いのではないでしょうか。

また,地質の影響を考えると,1回は溶解性鉄,溶解性マンガンくらいは分析しても良いかもしれません。(これらが多いと,赤水や黒い水となってしまうので)

ところで,ロビーノさんが言及されている50m3/日以上なら,COD,窒素,燐の測定云々は,多分,総量規制基準が適用される場所を想定しての回答だと思いますので,もし,設置場所が該当しないのであれば,これらについて測定義務はありません。

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