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環境Q&A

面音源、点音源の距離減衰量について 

登録日: 2006年03月02日 最終回答日:2006年03月03日 大気環境 騒音/振動

No.15354 2006-03-02 08:41:43 くらうん

2m×1mの壁開口から騒音が屋外へ放出されていて、壁から5m地点の騒音レベルを計算で推定する時の計算を教えていただきたいのですが。(10m×5mの建物の面に2m×1mの開口がある場合)

10×5mの建物の面に対して、2×1mの開口が5m離れた測定点からみると面音源と想定して、面音源で距離減衰量を計算すると、r(5m)≧b/π なので
減衰量 = 10log(r 2/S)+10 = 21 dB

しかし、点音源の距離減衰で計算すると
減衰量 = 20log ( r ) = 14 dB

普通は点音源の方が距離減衰量が大きくなると考えますが、上記の場合では面音源の距離減衰量が大きくなってしまします。

こういう時は、どういった距離減衰の式をあてはめればよいのでしょうか??

測定点からみた開口が、面音源or点音源の判断をする基準みたいなものがあるのでしょうか??

10×5mの壁面の総合透過損失を計算して面音源と考えるべきなのでしょうか?それより、簡易的な考え方はないのでしょうか?

いつも、面か点かの判断で迷うことがあって、両方の場合で距離減衰量を算出して、面音源の時が数値が大きい場合は、点音源として計算してます。
しかし、実際の測定点から見た開口は、感覚的に面音源ではないか??と思うことも多々ありまして・・・。

大変長くなりましたが、どなたかご教示いただけますよう宜しくお願い致します。

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No.15382 【A-1】

Re:面音源、点音源の距離減衰量について

2006-03-03 06:34:15 素人

壁面全体からの騒音レベルを検討すべきですが、開口部からのパワーレベルが主であるなら開口部のみを見てもいいです。
面音源のシミュレーションをするときは回折減衰量の計算もできるように、点音源に分割して予測しています。
一定程度離れたところなら、面音源の式で計算しても、点音源として計算しても、結果は同じです。
音源のパワーレベルは、Lw=Lwm+10logS です。
Lw:音源のパワーレベル
Lwm:1m2あたりの音源のパワーレベル
S:音源の面積
点音源として、Lp=Lw-20logR-8
としても、
面音源として、Lp=Lwm-10logR^2/S-8
としても、結果は同じです。(同じ式なので)
最後の-8は、反射面の状況(地表面を考慮するかなど)によって変わる数値ですが、-10はあまり使わないと思います。
点音源の式で-8がないのは、Lwの変わりに、Lpl(基準距離1mでの騒音レベル)を用いているからです。

なお、面音源から十分に離れていないところでは、違った減衰を示します。

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