一般財団法人環境イノベーション情報機構
振動調査について
登録日: 2006年01月17日 最終回答日:2006年01月20日 大気環境 騒音/振動
No.14183 2006-01-17 09:44:54 たぬきうどん
道路交通振動の測定で、測定箇所は官民境界となっていますが、官民境界が側溝のふたになっている時は、どこにピックアップを設置するのが正しいのでしょうか。
@側溝より道路側
A側溝の蓋の上
B側溝より民地側(民地内)
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No.14200 【A-1】
Re:振動調査について
2006-01-17 23:28:26 きら (
振動に限らず騒音でも同じことがいえるのですが、境界線上に障害物がある場合は、測定点を多少ずらすことが必要です。
質問内容が振動ですので境界線上ではなく、境界線下の地盤構造に特に注意が必要となります。
「官民境界が側溝のふたになっている」ということですので、この場合は、@の側溝より道路側で測定するのが良いと思います。
理由は、官民境界よりも前方で測定した結果が基準値以下であれば、振動源から遠方にあたる官民境界でも当然、基準値以下となるからです。
但し、路肩(路側帯)が狭く、側溝より道路側にピックアップを置くと車両に踏まれる等の危険性があれば、Bの側溝より民地側(民地内)が良いでしょう。
この場合、側溝より民地側(民地内)で基準値を超えていれば官民境界でも基準値オーバーとなります。
また、側溝より民地側(民地内)で基準値以下となった場合には、次の方法で官民境界の数値を類推します。
a)道路(車線)の中央からピックアップを置いた地点までの距離を計測し、距離減衰の式を用いて官民境界の振動レベルを計算値として求める。
b)または、振動レベル計をもう1台用意して、側溝より民地側(民地内)にピックアップを1個設置し、そこからさらに振動源から離れた民地側へ2個めのピックアップを設置し、同時に測定します。
2点間の距離とそれぞれの振動レベルを基に距離減衰の式を用いて官民境界の数値を計算できます。
これらの方法は、道路振動だけではなく、特定施設・特定建設作業の測定で、境界線上で測定できない場合にも用いられています。
以上、参考にしてください。
回答に対するお礼・補足
きら様
ご丁寧な回答、ありがとうございました。
No.14248 【A-2】
Re:振動調査について
2006-01-20 00:12:35 きら (
先の回答で、基準値に対してオーバーした場合と基準値以下の場合の記述が逆になっていました。
官民境界よりも後方で測定した結果が基準値以下であれば、測定点より前方にあたる官民境界でも当然、基準値以下となる。
官民境界よりも前方で測定した結果が基準値オーバーであれば、測定点から遠方にあたる官民境界でも基準値オーバーとなる。
に訂正します。
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