一般財団法人環境イノベーション情報機構
pHと臭気の関係
登録日: 2006年02月01日 最終回答日:2006年02月02日 エコビジネス その他(エコビジネス)
No.14495 2006-02-01 06:30:39 トイレット
し尿の混入した汚水は、一般的にアンモニア性窒素が増加すると、臭気が発生するそうですが、アンモニア性窒素が増加すると、pHも上がると思われます。
pHの値と空気中のアンモニア濃度との間に相関関係はあるのでしょうか?
もしくは、アンモニア性窒素と空気中のアンモニア濃度との間に相関関係はあるのでしょうか?
どなたか、ご存知であれば、教えて下さい。
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No.14498 【A-1】
Re:pHと臭気の関係
2006-02-01 20:45:21 papa (
汚水の臭気物質の主要なものは、硫化水素、チオール、スルフィド、ジスルフィド、VFA(揮発性脂肪酸)などです。
人は尿素の形で排泄しますので、アンモニア性窒素であっても全てが揮散する形で存在しているわけではありません。また、アンモニアの水への溶解度は高く、汚水は様々な有機物を含むため緩衝性がありpHはほぼ中性です
。
下水管渠の中で腐敗が進んでいる場合は、嫌気的条件では有機酸が生成してpHが低下するのでアンモニアの揮散という点では抑制されます。
下水処理ではアンモニア性窒素が処理過程で脱窒処理されるケースが多いので、アンモニアと臭気の関係を考慮する必要はないでしょう。
アンモニアが臭気物質として問題となるのは、し尿処理や堆肥化施設の好気処理でアミノ酸が酸化的脱アミノ化されるケースなどだと思います。
回答に対するお礼・補足
papa様
早速のご回答、誠にありがとうございました。
汚水pHおよびアンモニア性窒素と空気中のアンモニア濃度との相関関係は、ないという判断でよろしいのでしょうか?
No.14514 【A-2】
Re:pHと臭気の関係
2006-02-02 13:01:06 papa (
経験上ですが、通常の下水であれば前回答のとうり相関はないと考えております。硝化抑制運転を行なっている処理場では放流水にに数10mg/lのアンモニア性窒素を含んでいるものもありますが、活性汚泥臭(かび臭類似)はありますが、アンモニア臭は感じられません。
回答に対するお礼・補足
papa様
重ねてありがとうございました。
参考にさせていただきます。
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