一般財団法人環境イノベーション情報機構
色度の要因について
登録日: 2006年03月22日 最終回答日:2006年03月24日 水・土壌環境 地下水/土壌汚染
No.15709 2006-03-22 09:24:15 むさす
色度を上げる要因って何があるのでしょうか。
鉄やマンガンによるとはよく聞くのですが、それ以外に何かあるのでしょうか。というのも鉄・マンガンが十分低いのに色度が高い水があり対策を打ちたいと考えています。
素人質問で申し訳ありませんが、どなたかご教授頂けませんか。
宜しくお願い申し上げます。
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No.15716 【A-1】
Re:色度の要因について
2006-03-23 09:37:48 きら (
色度の測定は、どの方法で行っていますか?
また、測定対象は?(飲料水・河川水・工場排水とか)
通常は、390nmの波長で測定するのが一般的です。
この波長は、水中に含まれるフミン質類の色調(類黄色〜黄褐色)に合わせて規定されています。
※フミン質については、このEICの「環境用語集」や過去の「Q&A」に記載されていますので、参考にして下さい。
ご質問にある鉄・マンガンですと、だいたい赤褐色・黒褐色になることが多いです。
また、亜鉛が含まれると白色、銅は青色、藻類は緑色を呈します。
以上、ご参考までに
No.15738 【A-2】
Re:色度の要因について
2006-03-24 08:05:05 匿兵衛 (
色度には、懸濁物質による色度と、溶解物質による色度があります。懸濁性の色度は砂ろ過器や精密ろ過膜で除去できますが、溶解性色度を除去するためには活性炭吸着処理が必要です。まずは、原水そのままの色度(見掛け色度)と、ろ過液の色度(溶解性色度)を測定し、懸濁性色度の除去だけでよいのか、溶解性色度まで除去する必要があるのかを調べてください。
溶解性色度を50%程度まで除去するなら固定床単塔式、それ以上の除去が必要な場合は、固定床メリーゴーランド式をお勧めします。原水が地下水や河川水などで溶解性色度の主成分がフミン質である場合、活性炭としては石炭系の活性炭が適しています。ただし、飲料水用として使用する場合は、必ず上水用の「キレイ」な石炭系活性炭を選定してください。廃水脱色用の活性炭は安価ですが、飲料には適さない重金属成分が溶出します。実液による吸着試験により、固定床単塔式、メリーゴーランド式の場合の活性炭消費量を推定することも可能です。
オゾン処理という方法もありますが、溶解性色度成分をオゾン処理すると不溶性の懸濁性色度成分に変化し、かえって色度が上昇する場合があるので注意が必要です。
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