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環境Q&A

RoHS対応について 

登録日: 2006年03月13日 最終回答日:2006年03月13日 健康・化学物質 有害物質/PRTR

No.15584 2006-03-13 12:14:30 RoHS初心者

材料メーカーよりRoHS6物質の不使用保証書を頂いておりますが、RoHS対応品と判断しても可能なのでしょうか。RoHS対応品についての定義いまいちよくわかりません。
宜しくお願い致します。

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No.15585 【A-1】

Re:RoHS対応について

2006-03-13 13:29:39 isisan

RoHS対応品として考えて問題ないと思います。
簡単に言いますが,RoHSは製品を構成している部品を物理的
にバラせるだけバラし,その一つ一つについて対象6物質が
一定の含有量以下であることを求めるものです。
(一部例外の用途がありますがそちらはご存知ですよね。)
極論すればすべての部品について定量分析を行って含有量以下
であることを証明する必要があるわけですが事実上相当無理が
あります。よって「原材料に含まれていないから」という理由
で「対応品である」という解釈を行います。「不使用証明」と
はこのことであろうかと思います。
特に6物質のうちPBDEとPBBについてはプラスチックに添加する
難燃剤として以外に用途がありませんので金属部品などの場合
は不使用証明にて処理することが普通ですね。

注意点としては,この方法は基本的に部品メーカーを信用する
方式です。誤申告があった場合はもちろん部品メーカーの落ち
度は大きいのですが,場合によっては不使用証明でOKにした
ほうにもそれなりの責任がくる可能性はあります。
相手がRoHSに詳しくないと思えるような場合はそれなりの注意
はしておくべきでしょう。
金属部品に対するPBDEとPBBの不使用証明くらいはまず問題に
なることはありませんが,鉛や六価クロムは思わぬ見落としや
解釈ミスがある場合があります。

最後に余計なことを言うようですが,「初心者」という言葉は
便利なように思えて実際にはなんら免罪符になりません。
RoHSに関しては特に注意が必要で,場合によっては1発で会社
を潰してしまう危険すらあります。(最終商品が全数使用不可
能になるのですからその損害額はハンパじゃありません)
こうなると「初心者だから」では済みません。早々に「初心者」
の肩書きが取れるようがんばってくださいね!

回答に対するお礼・補足

ご教授誠に有難う御座いました。初心者の肩書きが取れるようがんばります。

No.15591 【A-2】

Re:RoHS対応について

2006-03-13 15:34:55 ギヨーカイニンゲン・ベラ

私見と一部ぼやきですが

RoHSに関しては、まだ皆さん初心者ですよ(7月からですから)
当社も取引先からの不使用証明書を取得することで使用していないことの証します
しかし、取引先が信用できても、その取引先の取引先、さらにその先の取引先と
突き詰めていくと「証明書」が空手形になることも否めません

分析装置を導入して、全数分析するのがひとつの方法ですが現実的でありません
一部の外部検査機関等が、分析業務を請け負う動きもあります

安全規格であるULマークなどは、材料証明を取得しても、定期的に工場に出向いて
受入検査データをチェックする体制をとっています
本来はそうした姿勢が必要ではないでしょうか

HoHS適用製品が市場に出回り、しかるべき機関が市場製品の抜き取り試験などを行い
分析結果がNGとなり不使用証明書の存在価値がなくなった場合、
新たな検証方法が必要になるのではないでしょうか

それまでは、不使用証明書を唯一の手段とせざるを得ません

No.15592 【A-3】

Re:RoHS対応について

2006-03-13 16:39:12 isisan

>RoHSに関しては、まだ皆さん初心者ですよ(7月からですから)

・・と このような意見があり驚いています。
RoHSが発効されすでに3年も経過しており,その猶予期間が切れ
るのが7月です。
7月は初心者脱出までの猶予期間じゃありません。
7月までにすべての製品に6物質が使用されているかどうかを
把握し,使用されている場合は代替品への置き換えなどの対応を
終え,旧品をすべて処理し終える期限が7月なんです。
さらにメーカーによっては前倒し対応を進めておりすでに6物質
を全面禁止にしているところだってあります。
製造業であればすでに大ピンチという時期でしょう。


不使用証明に関しては少し説明不足だったかも知れません。
基本的に材料メーカーまでの証明を得ることができれば問題ないと
考えて良いと思います。
例えばプラスチック成形品であれば成形メーカー発行の不使用証明
書ではなくペレットを作っているメーカーの証明書まで入手できれ
ば一応問題ないかと思います。ペレットを作っているメーカーあた
りまでくれば原材料の分析結果も持っているはずですし,そもそも
大手ですからよく分からずに不使用証明を出しているという事態も
考えにくいです。成形メーカーには間違いなく証明書のある原材料
を使用しているとの証明を出してもらえば良いでしょう。
金属部品でも金属加工屋ではなく大元の金属屋さんということにな
りますね。めっきを行っている場合などは細心の注意が必要です。

要は,「誰が保証しているか良く分からない部分があるものは気を
つけてください」という意味です。不使用証明で処理する場合には
事故が起きないようにそれなりの注意が必要です。

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