一般財団法人環境イノベーション情報機構
建築工事中に地中から廃棄物が出てきた場合
登録日: 2005年11月29日 最終回答日:2006年06月25日 ごみ・リサイクル 産業廃棄物
No.13585 2005-11-29 09:37:03 大石
友人からの相談です。
不動産業者から購入した宅地に住宅を建築中、浄化槽を埋設するため地中を掘削したところコンクリートガラなどの産業廃棄物が出てきたそうです。
宅地を購入する際、不動産業者からは隣接地には廃棄物が埋まっているが当該土地には無いとの説明を受けていたとのことです。
住宅はほぼ完成しており今更壊すのも・・・と、今後の対応をどうするか悩んでいます。
不動産業者や工務店に対してどのような対応をすべきかアドバイスをお願いします。当方素人で拙い文章で申し訳ありませんが、どうか宜しくお願いいたします。
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No.13588 【A-1】
Re:建築工事中に地中から廃棄物が出てきた場合
2005-11-29 23:49:45 Dr.ゴミスキー (
一般論では瑕疵行為と思われますので販売者に損害賠償が出来るケースかも知りません。
最寄りの消費者相談センターや弁護士に相談することをお勧めします。
No.13590 【A-2】
Re:建築工事中に地中から廃棄物が出てきた場合
2005-11-30 02:22:45 環境法初心者 (
そういえば以前、大阪アメニティパーク(OAP)で、土壌汚染を隠したまま不動産を売買したとかで、大きな問題になったことがありますよね。あのときは宅建業法(宅地建物取引業法)の35条(重要事項の説明)または47条1項(重要な事項について、故意に事実を告げず、又は不実のことを告げる行為)違反という処理になったかと記憶しています。今なら土壌汚染対策法の適用の可能性も考えられますね。
もちろん、出てきたものが、有害物質とコンクリートガラでは話が変わってくるでしょうから、その辺の精査も必要になるでしょうし、最後は業者との交渉になるでしょうから、個人での対応は難しいかと思います。
・・・ということで、結論はDr.ゴミスキーさんと同じなのですが、専門家にご相談された方がよろしいのではないかと思います。
No.13595 【A-3】
Re:建築工事中に地中から廃棄物が出てきた場合
2005-11-30 10:43:44 KAN (
不法投棄(ごみがたまっている)土地を買いたい!
http://www.eic.or.jp/qa/?act=view&serial=10073
購入した土地に廃棄物が埋立られていた場合?
http://www.eic.or.jp/qa/?act=view&serial=2582
などの類似Q&Aがあります。
住宅販売会社が前所有者の不法投棄を知りながら、
それを完全に処理せずに宅地として造成したことが判明した場合、
法的には
廃棄物処理法上の処罰対象になりえると思います。
ただし「住宅の品質確保の促進等に関する法律」にもとづく
瑕疵責任は構造体の基礎部分が対象となり、
土地そのものは対象外のようです。
参考
国土交通省「住宅の品質確保の促進等に関する法律」
http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/torikumi/hinkaku/hinkaku.htm
兵庫県 住宅の品質確保の促進等に関する法律についてのご案内
http://web.pref.hyogo.jp/minjyuu/si-jouhou1.htm
財団法人 住宅保証機構
「住宅の品質確保の促進等に関する法律」とは
http://www.ohw.or.jp/seinou/minasama/shiori6.html
他の法律と照らしてどうかなど、
やはり、きちんと専門家に相談されたほうがよいと思います
No.13615 【A-4】
Re:建築工事中に地中から廃棄物が出てきた場合
2005-12-01 09:34:56 くろ (
下記などが参考になりませんか。
http://www.takken.ne.jp/fudosanhoritu/sr/sr14.htm
時効期間などもありますから、早めに専門家に相談された方がいいですよ。
No.17127 【A-5】
Re:建築工事中に地中から廃棄物が出てきた場合
2006-06-25 13:45:29 コンプライアンスはどこへ (
>宅地を購入する際、不動産業者からは隣接地には廃棄物が埋まっているが当該土地には無いとの説明を受けていたとのことです。
ひどい不動産業者ですね!大企業が大企業を訴える程の問題です。
2006年4月26日セイコーエプソン株式会社
当社敷地内に埋設されていた廃棄物の処分にかかる王子製紙(株)への損害賠償請求訴訟について
セイコーエプソン株式会社は、当社広丘事業所において地中より産業廃棄物が確認された際、その適正な処理を進めるとともに、土地の前所有者である王子製紙株式会社に対して、その処理費用を請求し、協議を続けてまいりました。しかしながら、王子製紙(株)との間で、本件について合意に至らず、本日、東京地方裁判所に訴訟を提起いたしました。
【経緯】
本件の対象となる土地は2000年7月に当社が王子製紙(株)より購入したものです。
2004年7月、当社は、砒素に関する地下水調査に際して、地下水観測用の井戸を掘削したところ、汚泥状の廃棄物が確認されました。そこで、当社は、前所有者である王子製紙(株)に対し、廃棄物に関する来歴等を確認したところ、当該廃棄物が同社の事業に起因するものであることがわかりました。その後、当社は埋設廃棄物の調査結果について公表し、廃棄物や汚染物質の取り扱いについて、行政からの指導を受けるとともに、王子製紙(株)との間で連絡をとりながら処理を実施してまいりました。
しかしながら、当該廃棄物等の調査・処理費用の負担に関する協議において、当社と王子製紙(株)の見解が相違し、具体的な費用負担につき合意に至ることができなかったため、今般、やむを得ず訴訟を提起することとした次第です。
【廃棄物の内容】
・ 本件土地において、地表から深さ約0.5mから2.5m付近までに汚泥、インキ、焼却灰、ビニールなどの廃棄物が確認されました。
・ 廃棄物および土壌を分析した結果、これらからダイオキシン、PCB、鉛、フッ素、六価クロム、ホウ素、ヒ素が基準値を超えて検出されました。
中略
【処分量】・ 約9,200トン
【損害賠償請求金額】・ 約640,000,000円
http://www.epson.jp/osirase/2006/060426.htm
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