一般財団法人環境イノベーション情報機構
ポリエステル系樹脂縮合水の臭気
登録日: 2005年12月16日 最終回答日:2005年12月30日 大気環境 悪臭
No.13855 2005-12-16 12:23:51 蕗のとう
ポリエステル系樹脂の合成にて、内温が200℃を超えるあたりから溜出する縮合水にツンとする嫌な臭気が出てきます。
以前なにかでアルデヒド等ができるためと読んだ記憶はありますが、当該資料がみつからないままでいます。
アルコ−ルがエチレングリコ−ル単独の場合と、プロピレングリコ−ルで変性した場合では、後者のほうがずっと嫌な臭気が強いようです。
なにかご存じの方、またこんな対策があるなどご存じでしたらお教えください。
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No.14021 【A-1】
Re:ポリエステル系樹脂縮合水の臭気
2005-12-30 20:18:45 matsu (
>以前なにかでアルデヒド等ができるためと読んだ記憶はありますが、当該資料がみつからないままでいます。
30年前の学生時代に習った程度の一般論ですが、R-CO-O-CH2-CH2-O-CO-R'から熱でカルボン酸が脱離してR-CO-O-CH=CH2になると、ビニルアルコールのエステルなので、さらに加水分解するとテロメリゼーションでアセトアルデヒドになります。
つまりジオールがアルデヒドの等価体なので、ポリエステルを200℃超にさらすこと自体が分解物の発生原因だと思います。
これを減らすためには脱離反応を触媒しそうな水、酸や塩基を減らすことですが、合成反応自体にその種のものが触媒などとして入っているかもしれず、簡単ではないと思います。
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